1998年8月15日、東京は有楽町の国際フォーラムホールB。来日した「Legends Of Chicago Blues All Stars」の一員としてピアノを担当したヘンリー・グレイ(Henry Gray)の演奏を、わたしは最前列で聞いていた。コアなブルース・ファンから「グレイの演奏はいいぞ」との声を聞いてはいたが、はっきり言って圧倒された。1925年1月19日ルイジアナ州ケナー(Kenner)の生まれなので、来日時73歳だったが、肩の力を抜いて鍵盤に触っているだけの様に見えたにもかかわらず、ピアノは目一杯鳴っていた。名人とはそういうものなのかもしれない。亡くなったのは、2020年2月17日同州バトンルージュ、95歳だった。晩年までルイジアナで演奏を続けていた、という。驚異的な、持続力だ。
ちなみに、「Legends Of Chicago Blues All Stars」というのは、ハウリン・ウルフのバンドに所属したことのあるミュージシャンを集めて来日のために編成されたらしい。ギターとヴォーカルは主にヒューバート・サムリンだった。グレイの他に、リズムのドラムスとベースが印象に残った。明らかに、ロックとは違うリズムのアクセントで、これこそがブルースのリズムだ、と思った。少しネットで検索してみたが、残念ながらメンバーの詳しいことは分からなかった。
STORYVILLEレーベルのCD『The Blues Of Cousin Joe & Henry Gray』STCD8053。やはりピアニストだったカズン・ジョーのブルースを、1984年8月にニューオリンズでグレイがピアノ・ヴォーカル単独で録音した18曲を収録。ニューオリンズのリズムのノリで、たっぷりとピアノとヴォーカルを聴ける。グレイは、かなり録音を残しているが、現在では入手が難しくなっている。残念だ。
こちらは、ネットから検索して拝借した写真。2010年の撮影という。わたしが聴いた時の印象よりも、ふくよかになった感じ。
ちなみに、「Legends Of Chicago Blues All Stars」というのは、ハウリン・ウルフのバンドに所属したことのあるミュージシャンを集めて来日のために編成されたらしい。ギターとヴォーカルは主にヒューバート・サムリンだった。グレイの他に、リズムのドラムスとベースが印象に残った。明らかに、ロックとは違うリズムのアクセントで、これこそがブルースのリズムだ、と思った。少しネットで検索してみたが、残念ながらメンバーの詳しいことは分からなかった。
STORYVILLEレーベルのCD『The Blues Of Cousin Joe & Henry Gray』STCD8053。やはりピアニストだったカズン・ジョーのブルースを、1984年8月にニューオリンズでグレイがピアノ・ヴォーカル単独で録音した18曲を収録。ニューオリンズのリズムのノリで、たっぷりとピアノとヴォーカルを聴ける。グレイは、かなり録音を残しているが、現在では入手が難しくなっている。残念だ。
こちらは、ネットから検索して拝借した写真。2010年の撮影という。わたしが聴いた時の印象よりも、ふくよかになった感じ。