フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月11日(土) 晴れたり曇ったり、一時雨

2021-09-12 12:55:44 | Weblog

7時半、起床。

トースト(はちみち&オリーブオイル)、サラダ+スクランブルエッグ、牛乳、紅茶。

朝刊の一面は「ワクチン」「出馬表明」「米中首脳電話会議」。選挙に立候補することを「出馬」というのは、武将が馬に乗って出陣することに由来するが、総裁選については、競馬に出るみたいな感じがする。

昨日のブログを書いてアップする。

出がけに雨が落ち始めたのであわててベランダの洗濯物を室内に引っ込める。

「出かけるの? 遊んでくれないの?」

11時半に卒業生のミサさん(論系ゼミ3期生)と待ち合わせ「ムラカリータ」へ行く。彼女と会うのは今年の1月以来だ。あのときはカフェめぐりの途中から彼氏のキミヒロ君(ゼミ同期)が合流したが、今回は緊急事態宣言下ということで「3人カフェ」はやめておく(馴染みのカフェには「2名様まで」というところが多い)。

「ムラカリータ」は彼女のリクエスト。「ムラカリータ」は今年の3月に開店した店なので、彼女は初めて。

私は辛さはいつもの「3」。彼女は「2」。えっ、辛いのが好きなんじゃないの? そうでもないらしい。たんに新しもの好きなんだ(笑)。学生時代、文キャン側の「メーヤウ」でインド風チキンカリー(★★★★)を注文して辛くて食べられなかったそうだ。私は「メーヤウ」ではインド風ポークカリー(★★★)かタイ風レッドカリー(★★)を食べていた。★4つには手を出さなかった。

次のカフェに行く前に私の家に寄ってもらう。

ブログではおなじみのチャイと初対面。

チャイは、最初、「ん、この人だれ?」という表情をしてたが、人見知りをしない猫で、おとなしく抱っこされた。

妻の作ったアクアリウムをプレゼントする。婚約記念である(今日はその報告に来られたのである)。おめでとう。

ここでキミヒロ君がリモート参加。

チャイとも顔合わせ。

11月30日に入籍予定だが、すでに一緒に暮らしている。

このご時世、結婚式・披露宴は未定だが、どういう規模であれ式は挙げたいと思っている。いまは花嫁衣裳は洋(白)+洋(色)が一般的だが、ミサさんは和装が似合うから(卒業式のときの印象)、和+洋というスタイルでもいいんじゃないかな。

ハイブリッドの家カフェ(麦茶を飲みながら)を終えて、「スリック」へ出かける。

テラス席に座る。

グレープフルーツのセパレートディーを注文。彼女は初めて飲むが、混ぜない私流の飲み方で飲んで、「美味しいですね!」。

シフォンケーキは、私はイチジク、彼女はプレイン。「ムラカリータ」でスープカレーを食べてからそれなりの時間が経っているので、小腹も空いており、美味しく食べることができた。

イチジクのシフォンケーキ。

プレインのシフォンケーキ。

左手の薬指には婚約指輪。

福の招き猫(チャイ)を抱っこしたご利益がきっとあるでしょう。どうぞお幸せに!

普段であれば蒲田駅の改札でお見送りということになるのだが、私はこれから江古田(西武池袋線)に芝居を観に行くので、途中までご一緒する。彼女は歯医者の予約があって、目黒で降りた。

江古田に着いたのは6時45分。

芝居は7時から(開場は6時40分)なので、まだ時間はある。どこかで軽く夕食をとることにしよう。

千川通を歩いていて風情のある(昭和レトロな)蕎麦屋を見つけて入ることにする。

店主は年配の方を予想していたが、だぶん先代の跡を継いだのであろう、お若い(青年ではないが)方だった。

冷やしキツネ蕎麦を注文。客が私だけにしては出て来るのに少々時間がかかったが、すっきりとした味わいの汁と蕎麦で美味しかった。刻んだ油揚げの味付け具合もちょうどよかった。私の後から来た常連とおぼしき年配の客が注文した天重も美味しそうであった。店の名前は「江戸清」といった。寿司屋のような名前だなと思った。

開場までまだ少し時間があったので、千川通を散歩する。

開場の時間になったので「兎亭」に行く。

劇団「salty rock」第21回公演。演目は『熱海殺人事件 売春捜査官』(脚本:つかこうへい、演出:立夏)。

『熱海殺人事件』はつかこうへいが当時の最年少で岸田国士演劇賞を受賞した彼の代表作である。これには彼によるさまざななバージョンがあり、「売春捜査官」はその1つで、木村伝兵衛部長刑事が女性(伊織夏生)という異色のバージョンである。登場人物は他に三人で、熊田留吉刑事(フジタタイセイ)、戸田禎幸刑事(長瀬巧)、容疑者大山金太郎(今村貴登)。

座席にはフェイスシートが置かれていた。

4人の演者は舞台の片隅で(舞台狭しと動き回ることはなく)くんずほぐれつの熱演だった。つかの脚本自体がとても饒舌なものだが、役者はそれを格闘技の舞台のような演出で怒鳴るように語るので、これが今日の3ステージ目かと思うと、この後、彼らは精も根も尽き果てて泥のように眠るのだろうと思った。しかも明日の千秋楽も3ステージなのだ。それを承知の熱演はきっと彼らがコロナ禍で味わってきた閉塞感の裏返しなのだろう。こういう芝居をやりたくてしかたなかったのだろう。そして観客たちもこういう芝居を観たかったのである。

10時、帰宅。

風呂から出て、疲れたので、今日の日記は明日書くことにして、1時、就寝。