9時、起床。朝食前に書斎でメールのチェックをしていると、妻がやってきて、「今日、お十夜法要よね」と言った。そうだった。忘れていた。11時に菩提寺に行かねばならない。バタートーストと牛乳の朝食をとり、小雀に餌を与え、ブログの更新をしてから、母と妻と3人で家を出る。
鶯谷で降りて、言問通りを歩いていると、正面に建設中の東京スカイツリーが見える。来る度に背が伸びている。
寺に着いて、まずは墓参り。陽射しがないと、少々肌寒い。座敷にあがって、檀家の方たちと一緒にお弁当を食べる。11時45分から清興(プロの奇術師)、講話、法要と続く。今回は浄土宗の宗祖である法然上人の800回忌法要を兼ねている(法然上人は1212年1月25日に80歳で亡くなったのだ)。こうした法要は大遠忌(だいおんぎ)と呼ばれ、50年ごとに行われるのだが、前回は私は6歳だったので、参加はしていなかったはずだ。講話を担当された前住職(現在の住職の父上)も、「あのときはまだ寺を継ぐ決意をしておりませんでした」と言っておられた。次回は2061年になるから、間違いなく、私はもうこの世にいない。もし生きていたら、106歳ということになるが、それは自治体の管理ミスだろう。つまり、大遠忌に参加できるのは普通の人間にとっては一生に一度のことなのだ。ありがたいことと言わねばならない。
法要は3時に終る。鶯谷の駅まで歩き、電車に乗って、まっすぐ蒲田に帰ってくる。
栄松堂に寄って、以下の本と雑誌を購入。
夏川草介『神様のカルテ2』(小学館)
マイケル・サンデス『ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業』上下(早川書房)
山内潤一郎『未来志向のこころとからだ』(NHKラジオテキスト)
『将棋世界』11月号
外に出ると雨が降っていた。「シャノアール」で、珈琲とトーストを注文し、『将棋世界』に目を通す。