最近のドラマや映画というと核戦争や未知のウィルスによって文明が消失しゾンビと生き残りをかけて戦う人類といったドラマが多いのです。
その一番最初の文明が終わりを告げる物語としては『渚にて』というSFだったと思います。
これは冷戦が進み米とソ連のもつ核弾頭ミサイルだけで人類を何回も消滅させる量の核兵器を突きつけ合う状況ということで世界を憂いた科学者は世界終末時計というのを作り抗議しました。そんな危機を受け多くの文明消滅の物語が作られました。
日本の物語では『復活の日』というSFが大ヒットして映画も作られました。
この頃は世の中的ヒットが起こる時代で全ての国民が熱狂して映画にも大行列で入れ換え制で並んでみた想い出があります。
映画の指定席件を買うのも大変でした。
もちろん私も映画も原作も読んでたいへん楽しんだ記憶があります。
その頃のお話の特長としては核戦争が起きても南極とかオーストラリアには人類が生き残りまた文明をやり直すというものでした。
しかし、その後の同系列物語ではターミネーターの未来の機械と人類の戦いだったり、ウィルスにより文明消失とゾンビとの戦いに変化してきました。
ゾンビ映画は世界各国で作られ文明や国家や政府といったものがなくなるなか力だけで対抗するサバイバルゲームが物語のもとになって最近では発達したAIが人類より賢くなり人類が地球環境に一番悪影響であるという結論に達し人類の排除に至るといったものになりました。
実際に温暖化で災害が増え、それにコロナウイルスのパンデミックを経験してきて危機としては近未来の不安を抱えるなか現実味をもってそれらの物語を見ているのではないでしょうか。
現実にロシアやイスラエルといった各核兵器の使用をほのめかす国の戦争が起きている現代。もし核を使用し第三次世界大戦になれば文明や国家消失といった現実味は増します。
そんな危機をあおるような物語ばかりですが、人類の叡知で戦争を回避したとか温暖化を克服したといった物語は作られないのです。
それは多くの人の関心を得る、気を引く物語を作るという商業意識が文明消失後の生き残りという話を供給させるのでしょう。
そうすると私のなかでは『復活の日』の物語と人類の希望の話が懐かしく思えるのでした。しかし、どんな話かは直ぐ思い出したものの題名とか主演が、最初阿部寛だとばかり思っていたら草刈正雄だったりあれだけ強烈な体験をしたのにその後のターミネーターやらバイオハザードだとかを経てみると温暖化で地震や台風、干魃に山火事とすさまじい環境の変化を経験したわけで、それでも先進国は豊かさを今までになく享受し、世界の人口は81億に達したといいます。
内訳を見ると豊かな国や人権が保証されている国ばかりでなく貧しく貧富の差が激しい国も上位を占めています。
そんな中日本は防衛費を大幅に増やし危機管理ができるよう憲法を改正し法整備をするといいます。世界の方向と行動が一致しているのでしょうか。
さらにロシアやイスラエルの戦争に争いを止め武力行使や力による変更以外の道をとることの大切さを示し、武器供給をやめ自衛権の放棄に向けてできることを探るべきではないでしょうか。
この間の長崎市長に書簡を寄越して慰霊祭を政治利用するなという行動に是非とも政府は先進国のリーダーとしての発言をすべきだったのではないでしょうか。
少なくともウクライナへの武器供与やイスラエルの支持ではないはず。
そんな他の国や大きな話と鼻白む人もいるかと思いますが、人の人権とか自分達の安心安全とか常日頃からしっかりとした知見を持たないと世の中の変化に対応できないのです。
現在身の回りには添加物まみれの食品が溢れていたり味の解らない人が増えて新しくできる店も健康や無添加食品にこだわるというよりインスタ映えや手っ取り早い支持の店だらけなのです。そういったことに危機感を持つべきです。珈琲でいうと当店の常連さんが新しくできた店に行きコーヒーを飲むと胸焼けがして気持ち悪くなったという悲惨なことになります。誠に生き難い世の中なってきたわけですが『復活の日』のように希望の見える物語が増えるよう願わずにはおれません。