フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月22日(日) 曇り

2015-11-24 02:45:13 | Weblog

7時、起床。

一階の雨戸を開けると網戸にヤモリが張り付いていた。しばらくじっとしていたが、外気に晒されて寒かったのか、あるいは眩しかったのか、戸袋の中にそそくさと入って行った。

トーストと紅茶の朝食。

昼から卒業生のWさん(論系ゼミ4年生、2014年卒)と南武線の矢向駅で待ち合わせて、「パン日和あをや」へ行く。

一階の二つのテーブルには先客がいたので、二階の和室に通される。

とりあえず私はアップルタイダー、Wさんは11月のドリンクのゆず紅茶を注文。

本日のスープ(チリコンカン)、サーモンとアボカドとクリームチーズのサンド、B.L.T.サンドを注文。

チリコンカンはとても美味しい。この中にご飯を入れてスープカレーのようにして食べてみたい。

サンドウィッチは普通の二つ切りではなく、四つ切で出てきた。私は顔の大きな割に口が縦に大きく開かないので、コンパクトな方が食べやすいのである。実はWさんも私と同じであるらしいことがわかった(笑)。

一階のテーブルが空いたそうなので、デザート(のつもり)のホットショコラとクロワッサンは場所を一階に移して食べる。

Wさんはココアが大好きで、ある年の冬、ほぼ毎晩ココアを飲んでいたことがあるそうで、当然、太ったそうである。そりゃそうでしょう(笑)。

今日は「あをや」のご夫妻がそろって店に出ている日。お二人は大学在学中に知り合って、卒業後、5年ほどで結婚された。Wさんには参考になるお話が聞けたようである(笑)。

Wさんは私のブログで知った清水直子さんの陶芸展(吉祥寺東急)に今から行ってみたいという。私もまだ行けていなかったので、お供することにした。

鹿島田-(南武線)→武蔵小杉-(東横線)→渋谷-(井の頭線)→吉祥寺。

こんにちは、清水さん。

「昨日、アリさんが来てくださいました」とのこと。

Wさんを紹介する。

今回は動物がテーマ。

来年の干支のサルたち。

私はナマケモにしようかフクロウにしようか迷ったが、ナマケモノを購入した。研究室の壁に掛けよう。

Wさんは小皿を2枚購入した。

手近にあった作品を手にして記念撮影。(これを購入したわけではありません) 

迷って買わなかった方のフクロウを持ってWさんと。

展示会は25日まで、吉祥寺東急7階でやってます。

 東急吉祥寺のそばの新刊・古書のセレクトショップ「百年」に寄る。ここは以前に一度来て気に入った本屋さん。

私は田中眞澄編『小津安二郎 「東京物語」ほか』(みすず書房、大人の本棚シリーズ)を購入。

Wさんは川島小鳥の写真集を購入。

日曜日の吉祥寺は人がいっぱい。どこか空いているカフェはないかな。

人の少ない通りもあるが、ここにはカフェはなさそうである。

夕暮れの井之頭公園。

公園内の茶店の前で。そ、そんなにソフトクリームが好きなのか(笑)。

公園の周辺にはカフェがありそうだ。

ちょっと横道に入ったところにレトロな雰囲気のカフェ「立吉」を発見。何と読むのだろう。ご主人に聞いたところ「タツキチ」と読むのだそうだ。立川の立と吉祥寺の吉から取ったそうだが、ほんとかな?(ご主人、普通の顔をして冗談をいいそうな雰囲気の方だった)

私はホットミルク、Wさんは紅茶を注文。購入したばかりの作品をテーブルの上に並べてみる。

20代の卒業生は、会うたびに何かしらの変化がある。職場が変わりましたとか、彼氏(彼女)が変わりましたとか。でも、そんな中に、絶対の安定株とでも呼ぶべき人が各代に1人はいる。Wさんは論系ゼミ4期生の中のそうした存在である。今日も、空間的な移動距離は大きかったけれど、時間は終始穏やかに流れていた。

