太鼓の音の中

今週は大量注文やご進物など様々な注文をこなしつつ久々フルバージョンの葬儀の出席まであり夜のランニングが満足にできないくらい疲れはてたのです。

折から周りには38度以上の発熱者も多く、日曜のワイドショウではコロナ患者が増えているという話しまでありました。

今年初めて気が付いた6月の茅の輪くぐりから川瀬祭りという一連の祇園信仰が続くわけですが関係筋の説明によりいとも簡単に解明しました。

なんと秩父神社の社殿をぐるっと回るとわかるのですが小さい神社というか社が裏にいくつもあるのです。祭り会館の横や宮森の中にも三峯神社があったりします。これら摂社や末社というものですが、その中には日御埼宮という御祭神がスサノオウノミコトの摂社もありその神を迎えて神事が行われるのです。

日本各地で呼ばれるわけですから夏は大忙しですね。

秩父の各町会にも祭壇が作られ祭祀が行われます。

私も町内会の理事をやったりして行事に参加してきましたが、どの神を祀った祭りというのは今年初めて意識したのでした。

つまりは今まで何も知らずに何をしていたのかというおそれ多いことなのですがもともと宗教とか超自然のことは全然頭になかったのです。

祭りは社会参加、市民の義務として信じる信じないはさておき住人の責務として労働力の提供をしたということで主義主張信仰とはまた違った意味での社会性での協力にすぎません。

細かいことを言い出すと税金のように集めた町内会費を使って宗教行事をやるのはいかがなものかとか町内一律に強制参加も宗教行事となるといかがなものかとか憲法の思想信仰の自由にも抵触していると見ることもできます。

町内会は強制参加ではないから宗教行事があるからと参加を拒んだり町内会費を拒否する自由もあります。しかし、現実にはごみ収集とか行政サービスを平等に受けられないという不都合も生じます。

秩父の場合住む町内会により祭りの参加のかかわりかたに差があります。屋台や笠鉾を持たない町会もあるのです。市役所は税金を使い観光アピールを行いパンフレットやインターネットを使った宣伝をしています。

学校もお休みになります。これらは一面一部の宗教行事に行政が肩入れしているようで他の宗教団体からすればおかしい憲法違反であるといえます。しかし、日本人の宗教感覚は昔からおおらかでなんにでも神が宿り海外からの神もすんなりと取り込み習合というなんでもごちゃ混ぜが起きてきたのです。だからお祭りもお宅はキリスト教だから屋台を引かせませんとか言わないし、どこのキャバクラのお姉さんみたいな外部助っ人も入っています。やってる連中に宗教行事の意識はありません。祭りは地域住民のもの。宗教行事、祭祀は神社の役割と思ってやってるのがほとんどでしょう。

地域を盛り上げるとかお祭りは楽しいからと言われるがまま太鼓を叩き笠鉾を引き練り歩く事が祭りで地域住民が一丸となり地元を盛り上げているんだと思っているのです。これがスサノオノミコトを祭り疫病やら夏を越す神に訴えた行いだとは教えず夏は子供が主役などと言ってやっているのです。子供のうちはただ楽しい、で、どこの町会だからなんてのもあまり意識してなくてやってたと思います。私も夏の祭りで御輿を担いだことがありますがどの町会の御輿だか覚えていません。大人になると町会ごとに色々割り当てがありその仕組みとかわかってくるのですが税金とか補助金とかお金の流れなんかもわかってきて色々複雑です。

さて、何をするにも雨がついて回った今週ですがお陰で涼しくどおにかなった感じですが、私はそんなじめっとした中でも熱い珈琲を欠かさずケニアや東チモールなど深煎りの豆を楽しみました。

マンデリン系が値上がりしたので1600円台のイルガチェフがなんか割安に思えてきました。

なかなか買えないアフリカ豆ですがエチオピアもタンザニアもケニアもあるし、苦労してモカマタリも確保した飛んでもない在庫だと思います。しかも自宅の店だし従業員もいない私だけだからできるこの値段です。

とまあ当たり前の値段の秘密ですね。それに特別ルートで商社の投げを拾うという当店ならではの味による選別により取り揃えられました。コーヒー相場は下がらず、環境の変化で減産は続き、さらに円安は進みと厳しさが増すなか豆を揃えるのも大変ですが日々飲むものなので頑張りやっていきます。