文化逍遥。

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TASCAMデジタルレコーダーSD-20M

2022年08月01日 | 音楽
 オープンリールデッキやテープなど、アナログ機器を売却処分したら思いのほか高値で売れたので、適当なデジタルレコーダーを買うことにした。


 購入したのは、TASCAMのデジタルレコーダーSD-20M。楽天で36000円ほど。XLRバランス入力が表側に装備され、当然ファントム電源も供給でき、電池でも駆動可能。96kHのハイサンプリングにも対応し、使い勝手も音質も思ったより良かった。以前では考えられない安さ。

 ただ、わたしとしては、以前から持っている同じタスカムのハンディレコーダーDR100でライブ録音等をしたSDカードをミキサーに繋いだ本機で再生・編集したかったのだが、DR100のSDカードは読み込めなかった。そのようなことは説明書やホームページにも書かれていなかったので、タスカムのカスタマーサポートに電話で問い合わせたところ「互換性は無いですが、パソコンでは読み込めるので、必要ならパソコンでメディア変換してください」とのこと。確かに、パソコンでは読み込めたが、同じメーカーの機器でメディアの互換性がない、といのは納得できない。昔、ビデオテープでベータとVHSという2種類のタイプが出たことがあったが、不便で、結局はVHSに統合されていった。その時の不便さをデジタルでも味わっているようで、がっかり。デジタルの弱点を見た気がする。というわけで、厳しい評価になったが、私のようにSDカードの互換性を重視するのでなければ、十分に使える製品と感じる。

 結局のところ、編集などはパソコンで行うというのが今の主流なのだろう。CDなどのメディアを通さず、ネットからスマホに音楽データを落とし、それをBluetoothで再生機器につないで聞く・・そんな時代になっている。BGMなどとして聞く分にはそれで良いかもしれないが、当然ながらデータは圧縮されているので個人的には物足りない。一方で「ハイレゾ」と言われるような、ハイサンプリング録音再生が、一部の人達には好まれているようだ。当然、それらの機器はかなり高価になる。早い話が両極端で、ほどほど、という落としどころが無くなってきている。こんなところにも、持てる者と持たざる者との差が表れているようだ。
 

 こんな感じで、やれるときに録音作業を続けている。終りは無いので、可能な限りコツコツと地道に続けていきたい。

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