9時、起床。うどんの朝食。
昼から大学へ。蒲田駅で遺失物の問い合わせをする。昨日、失くした本がJRの遺失物センターに届いているかもしれないからだ。どんな本ですかと聞かれたので、鞄から國分功一郎『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)を取り出して、「この本です」と言ったら、怪訝な顔をされる。「失くしたので同じ本を購入したのです」と補足する。「難しそうな本ですね」と駅員の方。そうみえるかもしれませんが、実は、そうではないのです、と言おうかと思ったが、やめておく。「ええ、とても難しい本です」。遺失物センターに問い合わせていただいたが、届いていなかった。東西線の大手町駅でも聞いてみたが、同じだった。「難しそうな本ですね」と言われたのまで同じだった。
大学に着いて、昼休みに論系主任との面談を一件。1時から教務事務連絡会。その後、事務方と個別の打ち合わせ。
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仕事が一段落したから、遅い昼食をとりに出る。「志乃原」で野菜天せいろ。ここで食事をするときはいつもこれを注文する。揚げたての野菜の天ぷらが旨い。本来はこれにおにぎりが1つ付くのだが、私がいつも「いりません」と断るので、いまでは最初から付いてこない。
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食後のコーヒーはミルクホールで購入。何やらふだん見かけないパンがある。この時期限定のものらしい。一個購入して、コーヒーのお供にする。
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明日からゼミ合宿 学生の発表資料に目を通す
生協に行ったら、論系進級のパンフレットが置いてあった。いま、1年生は進級を希望する論系の申請期間なのだ。頼まれて私も文章を載せている。こんな文章だ。
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迷うことの大切さ、迷いすぎないことの賢明さ。
文化構想学部教務主任 大久保孝治
文化構想学部に入学した学生にとって、論系進級は大きな出来事です。どの論系に進むかをすでに入学の時点で決めている人もいるでしょうが、そうでない人も多いでしょう。入学の時点で決めていた人も、実際にあれこれの授業を受けてみて、志望が変わる、気持ちに迷いが生じるというのはよくあることです。
迷うことは大切です。迷うということは考えるということだからです。人が本当に考えるのは、岐路に立たされたときです。そのはるか手前にいるときは、漠然と考えていたことが、より明確に考えることを求められるのです。
考えることは、自己との対話ですが、同時に、考えるための材料を仕入れるための外部との交渉でもあります。論系進級を考えるための材料を入手するルートは複数用意されています。
(1) 論系別の進級ガイダンスに出る
(2) 各論系のホームページを見てみる
(3) 論系室(助手さんが在室している)を訪問する
(4) 論系の先生の研究室を訪問する
(5) 論系の先輩の話を聞く
他にもあるかもしれません。大いに迷い、そして考えてください。
と同時に、反対のことを言うようですが、あまり迷いすぎないことが賢明です。論系進級で人生が決まるということはありません。所詮は同じ大学の同じ学部の中にある6つの論系です。ある論系に進んだからといって、他の論系に関連したテーマの勉強ができなくなるわけではありません。学問の基本は独学です。本を読むことです。どの論系に進もうが、あなたのやりたい勉強をすればいい。あなたの読みたい本を読めばいい。それだけのことです。