フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月3日(土)雨のち曇り

2021-07-04 11:43:21 | Weblog

7時半、起床。

トースト、チキン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブログを仕上げて(前夜ほぼ仕上げていた)をアップする。

今日は私が会長をしている小さな学会(早稲田社会学会)の年に一度の大会。去年はコロナで中止になったが、今年はオンラインで開催。長い一日なる。

9時から理事会。

11時から一般報告。

報告者:
 武内保(早稲田大学)「集合的記憶論において「記憶力とはなにか」」
 松井怜雄(早稲田大学)「組織成員の組織からの逃走困難性という問題――理論仮説とその問題点の提示」
司会:中村雄輝(早稲田大学)

報告者は二人とも院生(ドクター)。内容はともに興味深いもので、聞いてみたいことがあったが、質問時間は限られている。キャンパス開催であれば、報告が終わってから報告者とおしゃべりをすることができるのだが、オンラインではそれができないのが残念である。

昼食休憩。キャンパスで大会を開くときはこの時間が弁当を食べならがらの理事会の時間であった。

盛岡冷麺を食べる。

1時半からシンポジウム。

テーマ:東日本大震災後 10 年間の被災地、住民と社会学:住まいと生活を中心に
報告者:
 野坂真(早稲田大学)「岩手県における津波被災者の復興感とその背景にある生活状況の経年変化―大
  槌町における10年間の応急仮設住宅・災害公営住宅全入居者への継続調査の結果を中心に―」
 内田龍史(関西大学)「宮城県における災害公営住宅供給と被災住民の生活の回復」
 川副早央里(東洋大学)「原発事故被災地域における住宅と生活の再建」
討論者:
 秋田典子(千葉大学)
 祐成保志(東京大学)
司会:石倉義博(早稲田大学)

今年は東日本大震災から10年目の節目の年。アカデミックなレベル、行政のレベル、一般メディアのレベル、さまざまなレベルで震災をめぐる集合的記憶が喚起されている。私が朝食を食べながら観ている『おかえりモネ』もそうしたもののひとつである。逆に言えば、震災をめぐる集合的記憶を喚起させようとするイベントが企画されるのは、その記憶が薄れてつつあるからである。記憶が薄れる理由は、単純に時間の経過ということのほかに、人々を襲っている直近の災害(コロナ禍)に誰もが気持ちを奪われているからである。今回のシンポジウムのテーマは、震災を10年前に起こった(完了した)出来事ごととしてではなく、被災した人々の生活の再建(とくに住宅の再建)という現在も進行中の過程としてとらえることである。それが可能なのは、研究者がずっとフィールド(被災地)に寄り添ってきたからである。10年という時間はそれぞれの研究者の人生にさまざまな出来事をもたらす。そうした変化の中で、研究組織から離脱せずにフィールドワークを継続してきたことは並大抵のことではなかったろうと拝察する。そのことに敬意を表するとともに、これからも研究を継続され、その成果を社会に発信していっていただきたいと思う。

5時から総会。

総会は30分ほどで終わったが、その後に居残った中堅の(学会の将来を担う)会員たちに交じって雑談。

ネット空間から退出したのは6時頃。

散歩に出る。

「きりん珈琲」に行く。土曜日でもこの時間になると空いてくる。

ホッと一息。

ほうじ茶あんみつと、コーヒーはザンビア産のイエローハニーAAA(深煎り)。

味覚の前にまず視覚で楽しませてくれる。

カフェ仲間でデザイナーの松浦さんが本日ネット(Facebook)にアップされた「甘味処アヲイ」のロゴ。架空の甘味処だが、かつて池上本門寺門前にあった名店「甘味あらい」へのオマージュであることは明らかである。

これが「甘味あらい」の贅沢あんみつである(2011年2月26日撮影)。

「甘味あらい」の名品については→こちら

1時間ほど滞在して、店を出る。

夕食は鮭、揚げ出し豆腐とオクラの煮物、玉子豆腐、麩の味噌汁、ごはん。

デザートは葡萄。

食事をしながら『半径5メール』第3話(NHKオンデマンド)を観る。

本日提出されたレビューシートのチェック。

近所をウォーキング&ジョギング(3キロほど)。

風呂から出て、『福山雅治 福のラジオ』と『桑田佳祐のやさしい夜遊び』をタイムフリーで聴きながら、今日の日記とブログ(プロット)。

2時、就寝。