7時半、起床。
トースト、カレー、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
昨日のブログを書いてアップする。
屋根のメンテナンス工事の見積もりに業者がやってくる。この暑い日に3階の屋根の上はもちろん、屋根裏にまで入っての点検。屋根裏はサウナのようであったらしい。ご苦労様です。
書庫から村上春樹の短編集『女のいない男たち』(文藝春秋)を持ってきて鞄に入れる。
昼食を食べに出る。
木漏れ日の道を歩く。木漏れ日というのはよいものである。「木漏れ日」という言葉も美しい。
「プリミエールカフェ」に行く。
真夏のカフェのお冷は美味しい。
注文をしてから、鞄から『女のいない男たち』を取り出して、冒頭作「ドライブ・マイ・カー」を読む。『文藝春秋』に掲載されたときに読み、単行本化されたときに再読し、そして今回が三読である。三読する気になったのは、この小説を原作とした濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』がカンヌ映画祭で脚本賞、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞を受賞したからである。
コーヒーが運ばれてきた(砂糖とミルクが2セット付いてくる)。
サラダが運ばれてきた。
海老ドリアが運ばれてきた。いつもより焼きを強くしてもらった。
食事を終え、二杯目のコーヒーを飲みながら、本を読んでいると、マスターが「先生はハルキストですか? 私もです」とおっしゃる。聞くと、すべての作品を読んでいるわけではないが、『ノルウェイの森』が一番お好きのようである。
「ドライブ・マイ・カー」は50頁ほどの作品である。半分ちょっと読んだところで店を出る。
見送りに出て下さったマスターに「かまかま族というのをご存じですか?」と聞かれる。「なんですか、それは」と聞くと、「蒲田に住んで蒲田で働いている人たちのことです。私もその一人です」という。なるほど。私も職場は早稲田だが、リモートワークが増えて(水曜の会議と木曜の大学院の授業はリモート)、準かまかま族といえなくもない。ファーストプレイス(自宅)、セカンドプレイス(職場)、そしてサードプレイス(行きつけの店)が地元に一式そろっていれば「ステイ・ホームタウン」でやっていける。蒲田は自給自足的な街である。
帰宅して、シャワーを浴びてから、「ドライブ・マイ・カー」を最後まで読む。この短篇を3時間近い映画にするためには大幅な拡張が必要だったろう。原作のテイストを損なわずにそれをするというのは相当な力量が求められる。脚本賞というのもわかる気がする。映画を観るのが楽しみだ。
夕方、業者が見積書を持ってきてくれた。安くはない金額だが(ここ10年で一番高い買い物になる)、説明が丁寧だったので、契約することにした。
うっかり忘れていた送り火(本来は16日にすべきだった)をする。
6時頃、散歩に出る。「マーボ屋」に寄って、テイクアウトの注文をして、7時半ころ取りにきますと告げる。
呑川を渡る。
JRの踏み切りを渡る。
梅屋敷通りを歩く。
「きりん珈琲」に顔を出す。お目当ては季節限定の珈琲ゼリーだ。
しかし人気メニューらしく、すでに完売(4時頃に)だった。落胆する私を見て気の毒に思ったのだろう、「半人前ならございますが、それでもよろしいですか」と店主さんが言ってくれた。「ぜ、ぜひ」と私。「バニラアイスをトッピングしてください」と付け加えると、「申し訳ありません。バニラアイスも完売してしまいまして・・・。エスプレッソ&クッキーアイスなら残っておりますが」と店主さん。「そ、それでお願いします」と私。
珈琲ゼリー(半人前)、エスプレッソ&クッキーアイス(別皿で)、きりんブレンド。
このエスプレッソ&クッキーアイスが珈琲ゼリーと相性抜群であった。おそらく平凡にバニラアイスをトッピングするよりも何倍も美味しいと思う。店主さんにそうお話すると、「わー、それはよかったです」と喜んでくれた。
次回来るときは珈琲ゼリーの取り置きをお願いしてから来よう(それが可能だそうである)。
日没からすでに30分ほど経過している。
「マーボ屋」で注文した料理を受け取る。
夕食は鶏肉とカシューナッツの甘辛炒め、木耳と玉子と豚肉のオイスターソース炒め、サラダ、玉子とワカメのスープ、ごはん。
食事をしながら『#家族募集します』第2話(録画)を観る。仲野太賀がコロナ陽性となってどうするのか(シナリオに手を加えて彼の出演しない回を作るのか?)と思ったら、なんと第3話は8月13日の放送だそうだ。小細工はせずに3週お休みなのだ。潔い。
今日は早めに風呂に入る。
NHKFMの『村山由佳の眠れない貴女へ』を聴きながら、今日の日記とブログ(構成)。
1時半、就寝。