旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

常楽寺

2016年08月05日 | 旅 歴史
 滋賀県湖南市西寺に常楽寺があります。
 阿星山(あぼしさん)常楽寺はJR石部駅の南東約3kmにある天台宗のお寺です。長寿寺、善水寺と共に「湖南三山」と呼ばれています。長寿寺が「東寺(ひがしでら)」に対して、常楽寺は「西寺(にしでら)」と呼ばれており、近江西国三十三箇所観音霊場第一番札所になっています。
 常楽寺の創建ははっきりしませんが、聖武天皇の勅願で良弁(ろうべん)によって開かれたといわれています。良弁が愛用したと伝えられる錫杖(しゃくじょう)が、国の重要文化財に指定されています。
 標高693mの阿星山(あぼしやま)という山が近くにあり、天平・奈良時代に、この山を中心に「阿星山三千坊」と呼ばれる寺が建ち並び、巨大な宗教圏を作っていたようです。聖武天皇は、この山の南東に紫香楽宮を造りました。常楽寺は長寿寺とともに紫香楽宮の鬼門鎮護とされていました。
 平安から鎌倉時代にかけては、皇室・武門の帰依をうけて寺運は隆盛しました。延文5年(1360)に火災で焼け落ちましたが、その年に観慶らによって再興されました。南北朝時代に再建された本堂と、室町時代に建てられた三重塔はともに国宝に指定されています。本堂前の石燈籠は国の重要文化財に指定されています。
 仏涅槃図(ほとけねはんず)や源信(げんしん)が描いたといわれる浄土曼荼羅図(じょうどまんだらず)、木造釈迦如来坐像、木造千手観音坐像、木造二十八部衆立像などの他、金銅飲食器、銅飲食器、金銅火舎など国の重要文化財に指定されている寺宝を数多く所有しています。

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