昨年の今頃のブログやフェイスブックでは庭に咲く花がよく
載っていました。
自然とはと考えると今ではそんなこともばからしくなり、写真を撮ることも
なくいます。ただ、今年のバラは今までにないほど大きく咲いてそれは見事でした。
それは何かのご褒美のようでもあるし、ただのバラの自己主張のようでもある
ところがただずっと眺めてしまうのでした。
昨年との変化は確実にあるもののそれを現わすことは簡単ではなく、それより伝える
ことはそんなことでなく、新しく感じた世の中のこととか今ある世界のこととかであり、
日本の特殊性とか精神面とかでしょう。
先日訪れたミューズパークは驚いたことに駐車場が閉鎖となっていました。
これは県内の移動を制限するためということですが、公園自体は閉鎖ではなく
車で来る人が利用できないような措置ということで県内の移動の制限はつまり
他所からこの公園に来ないでくださいです。ところが、市内の利用者でも車で
ないと来られないこの公園に対して閉鎖してどうするのという思いが強くします。
今起きているワクチン接種の問題も似たようなもので何か対策をしましょうと
始まっているものの全体の知恵が遠く及ばず深まる混迷は広がる一方で連日
役所のミスばかり報道されまじめに取り組む地域の人たちの努力もみんなバカ者の所業のような捉え方をされています。
そんな中にあって自衛隊による大規模接種は二回目にしてはや予約が埋まらない
状況だと言います。これなどももともと二重にかぶせて行われたことでこうなることは
予測できたはずです。となればアクティブな層に緊急に打ちたいという本来の目的を
出すいい機会になってきたわけです。いずれにしろワクチン接種が加速することを願います。
今月の少ない自己時間はもっぱらビデオを見て過ごすだけでしたが、念願の映画鑑賞も
やっと見たいものが現れたのに出かけるのは未だ躊躇する事態です。
テレビの録画で見た『ブロークバックマウンテン』は長く見たい映画でしたが、
ホモ映画ということで躊躇もしていたものでした。でもやっとみたと同時にそれは
驚きの連続でした。2006 年の映画なのにすごい解釈とか時代感覚とか色々修正を
加えて考えたりしてみないと正確な当時の作品価値とかどうしてこれが評価され
ゲイ問題とかが当時どうだったかとか差別問題が敏感な今の時期とどうかかわるのか
つい考えてみてしまうのでした。
2006年当時の話でもなく、テレビや映画でもゲイのキスや行為の映像が普通に流れ
る現代では当時のテキサスが性に対して閉鎖的で差別されそれも見つかればリンチされて
しまうような土地であり、現代の同性愛者でも結婚できるという社会ではないのです。
では、2006年はどうだったのかというのが気になるところでさらに問題はゲイの差別は
この映画では告発でも差別でもなくテーマでもなく普通にラブストーリーとして
たまたま男と男の愛を描いただけというところです。
以外なのはギレンホールというスターがゲイ役ということでさらに、その奥さん役は
当時売れて人気者でもあったアンハサウェイが演じた役があまりに端役的扱いなのに衝撃を受けなんでこんなぽっと出の扱いでそれを体当たり的に演じているのかどうして
こんな扱いなのかと不思議でなりませんでした。
今でこそハリウッドの看板スターであり、セレブ女優のイメージですが、魅力は
マリリンモンローに通じるおバカっぽさとかかわいさでコメディ映画の演技とは
違うところで勝負のためなのかでもこの年にプラダを着た悪魔がとられたことなどから
さらに謎は深まり、なぜこの映画ではこんな扱いなのかとずっと考えてしまいました。
もちろんその後見た映画『オーシャンズ8』でその魅力を再確認し、女優としての
力も魅力も解った感じがしました。
同じようになぜと思うことは『ヘイルシーザー』にもありました。これはコーエン兄弟の作品ということで見たのですが、
出演している俳優陣が大物ばかりです。それもなぜこんな大物がこんな役という感じで
カメオ出演という感じでなく端役を全力でやっているのです。既に大看板であり、主役級な人が演技の定まらない人のような扱いを受けそれをまともにやっているという
衝撃は私だけでしょうか。なかでもこの映画のジョージクルーニーです。年老いて
かつてのカッコよさも顔の切れもなく、ハリウッドの大物俳優でテレビの登場で危機に
ある映画会社が起死回生で作る超大作の主役映画に主役で出る役ですが、ジョージクルーニーらしくないのです。
最初ジョージクルーニーによく似ているなあと思うのに扱いと役でまさかなあと思えてしまうのです。
日本のように売れるとそのキャラから抜けられなくなりそんな役しかやらせてもらえないのとは裏腹に監督が違えばこうも違って撮られるということです。
『アウトオプサイト』のジョージクルーニーとジェニファーロペスのようにスタイリッシュでかっこよいスターを誰もが見たいのです。ただ、この時のジェニファーロペスより後の『シェイズオブブルーブルックリン警察』の時のおばさんおばさんした方に魅力を感じる方もいるかもしれません。
私はどちらも好きでどちらと決めきれないジェニファーロペス問題です。
そんなドラマ遍歴をした今月でした。
どこにも出かけない映画館にも行かない。スキーや温泉だけでなく、春の山菜採集
さえしないのに毎日珈琲を焼くだけで疲れ果てているのでした。
そんな中でも珈琲は色々なことを考えさせ色々な面も見させてくれるのです。
取り巻く状況は厳しく、値段も上がりものも少ないという中、当店では味を
重視し、名前だけとかタイトルホルダーなどにこだわらず、真に味のいいもの
値段以上の味と感動を常に優先します。
インドネシアも島により味がまるで違います。スマトラ島で有名なマンデリンが一番
日本では認知されていますが、昨今はトラジャやガヨなどアラビカの人気種も知られて
来て値上がりしています。
反面かつてのビックアチェとかリントンとかバリとかたくさんあったブランド豆は
ことごとく魅力を失いました。
当店ではトラジャをずっと扱っていましたが、それより安いクイーンスマトラは
マンデリンの魅力を知らない人にもぜひ味わってもらいたい今どきの味です。
この季節ガヨマウンテンのような花園のような香りの豆は季節にぴったりで
とても気持ちの良い味です。
そんな官能の世界の味もよいですし、生活とともにいつも飲みたい味ということで
ブラジルの普遍性も是非合わせて飲んでいただき常備していただきたい豆です。