King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『下町ロケット』読了

2011年12月15日 09時08分48秒 | 読書


昨日はふたご座流星群のピークということで、私も
よる走るときに二つの流れ星をみました。

寝る前にもひとつみられました。これは成績がいい
方です。

今年は何かと多く流れ星をみています。

年々観測条件は悪くなっており、その中で今年の
増加は何かを象徴しているかのようです。

『下町ロケット』を読みました。

これは昨日国産ロケットが成功率95%を超えたという
ニュースとここのところ増えた国産ロケットを巡る
ドキュメント番組などをみていたのでぴったり過ぎる
タイミングでの本との出会いでした。

どうしてもそのドキュメントと本の内容がだぶりますが、
現実に三菱重工が特許を下町工場に先に越されたことが
あったのか気になりますが、現実にはありそうにない
ことというのが本を読んでいて解ってしまいます。

つまりは全体が予定調和であり、ありがちなストーリー
構成で結末まで予測できてしまう内容なのです。

これも歯医者さんや医者の待合室で読む本です。

読んでもためにはならないし、とりあえず不安なときを
埋めるときに読む本ということです。

取り立てて本屋さんで買って読むまでないでしょう。

ドキュメント番組をみた人には、国産ロケットが
どのような経緯を辿ってどんな位置にあるのか、国産
ロケットの何がすばらしいのか既にしっていると
思います。

私は、その構造があまりに簡単なものなのでそれに
なぜ100億もかかるのか、なぜ日本のロケットが高コスト
体質なのかが気になります。

これは天下り団体がいくつもぶら下がっているから
なのではないかと思われて仕方ありません。

簡単な構造なエンジンにミスがおき手作業や手直しで
工業製品を完璧な状態に整えていく職人技などは番組で
みており、そんなことが外国の企業では行われていない
だろうことも予測されます。

そんなところがテーマになっていたらなお面白い物語
なのでしょうが実は意外とくだらないところにテーマが
あり、日本人は忠臣蔵的な物語が好きで、おちこぼれ
やひがみ根性はもっと好きなのでしょう。

この物語がすばらしいとする人が多い状況は日本の
現状を抜け出せない今を表しているようです。
コメント
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