帰ってからネットで調べたら、「立吉」が経営する有名なソフトクリーム店があるそうだ。知って入れば絶対、Wさんは食べたはずだ。

6時、帰宅。

本日の夕食は餃子。名古屋から息子が帰ってきているんである。

息子は今度アパートを引っ越すそうで、契約書類に保証人である私の署名と実印が必要になったのである。新しい部屋の間取りを聞いたら、「2LDK」とのこと。おまえ、結婚でもするのか?もちろんそんなことはなくて、広い浴槽を求めていたら、ファミリータイプに行きついたのだそうである。で、家賃は?6万円ほどとのこと。や、安い。というか、東京が高すぎるんだろうな。


11月21日(土) 晴れ

2015-11-23 09:44:27 | Weblog

7時、起床。

トーストと紅茶の朝食。

マドレーヌ付。

昼前に家を出て、大学へ。

今日の雲は独特だ。

砂の上の風紋のようである。

卒業生のPさん(論系ゼミ5期生、2015年卒)が研究室に顔を出してくれた。

5期生から卒業のときにいただいたカップでお茶を飲む。

しばらくおしゃべりをして、さて、食事に出ましょう。

研究室のドアのところのカーソルを「在室」から「外出」に移動させるPさん。その動作を何度か繰り返す。「これ、やってみたかったんです」。そ、そうですか・・・。

スロープから工事現場を眺めながら、「プレハブ校舎、なくなっちゃんですね」とPさんが言った。ええっ、そこか? 記念会堂がなくなったことには言及なしか? それを言うと、「あっ、そうですね」と言った。スロープの横のプレハブ校舎はPさんが入学する頃からあった思い出の学び舎である。記念会堂よりも思い入れが強いということだろう。でもね、プレハブ校舎が撤去されたのは卒業式の前ですよ。

 

Pさんお希望で「たかはし」へ行く。

刺身定食(ぶり一点盛り)を注文。

寒鰤の一点盛りのいさぎよさ  たかじ

Pさんは肉豆腐定食を注文。こちらも美味しそうだ。

食後のお茶は「カフェゴト―」で。私はアイスココア、Pさんはアイスカフェオレ。

Pさんは9月に会社を辞めて、いまは充電中。職場での日々は辛いものであったようだ。ビザの関係でそろそろ次の仕事に就かなくてはならないのだが、自分が一体どんな仕事をしたいのかわからないのだという。ただ、笑顔でいられる職場で働きたいそうだ。

とりあえず、空を見上げて、深呼吸をしよう。

そして、ゆっくりと歩いて行こう。

今日は久しぶりに馬場歩きをしますというPさんと馬場下の交差点で別れる。

空には見事な羊雲が広がっている。

夕方、六本木の国際文化会館へ。卒業生のF君(一文社会学専修、2007年卒)の結婚披露宴に出席するためだ。

鳥居坂の下でF君と同期のO君とバッタリ。彼も招かれているのだ。

国際文化会館は鳥居坂の途中にある。25年前に一度、偉い先生と会うためにここに来たことがある。もちろんこんな高層ビルが建つずっと前のことだ。

披露宴が始まった。新郎新婦は庭先から登場。

新郎新婦は披露宴に先だって親族だけの結婚式(神前)を館内で挙げている。着物姿の花嫁は久しぶりだ。

F君のウェルカムスピーチで披露宴が始まった。

続いて新郎の職場の上司のスピーチ。

そして新婦のK子さんの職場の上司のスピーチ。

新郎新婦は都庁で働く同期である。。私のテーブルもO君以外はみなF君の職場の同期の男性たちである。実は、今日、彼らの同期の結婚式が昼にあって、これが2つめの結婚式なのだそうである。それはすごいね。0君も今年は結婚式に6回ほど呼ばれたそうだ。人生の結婚シーズンなんだ。

乾杯の発声が今日の私の役割である。二人に向けた短めのお祝いのメッセージを述べてから、乾杯!

