いつもは見ない高校野球も今回に限りなんと面白い展開なのかと
そして、なんて世の中が見たがる展開に筋書きをいくら作ろうともこうは
行かないだろう劇画調の構図になりました。
毎日連続で一人で投げ抜くというおおよそプロ野球の世界ではみられない
過酷なトーナメントという形でそれに本来のアマチュア性の高い公立高校が
勝ちあがるというまさかの展開もさることながら、速球でバッタバッタと
三振を取りまくるという速球本格派の印象を与えるような報道の中実は
その日その日の出来やら自身の特性をうまく見極めて巧みにかわしている
姿が見て取れそのすごさが投げるたび勝ち進むたびに感じられるという
ただ単に力で押すばかりでなく、抑えている姿に目を離せないものを
感じるのです。
私自身はせっかく涼しくなってきたのですが、毎日のランニングも膝痛であまり距離が伸びなかった
りで本来の走りができないためか夜の眠りも今までのように深く朝まで
目覚めないという理想の形とは違い何度も起きてしまうことが続いていました。
その話を家人にすると何度も寝入れるんだからそれはすごいとほめてくれました。
普通は起きてしまったらもう眠れないんだからと。
へえそうなんだと感心してその話を聞いたものの、三時ごろ意識が切れたように
昼寝してしまうことがあることなどを考えたりすると睡眠時間が長すぎないか
とも思えるのでした。
さて、ここのところ来店される方は涼しくなり、珈琲を飲んで帰ることも多く、
この夏の思い出とか自身の休暇の話をされて行くことも多いのですが、とりわけ
祭りの話でどこの祭りに行ったというものが多いようです。
しかし、昨日書いたように秩父は祭りがとても多く、それなのにさらに町内会では
納涼会などという飲み会のようなことをしているわけでなぜそんなにバーベキュー
やら七輪を囲む必要があるのでしょう。さらに他所の祭りまで見学に行くという
もうこれは病気なんじゃないかと。
なぜ上高地のホテルでただボーとして過ごしたよとか水上の温泉で湯治していた
という時間の過ごし方は思いつかないのか人混みやインスタ映えばかりに集まる
なんとも熱心な活動家ばかりです。
そして多くの人が指摘するどこどこのカフェにも行ったがまずかったという
カフェ巡りの成果などです。
食べ物はネットにアップ済みで味についてのコメントはなく、ただ名物とか
何々で有名のという有名狩りの旅なのです。
自分なりの時間を過ごした妻の実家に行ったとか田舎の墓参りなどは人に
話すことではないのか、自分なりの旅もまた人に見せたり話したりするもの
ではないのでしょう。
そもそも旅とは昔から草の中で寝たとか草の器で食事したとかいつもと違う
様子を歌にしてきました。
松尾芭蕉も馬の小便の音に悩まされた歌を残しています。
自分の故郷に行った人が何十年かぶりで会った中学の同級生がひとめで
誰か解ったという話をした人もいました。
これは実に興味深く、故郷の喫茶店が今でもやっていて同じコーヒーを
飲んだという話もありましたが、同じ味だったかの報告はなく、同じ
時間が同じように流れていると興奮して話す方も来月の季節のブレンド
の味には興味がありどんな味か聞いていました。
これは特徴的なブレンドでいつもファンが多い『林檎』の特長である
香りの話をしないといけません。
今年訪れた春の長野ではいつもは雪の下で見られないリンゴ畑を
抜けてスキー場に行き、その木が花をつける様を想像できました。
この夏多くのアイス用の豆にはマンデリンが使われて春に言われて
いたマンデリン不足もそんなに影響なく乗り切りましたが、この豆こそ
これから季節が移り変わっていく時に飲み続けていくとその変化と受ける
感覚の変わり方にも実にいろいろと感じさせてくれるものはありません。
それを感じることが夏の終わりを語るもろもろの変化を受ける時であり、
記憶に留めたいひと時です。
それを感じた時、夏の温泉地や高原のホテルでぼんやりしたことも重要に
感じられるでしょう。
このマンデリンを飲む楽しみを実はこれから休みでとある場所にひまわり
の群落を見に行く楽しみがあると話した人がいました。その告白はマンデリンの
変化の期待と同じようなものだと明かしてくれました。