1/23(木)千葉劇場にて。英題『 THE HARBOR LIGHTS』。監督は安達もじり。出演は、富田望生、伊藤万理華、青木柚、山之内すず、麻生祐未、甲本雅裕、他。
阪神淡路大震災から今年で30年。その間にも、東日本大震災、熊本地震、そして昨年の能登半島地震、と大規模災害が起こっている。30年の歳月の中で、国そして全ての生活する人々は阪神淡路大震災の教訓をに生かしていない、そう思わざるを得ない。同じ悲劇が繰り返されている。予想される、南海トラフ巨大地震に襲われたとき、おそらく、首都圏など都市部は壊滅し機能不全におちいることだろう。そして、この映画で取り上げられたような、心が崩壊する人が多く出るだろう。混乱の中で破壊行為が多発し、無法地帯化することにもなりかねない。今からでも、災害に耐えうる都市の構築と、災害時の心構えを日頃から話し合える場を設ける必要がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/10/ee27aff74154089f14d1013fdc6b7f88.jpg)
主人公の灯(あかり)は、外出時には必ず大きいヘッドホンをつけ、まるで外の世界を拒絶しているかのようだ。が、神戸の人々との対話の中で、人の温かさに触れ、表情は徐々に明るくなってゆく・・。映画のエンドロールの前、最終場面・・主題歌が流れる中一人たたずみ、やがて街を歩き出す灯、その時も尚ヘッドホンは外せない姿が映し出される。その灯を演じた富田望生(みう)という女優さんが好演している。わたしの知らない俳優さんだったが、調べてみると、福島出身の24歳ということで東日本大震災に遭遇しているらしい。映画は神戸が舞台なので、当然関西弁のセリフがほとんど。その上で、うつ状態に苦しむ状態から緩解に近づく主人公の表情をこなしており、感心させられた。おそらく、かなりな撮り直しの上で完成させられた作品だろう。この作品の主題歌「ちょっと話を聞いて」で作詞も担当しているようで、多彩な才能を持った人のようだ。けっして美人ではないが、アイドル上がりの女優さんには出来ない演技力が認められる。これからも、地道にコツコツと活動してもらいたい。
以下は、千葉劇場のHPより引用。
『「港に灯がともる」
1995年の震災で多くの家屋が焼失し、一面焼け野原となった神戸・長田。かつてそこに暮らしていた在日コリアン家族の下に生まれた灯(あかり)。在日の自覚は薄く、被災の記憶もない灯は、父や母からこぼれる家族の歴史や震災当時の話が遠いものに感じられ、どこか孤独と苛立ちを募らせている。一方、父は家族との衝突が絶えず、家にはいつも冷たい空気が流れていた。ある日、親戚の集まりで起きた口論によって、気持ちが昂り「全部しんどい」と吐き出す灯。そして、姉・美悠が持ち出した日本への帰化をめぐり、家族はさらに傾いていく。なぜこの家族のもとに生まれてきたのか。家族とわたし、国籍とわたし。わたしはいったいどうしたいのだろう―。(2025年製作/119分/G/日本)』
阪神淡路大震災から今年で30年。その間にも、東日本大震災、熊本地震、そして昨年の能登半島地震、と大規模災害が起こっている。30年の歳月の中で、国そして全ての生活する人々は阪神淡路大震災の教訓をに生かしていない、そう思わざるを得ない。同じ悲劇が繰り返されている。予想される、南海トラフ巨大地震に襲われたとき、おそらく、首都圏など都市部は壊滅し機能不全におちいることだろう。そして、この映画で取り上げられたような、心が崩壊する人が多く出るだろう。混乱の中で破壊行為が多発し、無法地帯化することにもなりかねない。今からでも、災害に耐えうる都市の構築と、災害時の心構えを日頃から話し合える場を設ける必要がある。
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主人公の灯(あかり)は、外出時には必ず大きいヘッドホンをつけ、まるで外の世界を拒絶しているかのようだ。が、神戸の人々との対話の中で、人の温かさに触れ、表情は徐々に明るくなってゆく・・。映画のエンドロールの前、最終場面・・主題歌が流れる中一人たたずみ、やがて街を歩き出す灯、その時も尚ヘッドホンは外せない姿が映し出される。その灯を演じた富田望生(みう)という女優さんが好演している。わたしの知らない俳優さんだったが、調べてみると、福島出身の24歳ということで東日本大震災に遭遇しているらしい。映画は神戸が舞台なので、当然関西弁のセリフがほとんど。その上で、うつ状態に苦しむ状態から緩解に近づく主人公の表情をこなしており、感心させられた。おそらく、かなりな撮り直しの上で完成させられた作品だろう。この作品の主題歌「ちょっと話を聞いて」で作詞も担当しているようで、多彩な才能を持った人のようだ。けっして美人ではないが、アイドル上がりの女優さんには出来ない演技力が認められる。これからも、地道にコツコツと活動してもらいたい。
以下は、千葉劇場のHPより引用。
『「港に灯がともる」
1995年の震災で多くの家屋が焼失し、一面焼け野原となった神戸・長田。かつてそこに暮らしていた在日コリアン家族の下に生まれた灯(あかり)。在日の自覚は薄く、被災の記憶もない灯は、父や母からこぼれる家族の歴史や震災当時の話が遠いものに感じられ、どこか孤独と苛立ちを募らせている。一方、父は家族との衝突が絶えず、家にはいつも冷たい空気が流れていた。ある日、親戚の集まりで起きた口論によって、気持ちが昂り「全部しんどい」と吐き出す灯。そして、姉・美悠が持ち出した日本への帰化をめぐり、家族はさらに傾いていく。なぜこの家族のもとに生まれてきたのか。家族とわたし、国籍とわたし。わたしはいったいどうしたいのだろう―。(2025年製作/119分/G/日本)』