シェフから今日の料理の説明があった。

真鯛と昆布締めとタラバ蟹、雲丹、キャビア、小野菜と煎酒のクリームソース。

さっそくO君と一緒に新郎新婦のところへ行って記念撮影。

フォアグラのソテーと大根 大吟醸風味のソース 木の芽をあしらって。

ケーキ入刀。

鮑入り茶わん蒸し仕立てのコンソメ。

オマール海老のフリカッセ 柚子胡椒風味のリゾットと共に アメリカンクリームソース 西京味噌のアクセント。

箸休めの氷菓子。

新郎新婦はお色直し中。

右隣の方が青森市役所にお勤めだったので(都の職員から社会人採用で地元に転職されたのだ)、青森の話をする。青森の市街地の地図は私の頭の中に入っているので、「新町通り」や「夜店通り」の名前を挙げて、街談義。

和牛ヒレ肉のグリル 野菜の焼き合わせと共に トリュフソース。

お色直しをした新郎新婦が庭先から再登場。幻想的な雰囲気だ(カメラの露出不足ともいう)。

キャンドルサービスで各テーブルを回る二人。

メインキャンドルに点火。

マスクメロンとフルーツ 黒蜜のアイスと抹茶のアングレーズソース。

ウェディングケーキのおすそ分け。

新郎のお父様の挨拶の後、〆はF君の挨拶。立派な挨拶だった。

会場の出口で。

F君からは何度もメールが届いた。ずいぶんといろいろと気を遣っていることがわかる。でも、あまり気を遣いすぎるのも疲れるから、どうぞほどほどに。

F君、K子さん、どうぞ仲良くこれからの人生を歩いて行って下さい。二人で見上げれば、どんな天気の一日もよい天気の一日です。

さあ、帰ろう。

東京は夜の七時、だ。


11月20日(金) 曇り

2015-11-22 10:13:29 | Weblog

7時、起床。

トースト、サラダ(炒り卵、トマト、ベビーリーフ)、紅茶の朝食。

午後は大学でゼミ論指導を3件する予定であったが、急用が入ったため、来週に延期する。

昼食は近所の蕎麦屋「吉岡家」に食べに行く。ご主人は私の保育園の同期である。

鍋焼きうどんを注文。

満を持して鍋焼きうどんのお出ましだ  たかじ

私には鍋焼きうどんの理念型があるのだが、この店の鍋焼きうどんはそれとは3つの点においてずれている。

第一に、卵は生卵ではなくゆで卵(半分)が入っている。生卵の黄身がとろりと汁に溶けだしたそのあたりの汁をうどんに絡めて食べるのが好きなのだが、ゆで卵ではそれができない。それでもせめてゆで卵がまるまる一個入っていれば(おでんのように)、黄身を砕いて汁を染み込ませて食べるのだが、半分ではものなりない。

第二に、餅が入っていない。鍋の底にしばらく沈めておいてとろとろになったところを食べるのが美味しいのだが・・・。

第三に、海老天の衣が小さい。海老が小さいか大きいかはそれほど問題ではない。一本か二本かも金額の問題である。衣が大きいことが大切なのだ。衣が汁に浸ってとろとろになったのを食べるのが美味しいのである。

そう、鍋焼きうどんのキーワードは「とろり」「とろとろ」なのである。

ケチをつけたようで申し訳ないので、ここの鍋焼きうどんの美点を1つ上げておこう。いい椎茸を使っている。厚味があって、汁をタップリ含んだ椎茸をグニュッと噛みしめる快感。「グニュッ」も鍋焼きうどんのキーワードの1つである。お麩や油揚げを味わうときのポイントである。

 

夕方から市ヶ谷の私学会館(アルカディア)で開かれる中学生作文コンクールの表彰式とパーティーに出席する。

表彰式では最終審査委員を代表して、全国賞に入賞した8作品についての講評を述べた。関係者の間では入賞者ひとりひとりに語りかけるように話す私の講評のスタイルは「大久保節」と呼ばれているらしい。

