(前回記事のつづきです)
日頃の行いが祟ってしまったのか、前日の楽楽谷温泉、そしてこの日の紅香温泉や瑞岩温泉と、私は秘湯の探索に連敗して途中撤退し、悔し涙を呑みつづけてきたのですが、2度あることは3度ある、生来の負け犬K-Iの秘湯探索敗北はまだ続いていたのでした。
何としてでもこの日のうちに最低一ヶ所以上の温泉に入っておきたい。そう強く願いながら一旦霧社へと戻って廬山温泉方向へと進路を転じ、その手前に位置している春陽温泉へと向かうことにしました。
廬山温泉は日本統治時代には「富士温泉」と称されましたが、その下流に位置する春陽温泉も「桜温泉」と呼ばれていたように、戦前から温泉地であったところであります。廬山温泉へのアクセス道路から眺めてみますと、広い河原を擁する濁水渓という川の対岸に春陽の温泉施設が点在していることを見て取れるのですが、上画像で示していますオレンジ色の○で囲まれた沢の上流には春陽温泉の源泉地帯があるらしいので、ダメ元で行ってみることにしました。
上画像の地点で細い道に入り、濁水渓へ向かって狭い急な坂道を一気に下ります。道の入口には温泉施設の看板がたくさん貼り付けてありました。
急坂を下りきった先に架かる赤い「徳魯湾橋」で濁水渓を渡って対岸へ。渡った先にはキャンプ場を兼ねた温泉入浴施設が点在していますが、ひとまずこれらを通過してその奥へと進みます。
源泉地帯から流れてくる小さな涸れ川に掛かる「荷娃雅恩橋」(地図)という小さな橋の袂にバイクを置いて川を遡り、探索を開始です。
川はすっかり涸れており、乾ききった石ころが広がるばかり。まずは川岸を高巻いて砂防ダムをクリアします。
砂防ダムの上流側には水が溜まっていました。沢の水はここから礫の下に潜っていたんですね。
川原の叢を掻き分けながら上流を目指します。こういう場所って蛇がいるので、奴らの陰に怯えながら慎重に歩きます。
やがて小さな滝と滝壺の池に遭遇。岩を飛んで川の対岸に渡り…
杣道を登って小滝の左岸側を高巻き…
フィックスロープに掴まって崖をトラバースし…
流れがちょっと緩やかになってるこの場所で渡渉して右岸へ戻り…
引湯ホースが伸びる奥の方へどんどん進んでいきます。といっても容易に歩けるような場所ではなく、3点支持をしながら岩を這いつくばって行かざるを得ないような、険しい崖の連続です。
引湯ホースから温泉が漏れている箇所もあったのですが…
奥へ進むに連れて両岸の崖の傾斜が徐々に垂直になってゆき、遂にこれ以上は進めない状態になってしまいました。沢登りの装備をしていれば問題ないのでしょうけれど、この時の私はTシャツにトレッキングパンツ、スニーカーという格好でしたので、装備的にとても無理できません。奥へ伸びる引湯ホースに未練を残しながら泣く泣く退却することにしました。
さて今回の台湾温泉めぐりにおいて、ここまで4戦の成績は1勝3敗。勝率2割5分です。プロスポーツの世界でしたら監督の責任問題に発展する数字ですが、負け犬の私にだって意地はある。臥薪嘗胆、捲土重来。敗北を喫したのはこれが最後であり、次からは連戦連勝の好成績を収めるのでした。
日頃の行いが祟ってしまったのか、前日の楽楽谷温泉、そしてこの日の紅香温泉や瑞岩温泉と、私は秘湯の探索に連敗して途中撤退し、悔し涙を呑みつづけてきたのですが、2度あることは3度ある、生来の負け犬K-Iの秘湯探索敗北はまだ続いていたのでした。
何としてでもこの日のうちに最低一ヶ所以上の温泉に入っておきたい。そう強く願いながら一旦霧社へと戻って廬山温泉方向へと進路を転じ、その手前に位置している春陽温泉へと向かうことにしました。
廬山温泉は日本統治時代には「富士温泉」と称されましたが、その下流に位置する春陽温泉も「桜温泉」と呼ばれていたように、戦前から温泉地であったところであります。廬山温泉へのアクセス道路から眺めてみますと、広い河原を擁する濁水渓という川の対岸に春陽の温泉施設が点在していることを見て取れるのですが、上画像で示していますオレンジ色の○で囲まれた沢の上流には春陽温泉の源泉地帯があるらしいので、ダメ元で行ってみることにしました。
上画像の地点で細い道に入り、濁水渓へ向かって狭い急な坂道を一気に下ります。道の入口には温泉施設の看板がたくさん貼り付けてありました。
急坂を下りきった先に架かる赤い「徳魯湾橋」で濁水渓を渡って対岸へ。渡った先にはキャンプ場を兼ねた温泉入浴施設が点在していますが、ひとまずこれらを通過してその奥へと進みます。
源泉地帯から流れてくる小さな涸れ川に掛かる「荷娃雅恩橋」(地図)という小さな橋の袂にバイクを置いて川を遡り、探索を開始です。
川はすっかり涸れており、乾ききった石ころが広がるばかり。まずは川岸を高巻いて砂防ダムをクリアします。
砂防ダムの上流側には水が溜まっていました。沢の水はここから礫の下に潜っていたんですね。
川原の叢を掻き分けながら上流を目指します。こういう場所って蛇がいるので、奴らの陰に怯えながら慎重に歩きます。
やがて小さな滝と滝壺の池に遭遇。岩を飛んで川の対岸に渡り…
杣道を登って小滝の左岸側を高巻き…
フィックスロープに掴まって崖をトラバースし…
流れがちょっと緩やかになってるこの場所で渡渉して右岸へ戻り…
引湯ホースが伸びる奥の方へどんどん進んでいきます。といっても容易に歩けるような場所ではなく、3点支持をしながら岩を這いつくばって行かざるを得ないような、険しい崖の連続です。
引湯ホースから温泉が漏れている箇所もあったのですが…
奥へ進むに連れて両岸の崖の傾斜が徐々に垂直になってゆき、遂にこれ以上は進めない状態になってしまいました。沢登りの装備をしていれば問題ないのでしょうけれど、この時の私はTシャツにトレッキングパンツ、スニーカーという格好でしたので、装備的にとても無理できません。奥へ伸びる引湯ホースに未練を残しながら泣く泣く退却することにしました。
さて今回の台湾温泉めぐりにおいて、ここまで4戦の成績は1勝3敗。勝率2割5分です。プロスポーツの世界でしたら監督の責任問題に発展する数字ですが、負け犬の私にだって意地はある。臥薪嘗胆、捲土重来。敗北を喫したのはこれが最後であり、次からは連戦連勝の好成績を収めるのでした。