King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

混迷と混沌の月末

2017年11月28日 10時30分20秒 | 珈琲
綱渡りとまでいかないまでも今月ももろもろの手当てをして
どうにか各支払いの準備をし、来月の豆の準備もでき手配と
注文と入手で来たものとできなかったものでまた来月の計画を
やりなおしてと月末のごたごたが続きます。

いくつかの計画で、都内出張もあるのですが、これがまた自由に
ぱあっと出れない状況であり、今月中に行こうとしていた温泉の
旅も夏のお出かけ同様また実現しませんでした。

こうなると来月の初滑りに期待と希望が募るのですが、これが
来月早々の実現はどうも不可能であり、いつ実現できるのかと
いう感じです。

そんな中、来月の豆のテストと発注に向け確保できそうなものと
今後の課題を書いておきますと、いつもこの時期の冷え込みの
結果起きる豆の味の変化を感じやすいアフリカ豆を集めてみたいと
色々試し、検討した結果、やはり信用度と味の実績でケニアの
老舗プレミアム品であるレッドマウンテンが一番であるという
今の段階でのこの冬の主力豆として来月から売り出したいと
思います。

今ではアフリカのAAサイズ、インドネシアのG1グレードの良品は
手に入りづらく、その味を代表するものも表現し辛い状況です。

それでも面白いのは、そんな新豆事情に関係なく、いつでも
ブラジル、グアテマラ、モカ、マンデリンという昔喫茶店の
ストレートによく見られた種類の代表が並び続ける豆屋や
毎月ころころと農園名が変わる店やモカばかりいろいろ種類が
ある店などと消費者の意向とは関係なくさも専門店とばかり
自身が関係する農園との直取引のような特別感を大事にするようです。

中近東一国の政変が世界の原油相場を押し上げてしまうような
何が世界を牛耳っているのか一瞬先さえわからない現代で、
珈琲が果たしてきた役割や世界の豆の味に関する興味と自身の
人生での要求と珈琲豆に期待されるものと現在まわりにあるもの
混沌に少しでも整理と正義を導入したいという気持ちも世に
増えるひどい豆の数々に何をどうただし広めたらいいのかと
心萎える思いが雲のようにいつも立ち込めます。

それを払うかのような冬にレッドマウンテンというこのチョイスが
ひとつの光明のように将来の正しき豆の味とどんな味を提供し
正しき珈琲とはという簡単な問いにこたえるかのようなイメージを
珈琲ファンの心に静かに広がるでしょう。

そして、多くの日本人が好むマンデリンという名のコーヒーも
実はどんなコーヒーかという根本のところは誰も知らず、名の由来
すら知らないという、誰も問うてこなかった問題から、そもそも
なぜ好まれるのかということと実はマンデリンとはこういう味という
本来の答えを提供することも並行して来月のテーマとなります。

そして、このコーヒーの広がりは大航海時代のグローバリズムと
侵略という植民地化と産業と支配が戦後ということばとともに
すべてが終わったかのような理解で止まっている現代人の感覚と
人類が宇宙に出ていくべきと主張する科学者の意見が出てきている
今が侵略の歴史の繰り返しのようでこの混沌に宇宙開発にも一言
言いたいところです。

宇宙開発に触れる前に、ケニアレッドマウンテンが10月の秋麗と
今月の木枯しと深まる季節とともに深く広がる珈琲の世界の
完成形ともいえるひとつの答えにつながる味を持つということと
来月の季節のブレンドはまたその系統とは違うものになるだけに
いきなりそれを発表する前にこれには触れないといけないと思います。

ご存知のように来月は毎年の恒例『第四楽章』です。

人それぞれの結末と人生の色どりそれを表すかのような
第四楽章。年末になればいろいろ紹介してきたものの常に
ブルーマウンテンを注文される方やギフトということで
最高の豆としての意味合いでひきあいにだされるものと
私が毎月提供するブレンドの味で珈琲の理解とか提供に
対するお客様の嗜好の変化とか何か貢献するものがあったのかと
思いの交錯するこの年末に核となるテーマになるものと
思います。

それが来月提供するレッドマウンテンと第四楽章とマンデリン
豆群となります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする