King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

【創造者/クリエーター】鑑賞

2023年11月23日 05時17分00秒 | 映画
テレビでチラッとみた予告編でみたいなと思ってた映画です。あまり人気がないらしく今日で終わるとのことで字幕版はなく吹替版しかありませんでしたが昨日みてきました。以降ネタバレアリですのでみる予定の人は読まないでください。
今テーマとしてAIが人類を攻撃して機械と人類の戦争になってという物語は多いのですが、まずそんなにAIが賢いとか進化するとかの飛躍が強すぎるものがほとんどで近未来感はなかったりします。
この映画は、AIが進化して自分で考えられる自我を獲得人類を核攻撃、ロサンゼルスで核を爆発させ200万人が灰になるという惨事を受け米政府はAIを禁止する。だが、ニューアジアと呼ばれる地方ではAIが浸透。開発利用が進んでいて普通に市民としてロボットが農作業したり警察官として働いている世界がある。米はAIを滅ぼす爆撃機ノマドを開発。一方もと特殊部隊の軍曹ジョシュアはAI製作者を突き止めるためニューアジアに潜入しマヤと夫婦になり子供を身ごもっていた。その潜入先に米国がノマドを伴って侵攻してきて潜入は破綻、奥さんはノマドに空爆され死亡した。5年後リハビリ任務とクリエーターのありかを質問される日々のなか、マヤが生きてるという証拠を示されまた現地で潜入して最終兵器の破壊を命じられる。そしてジョシュアが発見した最終兵器は子供のAIであり、この子供を守りマヤを探すことにする。このこどもこそマヤが妊娠していた自分の子供と思い米国に渡すことなく保護しようと決意するジョシュア。しかし、ネパールの古寺でやっと見つけたマヤは意識のない生命維持装置に繋がれた存在だった。その生命維持装置をAIは切ることができないがジョシュアは切って死なせてあげると米軍がそこに侵攻。少女アルフィーとジョシュアはとらわれてしまう。ジョシュアは兵器を確保した英雄として帰国。しかし、マヤの意思をついでアルフィーを奪還してノマド破壊を試みる。脱出ポッドの故障で取り残されるジョシュアだが、アルフィーが発見したマヤのコピーのAIを発見。意識をコピーしたチップを挿入しマヤとの再会を果たすもノマドと共に爆発とまあざっと全てのストーリーはこんな感じでした。
とにかくスケールの大きさ、斬新な映像で圧倒され分断する世界と武力で制圧しようとする米国という構図はまさに近未来起こり得る世界であり、美しいアジアの情景に混じるロボットが人間のように農業をしている姿や顔があるけど耳がなく脳の中身が空洞なデザインといい初めてブレイドランナーをみたときのような驚きと新しさがあります。
元の自然映像を生かしたVFXで最初から作るものより安くできるとかで低予算ながら超大作並みの迫力画像を出せるのだといいます。そのわりにあまり話題にならず映画館でも人気はないのでした。
この手の映画が散々扱ってきたテーマであり結局AIに支配される人類がいかに抵抗するかが焦点の映画がおおいなかこの映画はAIは悪くない、共存できるとする立場で米国が悪のような描き方は簡単に納得は得られそうにありませんがリアリティはあります。しかし、私はタイムスリップやAIが自我を持つことや自ら考え出すような進化はないと思います。もし可能ならば攻殻機動隊のように死ぬ前にネットに人格を保存できることになり、ネット人格が現実社会にどのような影響ををおよぼすか法的保護や生命判定をどこまで広げるのか等非常に法整備上に問題があるし、AIか保存したネット人格かの判断も難しいのではと思います。しかし、世の中私のような平凡な人の考えを平気で踏み越えていくものなのかもしれません。お札の透かしのような識別番号や登録番号をふって登録管理する社会が現れるのかもしれません。みたくもないですが、永遠の命がネット上で続く日があるのか解りません。ちなみに米に落とされた核は人間の入力ミスでAIが攻撃したのではないとAI側は反論していました。AIは人間を攻撃できないと。映画ではAIのチベット僧までいて乗り物や兵器まで近未来を堪能できます。十分楽しめました。

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