King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

インバウンドも望めなくなる果ては

2020年05月29日 22時57分47秒 | 珈琲

我が家ではにわかにジェノベーゼ計画が発足しました。

それは偶然眺めたSNSの記事であり、始まりはびっしりと生えたバジルの葉

の画像でした。なぜか今スーパーではパスタが売れ切れだそうです。幸い

秩父の私が利用するスーパーでは生パスタが売っており最近はそれにはまっています。

 

パスタソースはより取り見取りで昔はナポリタンやミートソースぐらいでしたが、

今では有名レストランや行列のできるパスタ屋さんのソースがレトルトや缶詰で

色々と売っておりおうち時間に手軽に作れるパスタは響きのいいおしゃれな名前と

簡単で見栄えのいいものが作れることから写真を上げやすいのでパスタは売り切れに

なったのでしょう。私は別に人に見せびらかすためにこの計画をしたのではなく、

ぜいたくにバジルの葉を使った葉をソースにしたいという欲求からです。

 

今日はそのジェノベーゼ計画の第一歩としてバジルの苗を買いに行きました。

なんと今からバジル園を作り、それを収穫してジェノベーゼソースを作ろうというのです。

確かゴールデンウィーク前に我が家の庭にオクラやパプリカを植えることになり、

その時に虫よけや猫除けにハーブも植えることになってバジルの苗にそそられる

体験をしているのでよいよその誘惑に負け購入へと至ったわけです。しかし、

訪れたホームセンターにはゴールデンウィークが過ぎ売り場に残っている花や野菜の苗や

ハーブは残り物ばかりで明らかに売れ残りのくずしかない状態でした。

 

これは改めて探すしかありません。なければバシルの葉をスーパーで買いそこから

作ります。そもそも畑にできた自家製のバジルをぜいたくに使い香り豊かなパスタを

作るという魂胆ですから、まずそのバジルが茂る状況を我が家の庭に実現したかったのです。

ジェノベーゼソースはバジルの葉と香辛料をミキサーで混ぜるだけです。スーパーで

バジルの葉を買えばいつでもできるのです。ただ、それをちまちまとスーパーで数えて

買ってやっとかろうじて作るなんてのでなく庭に茂っているのを好きなだけ入れて作ったら

どんなに贅沢な感じだろうか想像するだけでよだれが出てしまうのです。

 

まあそんな事だからまずはやはりまたバジルの苗を探します。

 

緊急事態宣言が解除されてからニュースやワイドショーにやたらと見かけるのは星野リゾートの

社長がでてインバウンドが望めなくなって観光がどう変わるかという話をするというのを

何度か見ています。その内容をどうこうというよりその画像を見ているとまた潰れた旅館が

ぞくぞくとブランドの下に加えられる今はチャンスなんだと言われているようにしか見えません。

 

私には私なりの価値観とリゾート感がここ20年くらいのスキー場の変化と旅館やペンションなどを

見てきて日本の温泉旅館の実力とか過ごしやすさとか体験して何を優先させるべきかよく知った

つもりですのでお客は一週間もリゾートとして過ごすつもりで逗留してもスキー場やそのベースのホテルに

その一週間楽しませる要素など皆無でどのスキー場もラーメンとカレーしかメニューがないのに

よくリゾートとなどといっているという体験をずっとしているのです。それなのにお客は毎週通い

いつも同じレストランの代わり映えしないものを文句も言わず食べ高い料金を納め続けていてスキー客

ばなれを嘆く声は高いもののお客を楽しませるとか喜ばせる努力がどれだけされていたのかの反省を

述べるべきなのにいかにもこの打撃の後はどうするかをちょっとテレビでしゃべってそれはやはり

私にはまたこれで家の傘下に入る施設が増えてお客もまた増えるぜと自慢されているだけにしか聞こえ

ませんでした。

 

よくもぬけぬけとまあこれだけ宣伝できるなあとブランドとして名前が売れるとは実に恐ろしいことで

余り温泉とスキーの縁のない人でもこうご高説を垂れられるとどんな立派な施設なのかとどんなサービスが

受けられるのかと一度は覗いてみたいと思うでしょう。よく安いホテルのチェーンがいつでも同じ料金で

同じサービスをうたい業績を伸ばしていたり世界的ブランドのホテルが進出してきたり高くてよいのか安い

ホテルかと二極化しているといいますが、そんな単純なものではないと私は体験して10000以下でも満足の

サービスと料理で何度も行くところもあるし、リブランドされどんな変化か確かめに出かけたことも

あります。ただ、小さな旅館がいつまでも続いているというようなそんな人に愛される歴史というのは

一朝一旦でなされるものではなくそこを守る人の心が息づくからだと思います。

 

よく滞在中朝と到着にコーヒーのサービスを受けることはあります。よくあるのはデロンギなどのコーヒー

マシンでボタンを押すだけの機械でセルフでサービスするという形のものです。

宿によっては薪ストーブで温かみを演出するというところやクラッシックホテルにも大きな暖炉があったり

とリゾート感を醸す装置はあるもののことコーヒーについては宿についてからその香りに癒されるとか

味にここのホテルに来た実感とかコーヒーにまつわる宿は皆無なのです。

 

最近よく耳にする喫茶店の話もあの偏屈なマスターが入れる珈琲が飲めなくなったとか閉店にまつわる

話はよく聞きます。

 

コロナで閉店してしまった店。それも老舗というほど街の顔であり、だれもが知る店がどんどんと閉店しており

個性的な味の店とかあの珈琲がといわれる店がなくなり、残るのはコメダとかチェーン店ばかりということに

なってしまいそうです。コロナ後の世界とはぞっとする世界の出現かもしれません。

コメント
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