King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

森が寝入るとき

2017年06月20日 15時33分43秒 | ジョギング
ここのところガソリンを使ってもわざわざ
ミューズパークでランニングをするわけですが、
梅雨に入りまたその森の風情が変わってきた感じが
します。

まずやたらとうるさかった野鳥の声ですが、それに
変化があります。

ホトトギスやウグイスといったのど自慢が競って鳴いて
いたのがまだ夕焼けが残る7時にはピタッと静かになる
時間帯があるのです。

そうすると森には何の音もない無音の状態が暗闇とともに
広がります。

夜には夜で虫の鳴き音だったりカエルの鳴き音がしますが、
その切り替りの一定時間は全くの無音の静寂と徐々に増す
闇だけが積み重なるのです。

かつて音楽堂の裏の林が一番闇の濃いところでしたが、
最近伐採され多目的ホールまでの坂道が木立のトンネルと
なり続く斜面の闇とともに吸い込まれるような無音帯に
入り、自分が切る空気の音と後ろから追いかける自分の
走る音をききつつ、時に動物が下の谷をかける音などを
聞くと不思議なアンサンブルを醸し出したような雰囲気です。

サイクリングロードには照明がついていて闇と光の当たった
まだら模様の道になるのですが、全く光のないところもあり、
一番暗かった音楽堂に裏には独特の闇の濃さがありました。

別に足元が暗くなっても走るのには支障はないのですが、
予期せぬ対向者があったり、虫がいきなり顔に当たったり
するのには閉口します。

とは言え滅多にはないのです。

全く暗くなってからはそうならないようにサイクリング
ロードをさけインターロイキン敷きの方を走ります。

こちらの方が広いので対向者がいても苦になりません。

ただ、インターロイキンは走るには固く滑りやすいので
やはりあまり暗くならないうちにサイクリングロードを
行きたいものです。

今まで何年もここを走っていますが、この無音の時間帯が
あるのが妙に感じて何かしら自然の音と気配があったのが
こうまで静まり返るときがあるのかと訝りました。

深夜まで誰かしら訪れて街灯があり、人が行き来している
のにもかかわらず森はそんなのと関係なく静まり返る一時が
あるという妙な時間帯です。

それもある一部分の木のトンネルを抜ける場所だけなのかも
しれません。

そんなしじまのトンネルを走り抜けられるのも正に一興では
あります。
コメント
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