旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

苗村神社

2016年08月25日 | 旅 歴史
 滋賀県蒲生郡竜王町大字綾戸に苗村神社(なむらじんじゃ)があります。
 苗村神社は、琵琶湖の東岸、近江八幡より陸側に入った竜王町の中央の田園地帯にあります。大きな鎮守の森の中にあり、近郷一帯33カ村にわたって氏子を有し、33年に一度行われる大祭は有名です。
 苗村神社には、東と西に2つの本殿があります。東側には国の重要文化財の東本殿があり、西側には国宝の西本殿をはじめ、楼門、八幡神社本殿、十禅師社本殿、神輿庫など国の重要文化財に指定された歴史のある建物が建てられています。
 創建の年代は明らかではありませんが、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に、長寸(なむら)神社の名で記されているのが苗村神社の前身であると考えられています。
 寛仁元年(1017)、朝廷に長寸郷より門松用の松苗を献上し、後一条天皇より苗村の称号を賜り苗村神社と改称したといわれています。安和2年(969)に大和国吉野の金峯山から国狭槌命が勧請されると、本殿の西にも社殿が造営され、そこに国狭槌命が鎮座されました。
 元来あった東本殿には苗村の産土神である那牟羅彦神(なむらひこのかみ)と那牟羅姫神(なむらひめのかみ)が祀られ、新しくできた西本殿には国狭槌命(くにのさづちのみこと)が祀られるようになりました。
 苗村神社は歴代の領主からも崇敬され天正年間(1573-1592)には織田信長より馬鞍一基と大刀七振が奉納されています。神仏分離令までは、神仏習合であったので境内には苗村宮庵室と称する僧坊があり護摩堂もありました。明治14年(1881)には郷社、大正6年(1917)には県社に列しています。

下記のサイトにもお立ち寄りください!
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