表彰式の後に記念撮影があし、そして懇親パーティー。

生命保険文化センター評議員会長の山下友信氏の挨拶。

最終審査委員の一人でジャーナリストの岩田三代氏の乾杯挨拶。

最高賞である文部科学大臣奨励賞を受賞した大塚奏さんの作品「父からもらったラブレター」が映像とともに朗読された。

戦後70年の節目の年にふさわしいスケールの大きな、そして暖かい作品である。

 奏さん、お母様、先生へのインタビュー。

全国賞入賞の8作品、および都道府県別1等賞の作品はこちらのサイトで読むことができる。→こちら

パーティーは8時にお開きになる。

蒲田に着いて閉店間際の有隣堂で雑誌と本を購入。

 『NHK俳句』12月号、『マイブブック 2016年の記録』(新潮文庫)。

 『マイブック』は文庫本の装丁をした一日一頁タイプの日記帳だが、俳句手帳として使う。

片岡義男『この冬の私はあの蜜柑だ』(講談社)

安藤宏『「私」をつくる-近代小説の試み』(岩波新書)

9時過ぎに帰宅。


11月19日(木) 晴れ

2015-11-21 10:06:11 | Weblog

7時半、起床。

トースト、サラダ(鶏ササミ、トマト、ベビーリーフ)、紅茶の朝食。

デザート付。

2限の研究指導は報告者のOさんの体調不良でお休み。この時期、体調を崩す人が多い。私も注意しなくちゃ。

昼から大学へ。

3限は大学院の演習。馬場下の交差点にある「銀のあん」で買った鯛焼きを振る舞う。みんなが鯛焼きを食べている隙に私は昼食のコンビニおにぎりを頬張る。

3時から本部キャンパス演劇博物館前で卒業アルバム用のゼミ写真(4年生)の撮影。

久しぶりに18名全員がそろった。

撮影を終えて、戸山キャンパスに戻る。夕暮れの商店街。

 夕暮れの戸山キャンパス高層棟。

6限にS君のゼミ論指導。

夕食は西洋料理の「ベール」でとる。

本日のおすすめAセット(1280円)を注文。

ゴボウのポタージュスープ。

野趣に富む。

ポークソテー 牡蠣クリーム煮

面白い組み合わせだ。

9時半、帰宅。


11月18日(水) 小雨

2015-11-21 00:22:56 | Weblog

7時半、起床。

トースト、シチュー、サラダ(鶏ささみ、トマト、レタス)、紅茶+お菓子の朝食。

先に家を出た妻からケータイに電話が入る。「玄関先になつがいるけど、眼のところを怪我してみるみたいなの。見てやってくれる」とのこと。見に行くと、ほかの野良猫とケンカでもしたのだろう、左目の下まぶたのあたりに傷があって血が滲んでいる。眼球そのものはやられていないようだが、いくらか充血していて、目の周囲が腫れている。膝に抱っこできたので(野良猫なので抱っこされることはあまり好きではないが、おとなしくしている)、消毒液で濡らしたティッシュで傷の辺りを拭いてやる。今後、もし傷が膿んで腫れてくるようであれば、捕まえて、医者に連れて行かねばなるまい。

なつのことが気がかりではあるが、私も家を出て、大学へ。

「ごんべえ」の店の前の路上の落し物。

10時半から大学院の社会学コース会議。12時過ぎまでかかる。

外に食事に出ている時間はないので、コンビニおにぎりの昼食。先日の信州旅行で松本の「グレインノート」で購入した湯呑を使う。いい色合いだ。

1時から現代人間論系の教室会議。

2時から教授会。

6時からK君の卒業研究指導。

8時に大学を出て、夕食は「ドトール」でホットドックとコーヒー。今日は軽めの夕食で済まそうと思った。

でも、さすがに一本では足りず、もう一本お替り。

9時半頃、帰宅。

玄関先になつがいた。とくに腫れはひどくなっていないようである。

同僚の那須先生から先生たちが訳されたアルフレッド・シュッツとトーマス・ルックマン『生活世界の構造』(ちくま文芸文庫)をちょうだいした。

書店でも脚光を浴びている。