台湾南投県・東埔温泉の奥にあるらしい楽楽谷温泉という野湯を探索できずに撤退して落胆した翌日、負け犬と化した私K-Iはその鬱憤を晴らすべく、同じく南投県の別の秘湯「紅香温泉」と野湯「瑞岩温泉」を目指すことにしました。

今回の相棒はこの原チャリです。南投県の中心都市である埔里のレンタルバイク屋さんで借りました。KYMCOの125ccで1日600元。

原チャリに跨って台14線をひたすら東進し、埔里から約40~50分で霧社の街に到着です(地図)。ここは映画『セデック・バレ』でも描かれている「霧社事件」の舞台として有名ですね。ここから先の目指す方向にはお店が1軒も無いそうなので、中心部のファミマで水や食料を買い込みました。

霧社の街を抜け、台14甲線を梨山方面へ向かってをどんどん登ってゆきます。山の中腹には畑や集落が点在していますね。天気に恵まれて爽快だ。

霧社から10分ちょっとで、これから目指す「紅香」の地名が標識に現れてきました。

標識の先にある丁字路で左折します(地図)。コンクリの壁には赤いペンキでその道に対して「往梨山」と書かれていますね。

いよいよ紅香への険しい一本道がはじまります。まだ全行程の半分にも及んでいません。幅員はそれなりにあるものの、舗装状態が悪くてとてもバンピーです。迂闊にスピードを出すとデコボコにハマってハンドルをもっていかれちゃいますから、低速で慎重に進むことにしました。


スタート地点の埔里からここまで、ひたすら登り一辺倒。見晴らしの良いところで来た道を振り返ってみたら、相当高いところを走っていることに気づきました。
沿道の斜面には段々畑が切り拓かれています。

この道は土砂崩れによる通行止が頻発するんだそうでして、早くも4km地点で山崩れの跡に遭遇。
ここは仮設の道が開かれていました。

いくら秘境だとはいえ一台も対向車が来ないことに不安を抱いていたら、7km地点をちょっと過ぎたところで、黄色いテープで道が封鎖されていました。通行止ってことか…。道理で誰も通らないはずだ。

封鎖されていたところでバイクを置いて先の方へ歩いてみますと、土砂崩れのために道路が石や岩で覆われていました。でもこの程度ならバイクを手で押せばクリアできそうだ、そう思いながら更に先へ行ってみると…

まさに目に前でゴロゴロと轟音を響かせながら土ぼこりを上げて岩が崩落し、道路を埋め尽くしている真っ最中ではありませんか。おぉぉぉ、怖い怖い。どう考えてもこれ以上の前進は無理ですので、潔く諦めて来た道を引き返すことに。

帰り際に、台14甲線から紅香へ向かう一本道が分岐する丁字路のまわりをよく見てみますと、コンクリ擁壁に寄りかかるようにして傾いている看板を発見。この看板が先程の土砂崩れを意味していたようですが、こんな陰にあるんじゃわかんないよぉ…。
2日連続で秘湯巡りに失敗し、私の心はすっかり折れてしまったのですが、敗北はまだ終わっていなかったのです。そうとは気づかず、私は春陽温泉へと向かったのでした。つづく。

今回の相棒はこの原チャリです。南投県の中心都市である埔里のレンタルバイク屋さんで借りました。KYMCOの125ccで1日600元。
※バイクをレンタルするには、日本の運転免許証と日本自動車連盟(JAF)や(公財)交流協会が発行した中国語翻訳文が必要です。詳しくはこちらをご参照あれ。また借りられるバイクはほとんどが125ccクラスですので(というか50ccは無い)、日本の原付二種かそれ以上の二輪車を運転できる免許も必要です(普通免許に付随してくる原付一種ではNG)。


原チャリに跨って台14線をひたすら東進し、埔里から約40~50分で霧社の街に到着です(地図)。ここは映画『セデック・バレ』でも描かれている「霧社事件」の舞台として有名ですね。ここから先の目指す方向にはお店が1軒も無いそうなので、中心部のファミマで水や食料を買い込みました。


霧社の街を抜け、台14甲線を梨山方面へ向かってをどんどん登ってゆきます。山の中腹には畑や集落が点在していますね。天気に恵まれて爽快だ。


霧社から10分ちょっとで、これから目指す「紅香」の地名が標識に現れてきました。


標識の先にある丁字路で左折します(地図)。コンクリの壁には赤いペンキでその道に対して「往梨山」と書かれていますね。


いよいよ紅香への険しい一本道がはじまります。まだ全行程の半分にも及んでいません。幅員はそれなりにあるものの、舗装状態が悪くてとてもバンピーです。迂闊にスピードを出すとデコボコにハマってハンドルをもっていかれちゃいますから、低速で慎重に進むことにしました。



スタート地点の埔里からここまで、ひたすら登り一辺倒。見晴らしの良いところで来た道を振り返ってみたら、相当高いところを走っていることに気づきました。
沿道の斜面には段々畑が切り拓かれています。

この道は土砂崩れによる通行止が頻発するんだそうでして、早くも4km地点で山崩れの跡に遭遇。
ここは仮設の道が開かれていました。

いくら秘境だとはいえ一台も対向車が来ないことに不安を抱いていたら、7km地点をちょっと過ぎたところで、黄色いテープで道が封鎖されていました。通行止ってことか…。道理で誰も通らないはずだ。

封鎖されていたところでバイクを置いて先の方へ歩いてみますと、土砂崩れのために道路が石や岩で覆われていました。でもこの程度ならバイクを手で押せばクリアできそうだ、そう思いながら更に先へ行ってみると…


まさに目に前でゴロゴロと轟音を響かせながら土ぼこりを上げて岩が崩落し、道路を埋め尽くしている真っ最中ではありませんか。おぉぉぉ、怖い怖い。どう考えてもこれ以上の前進は無理ですので、潔く諦めて来た道を引き返すことに。


帰り際に、台14甲線から紅香へ向かう一本道が分岐する丁字路のまわりをよく見てみますと、コンクリ擁壁に寄りかかるようにして傾いている看板を発見。この看板が先程の土砂崩れを意味していたようですが、こんな陰にあるんじゃわかんないよぉ…。
2日連続で秘湯巡りに失敗し、私の心はすっかり折れてしまったのですが、敗北はまだ終わっていなかったのです。そうとは気づかず、私は春陽温泉へと向かったのでした。つづく。