発掘ふれあい館を後にし、大阪狭山市の狭山池のほとりにある狭山池博物館へやってきた。
日本最古のダム式ため池といわれる狭山池についての博物館で、なんといっても安藤忠雄設計のこの建物が圧巻!
入り口から館内へ入るまでのアプローチがすばらしい~
この水の溜められた最上階からエレベーターで下へ降りると、
高さ10mの滝が建物の幅いっぱいに流れ落ちる。
なんと大胆で贅沢な演出!
滝が流れ落ちる通路を突き進む。
豪快に流れ落ちる水はやはり涼しげで気持ちいい。
ここはやっぱり夏に来なければ。
この水庭は滝から流れ落ちる水が段々になった棚田をうるおしていくというイメージで造られたのだという。
安藤忠雄の建築の中でもこれだけダイナミックに水を使った建物は他にはないそう。
給水塔をイメージした円形コート。
風の強い日には耳をすますと風通る音が聞こえるという。
このスロープを上がっていくと建物内部へ到着。
館内でまず目に入るのは高さ15mの1400年もの歴史がつみ重なる狭山池の堤。
水と光にこだわって建てられたというこの建物は朝はこの堤の上の天井部分に入れられたスリットから光が差し込む。
スリット部分にはカーテンがかかっている部分があって光がツートンのグラデーションとなって入り込み、その光景がとても美しいのだそう。
残念ながら午後からはその光景は見られない。
館内にはボランティアガイドさんがおられ、一通り展示物の案内説明をしていただく。
上海出身だといっておられた中国人のガイドさんだったが日本語がとても流暢。
ここの博物館はやはり半分以上の人が建物目当てにやって来るという。
展示室もゆったりと大胆な造り。
給水塔の展示のあるコーナーでは高い天井まで一面にすりガラスが入れられ、やわらかい光が降り注ぐ気持ちよい空間。
ベンチでくつろぐ子供たち。
館内には知的障害者の通所施設が運営しているカフェ「アン・ドゥ」があり、そこでお茶をして一休み。
カフェからは屋上庭園へ出れる。
屋上庭園と言っても、最初入ってきた入り口と同じ高さのところ。
この建物には建築にそれほど興味のなかった父母も感動~して、特別展示で写真や模型が展示されていた同じく安藤忠雄設計の「近つ飛鳥博物館」もぜひ見たい!と家族で盛り上がり、そちらへも又近々訪れることになった。
これだけの建物が公共の物でしかも無料で公開されてるって奇跡に近いなあと。
狭山池。
ジョギング散歩する人の姿がちらほら。