7時、起床。
トースト、サラダ(炒り卵、トマト、ベビーリーフ)、紅茶の朝食。
午後は大学でゼミ論指導を3件する予定であったが、急用が入ったため、来週に延期する。
昼食は近所の蕎麦屋「吉岡家」に食べに行く。ご主人は私の保育園の同期である。
鍋焼きうどんを注文。
満を持して鍋焼きうどんのお出ましだ たかじ
私には鍋焼きうどんの理念型があるのだが、この店の鍋焼きうどんはそれとは3つの点においてずれている。
第一に、卵は生卵ではなくゆで卵(半分)が入っている。生卵の黄身がとろりと汁に溶けだしたそのあたりの汁をうどんに絡めて食べるのが好きなのだが、ゆで卵ではそれができない。それでもせめてゆで卵がまるまる一個入っていれば(おでんのように)、黄身を砕いて汁を染み込ませて食べるのだが、半分ではものなりない。
第二に、餅が入っていない。鍋の底にしばらく沈めておいてとろとろになったところを食べるのが美味しいのだが・・・。
第三に、海老天の衣が小さい。海老が小さいか大きいかはそれほど問題ではない。一本か二本かも金額の問題である。衣が大きいことが大切なのだ。衣が汁に浸ってとろとろになったのを食べるのが美味しいのである。
そう、鍋焼きうどんのキーワードは「とろり」「とろとろ」なのである。
ケチをつけたようで申し訳ないので、ここの鍋焼きうどんの美点を1つ上げておこう。いい椎茸を使っている。厚味があって、汁をタップリ含んだ椎茸をグニュッと噛みしめる快感。「グニュッ」も鍋焼きうどんのキーワードの1つである。お麩や油揚げを味わうときのポイントである。
夕方から市ヶ谷の私学会館(アルカディア)で開かれる中学生作文コンクールの表彰式とパーティーに出席する。
表彰式では最終審査委員を代表して、全国賞に入賞した8作品についての講評を述べた。関係者の間では入賞者ひとりひとりに語りかけるように話す私の講評のスタイルは「大久保節」と呼ばれているらしい。
表彰式の後に記念撮影があし、そして懇親パーティー。
生命保険文化センター評議員会長の山下友信氏の挨拶。
最終審査委員の一人でジャーナリストの岩田三代氏の乾杯挨拶。
最高賞である文部科学大臣奨励賞を受賞した大塚奏さんの作品「父からもらったラブレター」が映像とともに朗読された。
戦後70年の節目の年にふさわしいスケールの大きな、そして暖かい作品である。
奏さん、お母様、先生へのインタビュー。
全国賞入賞の8作品、および都道府県別1等賞の作品はこちらのサイトで読むことができる。→こちら
パーティーは8時にお開きになる。
蒲田に着いて閉店間際の有隣堂で雑誌と本を購入。
『NHK俳句』12月号、『マイブブック 2016年の記録』(新潮文庫)。
『マイブック』は文庫本の装丁をした一日一頁タイプの日記帳だが、俳句手帳として使う。
片岡義男『この冬の私はあの蜜柑だ』(講談社)
安藤宏『「私」をつくる-近代小説の試み』(岩波新書)
9時過ぎに帰宅。