●某所にある温泉施設跡の廃墟
杜の都仙台を象徴する風景の一つである広瀬川も、中流域では河岸段丘を形成し、川自体は深い峡谷の底を流れています。こんな山深い景色が広がるこの界隈も、住所の上では仙台市内なんですよね。
川の写真を撮った橋の近くには一部のマニアで有名な、某温泉施設跡の廃墟があり、建物は既に解体されているものの、湯船とお湯はその後も残っていて、最近までは実際に入浴することもできました。しかしここ最近はこのお風呂に関する新たなレポートがネット上で見られなくなっているので、念のため現状を確認すべく、現地を訪問してみることにしました。上画像の地点からヤブの中へと入っていきます。以前はこのカーブのところに入浴者の車が止まっていたものですが、現在はこの道が橋梁工事のために車両通行止となっているので、車の姿は見られませんでした。
ひたすら鬱陶しい藪漕ぎです。奥へ行けば行くほど、踏み跡はほとんど消えていました。もうこの時点で、お風呂の現状がどうなっているかは、たやすく想像できてしまうわけですが、念のために現物を見ておきましょう。
ということで、浴槽の前に到着です。タイル貼りの浴槽は残っていますが、案の定、周りは荒れ放題で、湯船にお湯なんて溜まっていません。
浴槽のすぐ目の前は断崖絶壁。というか、がけ崩れにより浴槽の一部は宙に浮いているような状態ですから、私のように迂闊に立ち入って、脆い地盤が崩落して広瀬川の峡谷へ落っこちても自己責任です。
浴槽に溜まっているのはただの泥水。ちっとも温泉じゃありません。単なる雨水でしょう。人は入れませんが、アメンボが水面を自由気ままに動きまわっていました。
石積みの湯口からは去年までお湯が出ていたそうですが、今ではすっかり止まっていました。
もうここでの湯浴みは不可能です。みなさん、諦めましょう。
●定義の油揚げ
上述の温泉がこのような惨状に陥っていたのは事前に想像できていましたが、そんな光景を目にしただけで潔く諦めるほど私はマヌケじゃない。温泉がダメなら小腹を満たせ! ということで、完全に廃墟と化した温泉跡から更に山奥へと車を走らせ、仙台市民にはおなじみの定義如来(西方寺)へとやってまいりました。
まずは山門をくぐって貞能堂を参拝。
つづいて本堂へ。
そして、浄土くんに導かれて五重塔へ。どうでもいいけど、浄土くんっていうユルいネーミングは一体何なんだ。一休さんのまがい物じゃねぇのか。
己の小腹を満たす前に、五重塔近くの池で鯉に餌付けをしました。人影が近寄るだけで鯉たちは一斉にその方向へと集結し、餌を撒くと、死に物狂いのとんでもない形相で鯉たちはバクバク音をさせながら口を開け、餌に食らいつこうとします。その光景はあまりに恐ろしく、夢に出てきそうでした。でもそんな鯉の本能むき出しの旺盛な食欲を見ていたら、私も本格的に腹が減ってきたぞ。
参拝を済ませたところで門前に戻り、「定義とうふ店」で名物「定義のあぶらあげ」をいただきました。仙台人なら誰でも知っているけど、そうでなければ知名度ゼロという、何とも不思議な名物であります。揚げたての大きな油揚げに、醤油と七味をかけて食うと実に美味なのです。
「定義とうふ店」の前に設置されている自販機は、なぜか伊藤園の「おーいお茶」ばかり。油揚げにはお茶が一番合うということでしょうか。
ちなみに、この近くには「定義温泉」という知る人ぞ知る秘湯があるのですが、長期療養の湯治専門温泉であり、一般人の立ち入りは拒絶されるそうですから、興味本位で伺うことはやめておきます。
杜の都仙台を象徴する風景の一つである広瀬川も、中流域では河岸段丘を形成し、川自体は深い峡谷の底を流れています。こんな山深い景色が広がるこの界隈も、住所の上では仙台市内なんですよね。
川の写真を撮った橋の近くには一部のマニアで有名な、某温泉施設跡の廃墟があり、建物は既に解体されているものの、湯船とお湯はその後も残っていて、最近までは実際に入浴することもできました。しかしここ最近はこのお風呂に関する新たなレポートがネット上で見られなくなっているので、念のため現状を確認すべく、現地を訪問してみることにしました。上画像の地点からヤブの中へと入っていきます。以前はこのカーブのところに入浴者の車が止まっていたものですが、現在はこの道が橋梁工事のために車両通行止となっているので、車の姿は見られませんでした。
ひたすら鬱陶しい藪漕ぎです。奥へ行けば行くほど、踏み跡はほとんど消えていました。もうこの時点で、お風呂の現状がどうなっているかは、たやすく想像できてしまうわけですが、念のために現物を見ておきましょう。
ということで、浴槽の前に到着です。タイル貼りの浴槽は残っていますが、案の定、周りは荒れ放題で、湯船にお湯なんて溜まっていません。
浴槽のすぐ目の前は断崖絶壁。というか、がけ崩れにより浴槽の一部は宙に浮いているような状態ですから、私のように迂闊に立ち入って、脆い地盤が崩落して広瀬川の峡谷へ落っこちても自己責任です。
浴槽に溜まっているのはただの泥水。ちっとも温泉じゃありません。単なる雨水でしょう。人は入れませんが、アメンボが水面を自由気ままに動きまわっていました。
石積みの湯口からは去年までお湯が出ていたそうですが、今ではすっかり止まっていました。
もうここでの湯浴みは不可能です。みなさん、諦めましょう。
●定義の油揚げ
上述の温泉がこのような惨状に陥っていたのは事前に想像できていましたが、そんな光景を目にしただけで潔く諦めるほど私はマヌケじゃない。温泉がダメなら小腹を満たせ! ということで、完全に廃墟と化した温泉跡から更に山奥へと車を走らせ、仙台市民にはおなじみの定義如来(西方寺)へとやってまいりました。
まずは山門をくぐって貞能堂を参拝。
つづいて本堂へ。
そして、浄土くんに導かれて五重塔へ。どうでもいいけど、浄土くんっていうユルいネーミングは一体何なんだ。一休さんのまがい物じゃねぇのか。
己の小腹を満たす前に、五重塔近くの池で鯉に餌付けをしました。人影が近寄るだけで鯉たちは一斉にその方向へと集結し、餌を撒くと、死に物狂いのとんでもない形相で鯉たちはバクバク音をさせながら口を開け、餌に食らいつこうとします。その光景はあまりに恐ろしく、夢に出てきそうでした。でもそんな鯉の本能むき出しの旺盛な食欲を見ていたら、私も本格的に腹が減ってきたぞ。
参拝を済ませたところで門前に戻り、「定義とうふ店」で名物「定義のあぶらあげ」をいただきました。仙台人なら誰でも知っているけど、そうでなければ知名度ゼロという、何とも不思議な名物であります。揚げたての大きな油揚げに、醤油と七味をかけて食うと実に美味なのです。
「定義とうふ店」の前に設置されている自販機は、なぜか伊藤園の「おーいお茶」ばかり。油揚げにはお茶が一番合うということでしょうか。
ちなみに、この近くには「定義温泉」という知る人ぞ知る秘湯があるのですが、長期療養の湯治専門温泉であり、一般人の立ち入りは拒絶されるそうですから、興味本位で伺うことはやめておきます。