7時、起床。
朝風呂に入り、朝ドラ「あさが来た」を見てから食堂に行く。バイキング形式の朝食をとる。
10時頃、ホテルをチェックアウト。長野(市)まで足を延ばすこともチラッと考えたが、昨日は雨だったので、松本散歩が十分にできなかった。なので今日も松本を歩くことにした。荷物を夕方までフロントで預かってもらえるのはありがたい。
街外れのあがたの森公園へ行く。松本には何度も来ているが、ここに来るのは初めて。
旧制松本高校の校舎の一部を保存してある公園だ。
旧制松本高校といえば、私にとっては北杜夫『どくとるマンボウ青春記』の舞台である。
「どくとるマンボウ」シリーズの中でも、『青春記』、『昆虫記』、『航海記』の3冊は傑作だと思うが、1冊選ぶとすれば文句なく『青春記』である。私は高校生の一時期、本気で信州大学へ進もうと考えていたくらいである。実際、『青春記』にかぶれていた同級生の一人は、二浪して信州大学の医学部へ進んだ。彼が見事信州大へ合格した年の夏、私は松本に彼を訪ねた。彼は私をあちこちに案内してくれたが、そのとき訪れたスナックのママさんと彼が駆け落ちをしたという話を、後日、風の噂に聞いた。彼のその後については知らない。
公孫樹の下のベンチ。座ることをいざなう椅子だ。
座ってみた(写真はセルフタイマー)。
紅葉が美しい。
校舎を離れて広場の方へ行ってみる。
広場には親子連れが目立つ。
庭園には見事な紅葉が。
紅葉と黒いワンコ。
紅葉と赤い服の女性。
いわゆる自撮りというのは自分の顔が前面にバーンと出るわけだが、あの構図はどうもね・・・。やはり昔ながらのセルフタイマーを使った撮影がいい。
公園の向こうの信州の山々。
あがたの森公園をあとにして街中へ。
広い更地の中に古いビルがポツンと残っている。
「カフラス」とは旧片倉紡績のことで、ここには松本製糸工場があったが、この事務棟以外の建物(ショッピングモールとして使われていた)は最近すべて取り壊された。
建築的価値のある建物としてとりあえず取り壊しを免れたわけだが、自分だけが生き残った気分というのはどんなであろう。
さらに街中へ。
中通り(「グレインノート」や「コトコト」はここにある)。
女鳥羽川の方へ。
「コトリ」。松本二日目の昼食はここでと決めていた(昨日の日曜は定休日だったのである)。
ランチメニューの中からオマール海老をメインに注文。
オマール海老のミソを使ったソースが美味しくて、パンを2回お替りして皿がきれいになるまで食べた。
ごちそうさまでした。美味しかったです。
「コトリ」でデザートを注文しなかったのは、「宝来屋」の団子が食べたかったからである。
買ってその場で(店の中で)食べさせてもらう。思った通り、とても美味しい。
女鳥羽川沿いのこの一角はなかなかいい。
女鳥羽川と中通りの間にある初めて入るカフェ「アミジョク」。カフェ巡りは馴染みの店の梯子を基本としつつ、そこに初めての店を1つ加えるというのが私の流儀である。
入口のスペースはセレクトショップになっている。
最初カウンター席に案内され、途中で、壁際の席が空いたのでそちらに移動。こちらの方が落ち着きます。
コーヒーだけのつもりだったが、奥さま(だろう)から「マフィンも焼き上がっています。よろしかったら」と言われ、ストロベリーのマフィンを挨拶代わりに注文する。けっこう大きい。でも、これで長居ができる。
雑誌のバックナンバーから3冊購入。
支払いのとき、「最近開店されたのですか?」と尋ねたら、「5年前に開店しました」とのこと。しっかり定着しているカフェなんですね。
「コトコト」の前を通ると、昨日は不在だったご主人が見えたので、挨拶をする。「お若い奥様ですね」と言うと、照れ笑いをされた。
yanyanさん作の刺繍ブローチを購入。時代はブローチだ(笑)。
「栞日」再び。
今日は書きものをしたかったので、4階のテーブル席に籠らせていただく。
他に客はいない。集中して書きものをするには最適の場所だ。
ホテルに預けていた荷物を受け取り、駅のコインロッカーに入れる。
この時刻で気温が18度ある。暖かい晩秋の旅だ。
前回、坂井先生に連れてきてもらったカフェ「ラボラトリオ」へ。この2階にある。
セレクトショップ+カフェという空間。
今回の旅行最後のカフェだ。
今回の旅行を振り返る。
18時半発の特急に乗る前に早めの夕食をこの店でとることは決めてあった。
新栗の栗おこわは外せない。
山里定食。
ホクホクの栗がたっぷり。
閉店の6時までいた。
今回、松本民芸家具のショールームには足を踏み入れなかった。足を踏み入れれば20数万のチェアを買った可能性があるが、置き場所を考えると踏み切れなかった。またね。
さあ、東京に帰ろう。
21時過ぎに新宿に到着。
帰宅したのは22時。ただいま。