King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

やり直しの旅

2023年11月29日 11時40分00秒 | 旅行

この旅行記は書かないつもりだったのだけど。
やはり書いとくべきかな。
8月に全く同じコースで旅した伊香保。
しかし、そのとき以来人生の暗転が始まったかのような今まで全力で邁進していたことにつまずきあれよあれよと変化があったのです。
11月にお疲れさまでした、と3年間の引きこもりからの解放も込めて松島にかに食い放題温泉旅を敢行し新たな視点とか旅の気ずきを体験し、それでは仕上げにということでやったのがこの伊香保のやり直しの旅。
まず、伊香保の旅にはその手前の水沢うどんを食べるのが慣わしで、前回は一番外れの山本屋でお客は私たちが入ったときは誰もいず薄暗い店内がしっとりと迎えてくれ落ち着いて食事が出来たものの観光客で溢れるいつもの水沢うどんとは違う物足りなさを感じてもいたのです。うどん店がひしめき合う中心街ではないというなんとなく外れのイメージがこの旅を象徴していたようでやり直したかった。また、その先の台湾の寺では事前に情報とかテレビのレポートをみていたのに台湾に行った気になれる地と記憶しただけで実際には足を踏み入れなかったので、それはやはりやり直しておくべきでしょうと。
さらに階段の商店街伊香保の象徴。ここも何度も来たところ。しかし、日帰りで伊香保の温泉にはいることはなかったのです。それはひとつには伊香保は日帰り圏でバリバリの観光地で日帰り入浴は1000円もとられるし、散策に車を止めるのも駐車場代がとられるとこんなところにお金を搾り取られるようなことはしたくないという意識があり今まで伊香保で日帰り入浴をしたことがない、でも前回色々散策してかつて子供をつれて全く同じように階段の商店街をうろつき最上部の温泉が湧き出している地点に来るとひっそりと山の狭間に露天風呂があり、前回も来たねと会話したがまたまた温泉には入らずじまい。この観光客もあまり来ない最奥で道は行き止まりで露天風呂があるというこんな山の上で温泉が静かにわき出ていて飲泉も出来たり、ひんやりとした山の中クサギの花をみることが出来そのジャスミンのような香りに癒され伝承館の定家葛を思ったりこんな自然豊で観光地なのに妙にしっとりとした感じに万葉の時代から愛された地というのを重ねて思うとこの奥の露天風呂は一度入らねばならないと思えてやり直しの旅で入湯を果たしたのでした。八月に来たときには露天風呂利用者はここに止めろという駐車場も確認。夏休みのベストシーズンにも関わらず舗装のない駐車場には車は一台もないのでした。これは穴場なんじゃないかと今回伊香保に入ると真っ先にこの駐車場を目指したのでした。すると昼頃なのに今回は駐車場はほぼ満車でみんな露天風呂利用かと流石紅葉で考えることは一緒かと思いました。そんな懸念をよそに露天風呂に入ったら先客は二人しかおらず水溜まりのような色の湯はぬるくいつまでも入っていられるような別に癒されるようなゆったりしっとり感より自然の中そのままで洗い場もシャワーも仕切りの脱衣場さえない水溜まりのような湯は逆にいつまでいるんだと誰かにみられているような落ち着きのなさです。そして予想したような意外性も何を感じるかも全て想定内で何も起こらずただいままでと違う確かに省略せずやりとげたという違いだけを感じて角上へ蟹を買いに行ったのです。その前に今回の水沢うどんでは大沢屋の間に挟まる丹次亭という昔この地の侠客の丹次がうどんを伝授され家業として代々門前客に供したという店で11時の口明きの客となりうどんを楽しみました。台湾の寺では台湾スイーツや台湾の食事が食べられる食事どころに行きワンタンスープとタピオカドリンクをいただき台湾を経験。実際に寺院に入り、その地からのパノマラビューにビックリするのでした。ただ見晴らしがよく何が見えるとかきれいに見えるのでもないのですが遮るもののない視界のよさを堪能したのです。確かに気分がよくなるものですが、私にはスキー場で似た経験が多々あり、予定調和のようなものですが家人が漏らした松島よりきれいという言葉に誉めたらいいのかたしなめなくてはならないのか決めかね放置することとなったのでした。これも省略せずその地に立ったから起きた現象です。
角上には今回冷凍冷蔵庫という武器まで備えて来ました。とはいえここで買い物するのはザーサイや野菜果物お惣菜まで魅力いっぱいなのです。群馬名月など一袋200円も地元のスーパーより安いし、無添加食品も多いのです。そして前回失敗したカキですが、一番最初陸カキを楽しみプリプリ肉厚で濃厚の魅力を堪能したのが前回は海の水をそのまま飲んだような喉が焼ける体験だったのです。これは前回レモン汁を掛けなかったからだと今回レモンを買うことを心がけそれのカットを依頼したら衛生上出来ませんと断られ、やむ無くシークワーサーを買ったのでした。満を持してかカキ売場に行くともはや陸カキの季節ではなく剥きカキの季節で今回は三陸のカキで500円200円になっていました。迷わず500円のをふたつ買い直ぐ剥いてと頼みました。受け取るとき食べる前に水でさらすようにといわれます。そして、いわれるままに食して前回にない満足感に浸るのでした。更に今回はいつもなら絶対にしない温泉の梯子です。近くに出来た道の駅は温泉併設というのをネットでみており吉岡の道の駅に行きます。するとここも水溜まりのような色のぬるいお湯で思っていたのと全然違う様子でした。今までの経験で道の駅併設の温泉というとスーパー銭湯のような規模も大きく地下から無理矢理掘り起こしたような特徴のない湯だというのが相場でしたが今回は伊香保についでまた水溜まりのような泥色の湯だったのです。ゆったりいつまでも浸かれると家人は喜んでいました。これで全てやり直し完了。やり直せたという達成感も満足感も十分感じやり直すとどうなるかも感じる旅となりました。更に関越をおり花園アウトレットにより一年前のやり直しをひとつ加えました。このやり直しの旅で私にはまた新しい視点が出来た気がします。

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