
せっかくなので春陽温泉をハシゴすることにしました。今回は赤い大きな「徳魯湾橋」のすぐそばに位置している「瑪莉温泉」です。こちらも前回取り上げた「○観温泉営地」と同様にキャンプ場を兼業している入浴施設です。というかキャンプ場がメインなんでしょうね。原住民のセデック族のファミリーが経営しており、原住民の伝統衣装を模したようなカラフルなペイントがあちこちに施されています。

キャンプエリアの手前に入浴エリア(泡湯区)が左右に分かれて2つあり、いずれも水着で利用する露天風呂となっていました。


ふたつある露天のうち、山側の方は空っぽだったのですが、壁が邪魔しているため景色を眺められるような造りにはなっておらず、圧迫感もあるため、ただお湯に入ってバシャバシャ水遊びするためだけの、繁忙期用の補助的な設備なのかもしれません。


セデック族のお兄ちゃんが案内してくれたのは川側の眺望が開けている方の露天風呂でした。入口には入浴時間を記した掲示があり、そこには入浴時間として8:00~12:00、14:00~17:00、19:00~22:30と3つに区分された時間帯が記されていましたが、13:00頃に訪問したにもかかわらず、お兄ちゃんはそんな時間設定なんて無視して対応してくれました。実はここを訪れる前(「○観温泉営地」を去った後)に別の施設を訪れているのですが、そちらでも入浴時間が設定されており、目の前の露天浴槽にお湯が張られているにもかかわらず、入浴時間外であることを理由に断られてしまいました。春陽温泉では入浴時間に制限を設けているのが一般的なんでしょうか。

訪問時、3つに分かれた浴槽は全てが空っぽでしたが、お兄ちゃんはわざわざ私一人のために槽内を掃除し、バルブを開けて空の浴槽に温泉を溜めてくれました。


お湯が張り終わった浴槽はこんな感じです。濁水渓の河岸の高台に位置しており、露天から川原までには人工物が殆ど無いため、お風呂からの見晴らしはとっても素晴らしいのですが、お風呂のすぐ脇には更衣室兼個室シャワーやトイレが迫っている上、頭上は屋根で覆われているため、思ったほどの開放感が得られないのが残念でした。でも川から吹いてくる風はとても爽快ですし、あらゆる方向から小鳥の囀りが聞こえてきますので、豊かな自然環境の中でのんびりとした時間を過ごすことはできるでしょう。

実際に入浴してみました。お湯は無色透明でほぼ無味無臭、癖のないというか掴みどころのないというか、これといった特徴がないものでした。同じ春陽温泉エリアでも前回取り上げた「○観温泉営地」の源泉とはかなり異なる泉質であることは実に興味深いところです。
湯浴みして程よく体が火照ったところでお湯から上がり、目の前に広がるパノラマを眺めながら、海パン一丁という姿のまま、あたかも山下清の如く、ファミマで買ったおにぎりを頬張りました。大自然の中で食うおにぎりはとっても美味い!
温泉分析表見当たらず(おそらく重曹泉か重曹泉型の単純泉でしょう)
南投県仁愛郷春陽村虎門巷100 地図
0919-695384
入浴可能時間8:00~12:00、14:00~17:00、19:00~22:30
150元
ドライヤーあり
私の好み:★★