7時、起床。
トーストと紅茶の朝食。
マドレーヌ付。
昼前に家を出て、大学へ。
今日の雲は独特だ。
砂の上の風紋のようである。
卒業生のPさん(論系ゼミ5期生、2015年卒)が研究室に顔を出してくれた。
5期生から卒業のときにいただいたカップでお茶を飲む。
しばらくおしゃべりをして、さて、食事に出ましょう。
研究室のドアのところのカーソルを「在室」から「外出」に移動させるPさん。その動作を何度か繰り返す。「これ、やってみたかったんです」。そ、そうですか・・・。
スロープから工事現場を眺めながら、「プレハブ校舎、なくなっちゃんですね」とPさんが言った。ええっ、そこか? 記念会堂がなくなったことには言及なしか? それを言うと、「あっ、そうですね」と言った。スロープの横のプレハブ校舎はPさんが入学する頃からあった思い出の学び舎である。記念会堂よりも思い入れが強いということだろう。でもね、プレハブ校舎が撤去されたのは卒業式の前ですよ。
Pさんお希望で「たかはし」へ行く。
刺身定食(ぶり一点盛り)を注文。
寒鰤の一点盛りのいさぎよさ たかじ
Pさんは肉豆腐定食を注文。こちらも美味しそうだ。
食後のお茶は「カフェゴト―」で。私はアイスココア、Pさんはアイスカフェオレ。
Pさんは9月に会社を辞めて、いまは充電中。職場での日々は辛いものであったようだ。ビザの関係でそろそろ次の仕事に就かなくてはならないのだが、自分が一体どんな仕事をしたいのかわからないのだという。ただ、笑顔でいられる職場で働きたいそうだ。
とりあえず、空を見上げて、深呼吸をしよう。
そして、ゆっくりと歩いて行こう。
今日は久しぶりに馬場歩きをしますというPさんと馬場下の交差点で別れる。
空には見事な羊雲が広がっている。
夕方、六本木の国際文化会館へ。卒業生のF君(一文社会学専修、2007年卒)の結婚披露宴に出席するためだ。
鳥居坂の下でF君と同期のO君とバッタリ。彼も招かれているのだ。
国際文化会館は鳥居坂の途中にある。25年前に一度、偉い先生と会うためにここに来たことがある。もちろんこんな高層ビルが建つずっと前のことだ。
披露宴が始まった。新郎新婦は庭先から登場。
新郎新婦は披露宴に先だって親族だけの結婚式(神前)を館内で挙げている。着物姿の花嫁は久しぶりだ。
F君のウェルカムスピーチで披露宴が始まった。
続いて新郎の職場の上司のスピーチ。
そして新婦のK子さんの職場の上司のスピーチ。
新郎新婦は都庁で働く同期である。。私のテーブルもO君以外はみなF君の職場の同期の男性たちである。実は、今日、彼らの同期の結婚式が昼にあって、これが2つめの結婚式なのだそうである。それはすごいね。0君も今年は結婚式に6回ほど呼ばれたそうだ。人生の結婚シーズンなんだ。
乾杯の発声が今日の私の役割である。二人に向けた短めのお祝いのメッセージを述べてから、乾杯!
シェフから今日の料理の説明があった。
真鯛と昆布締めとタラバ蟹、雲丹、キャビア、小野菜と煎酒のクリームソース。
さっそくO君と一緒に新郎新婦のところへ行って記念撮影。
フォアグラのソテーと大根 大吟醸風味のソース 木の芽をあしらって。
ケーキ入刀。
鮑入り茶わん蒸し仕立てのコンソメ。
オマール海老のフリカッセ 柚子胡椒風味のリゾットと共に アメリカンクリームソース 西京味噌のアクセント。
箸休めの氷菓子。
新郎新婦はお色直し中。
右隣の方が青森市役所にお勤めだったので(都の職員から社会人採用で地元に転職されたのだ)、青森の話をする。青森の市街地の地図は私の頭の中に入っているので、「新町通り」や「夜店通り」の名前を挙げて、街談義。
和牛ヒレ肉のグリル 野菜の焼き合わせと共に トリュフソース。
お色直しをした新郎新婦が庭先から再登場。幻想的な雰囲気だ(カメラの露出不足ともいう)。
キャンドルサービスで各テーブルを回る二人。
メインキャンドルに点火。
マスクメロンとフルーツ 黒蜜のアイスと抹茶のアングレーズソース。
ウェディングケーキのおすそ分け。
新郎のお父様の挨拶の後、〆はF君の挨拶。立派な挨拶だった。
会場の出口で。
F君からは何度もメールが届いた。ずいぶんといろいろと気を遣っていることがわかる。でも、あまり気を遣いすぎるのも疲れるから、どうぞほどほどに。
F君、K子さん、どうぞ仲良くこれからの人生を歩いて行って下さい。二人で見上げれば、どんな天気の一日もよい天気の一日です。
さあ、帰ろう。
東京は夜の七時、だ。