フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月2日(土) 晴れ

2010-10-03 10:46:13 | Weblog

  8時半、起床。しばらくジムに行けていない。居間で腕立て伏せを20回ほどやってみる。コンビニにパンとジュースを買いに出る。秋らしい晴天。ウィンナーとキャベツの炒め、トースト(葡萄パン)、グレープフルーツジュースの朝食。

  昼から大学へ。蒲田駅で購入したお弁当(崎陽軒の「秋のおべんとう」)を教務室のデスクで食べながら、昼の当番の鶴見先生と柳田国男や清水幾太郎の話をする。今回、教務の一員となって、楽しみにしていることの1つが、鶴見先生とのこうした雑談である。してもしなくてもいいけれど、した方が人生は豊かになる、それが雑談というものであり、社交の本質ではないかと私は思う。教務室の窓のブラインドを上げる。空が青い。 

  2時から『社会学年誌』の編集委員会。投稿論文の一次審査。依頼原稿の到着状況と今後の予定の確認をして、1時間で終了。
  教務室に戻り、文化構想学部の論系主任(全部で6名いる)の何人かと面談、電話、メールでやりとりをする。論系主任との相談・交渉は教務主任の仕事の中でもコアな部分である。ついこの間まで私自身が現代人間論系の主任であったわけだが、いまにして思うと、私はずいぶんと長閑な論系の主任であった。
  一連の相談・交渉を終えると、夜になっていた。あまり食欲はなかったが、頭を休めるために外出する。 夜気が心地よい。少し散歩の足を延ばして、久しぶりで「五郎八」へ行ってみる。女将さんが私の顔を見て、「まぁ、先生、お久しぶり」と言って、一番の奥のテーブルに案内される。「すみません。すっかりごぶさたしてしまって」と言いながら、メニューは見ずに、天せいろを注文する。注文してから、待っている時間にメニューを見たが、知らない間に新しいメニューがずいぶんと増えている。これからの楽しみとしよう。天せいろは、私自身の流儀にしたがって、まず、せいろを一枚食べ、次に海老(2本)とキスの天ぷら塩で食べ、続いて二枚目のせいろを食べ、そして野菜の天ぷら(ししとう、かぼちゃ、なす)を汁で食べ、最後に汁を蕎麦湯で割って飲んで〆る。美味しかった。会計のとき、女将さんが、「クリームあんみつ」もあるんですよ」と言った。な、なんですと。確かに、壁に張られた短冊の品書きに「クリームあんみつ」とあるではないか。これは近々また来なくてはならなくなった。

  教務室に戻り、さて、7限が終るまでの1時間半を何をして過ごそうかと考えていたら、事務所のEさんがいらして、もう事務の者はみな帰りますので、鍵はどうしましょうかと聞いてきた。えっ、と私が怪訝な顔をすると、今年度は土曜の7限は授業が1つも入っていないのだという。あっ、そうでしたか、1つか2つの授業があるものと私は勘違いをしていた。それでは私も帰りますと帰り支度を始める。もう少し早く気がついていたら、ギンレイホールで20:10からの『春との旅』を観られたのにと思う。