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以前に雲雀丘へ建物巡りに来たことはあるのだが、「雲雀丘に残る大正、昭和初期の住宅を巡る」タウンウォッチングの会というのを市の広報で見つけたので参加してみることに。
ひょっとして、ヴォーリズの高崎記念館の内部や、前回行って木々に隠れて見えなかった住宅へも近くから見せてもらえたりするのでは?!と期待を抱いて参加!
この雲雀丘花屋敷駅の西側から山手へ伸びる直線道路はシュロ並木のメインストリートだった道路。
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ふたりっ子のロケに使われた庄司邸の西側敷地沿いの石垣は大きな自然石を利用した豪快な作りで壁は逆反りの石積みとなっている。
現代ではこの石積み技術の継承者がいないということで、再生は不可能だそう。
ほんとにこちら側にせまっていて崩れてきそうな迫力のある石垣だ。
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登録有形文化財の庄司邸。
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旧邸の面影を残して建て替えられた尾崎邸。
この辺りもめちゃくちゃ坂が急!
山の傾斜地をそのまま利用し、自然の緑を出来る限り残し開発された所だそうで、
「こんな高い急なところの家が明治時代によく売れたもんだ~」とか
「車や冷蔵庫もそう普及してない時代なので毎日の買い物なんかどうしてたんやろ?!」とか参加者の方々から声が上がる。
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宇土観音の境内からは大阪空港や大阪平野を眺めることができた。
住宅街を歩いただけなのに山登りでもしたような気分に。
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大正11年に建てられたドイツ風の赤い腰折れ屋根が特徴の河野邸。
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なんと雲雀丘ロマンチック通り、というものが存在し、この通りには大正から昭和初期の建物が軒を連ねている。
それぞれに特徴のある素敵なお宅だったが、なかなか木が邪魔してやっぱりうまく写真に撮れないなあ。
日下邸は昭和2年あめりか屋の施工。
勾配のきつい切妻屋根に緑のスレート瓦、二つのアーチ窓にステンドグラスが嵌められたサンルームが特徴だそうで、サンルームはなんとか木の間から見えるがステンドグラスまでは見えないなー
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きつい坂を上って、家に着くにはさらにこんな階段を上らないといけない家もある。
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大正12年にヴォーリズ設計により建てられた高崎記念館で東洋食品研究所が管理している建物。
木造二階建て腰折れ屋根のコロニアルスタイル。
内部の見学を会で交渉されたそうだが、もともと非公開の上、土日は休みなので開けに来る人がいないとかで見学出来ず・・残念~
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高崎記念館の表札のあるところからかなり下っていったところにあったこの門が表玄関だそうで・・
庭の中にはライオンの石像が見える。
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数奇屋風の純和風建築、井上邸の檜皮葺きの門。