夏休みでひと月以上抜け、新学期に入って初の陶芸。
最近人も増えてしまってなかなか予約が取りづらくなってしまって・・久々!
今回は夏休み前に、フォートラベルの旅行記のブログで拝見したスペイン在住Mさんのスペインタイルの絵付け、これを陶芸でやってみたいなあ~と。
スペインのタイルは明るい色合いのものが多いけど、これをいつもの陶芸教室の渋めの釉薬を使って合わせてもきれいかも?と思った。
先生に相談すると、陶芸室にある釉薬は、溶ける温度が違ったりするので一緒に使えるものと使えないものがあったり、隣に色がとびひするものなどもあるのでなかなか難しいとのこと。
結局、一枚のタイルで数種類の釉薬を使うなら、やはり隣と交じり合わないように境界線が必要。
よって石こうを彫って型を作ることになった。
最初、イスラム風の幾何学模様を簡単にしたものを考えていたが、夏休みの間、タイルの本などを眺めてるうちにだんだんエスカレートしてきて、どうせやるなら自分好みのアールヌーヴォー調にしようということに。
更に初の試みだというのに、これを今年の陶芸教室の作品展に出しましょう、ということになって、文様は三パターンの色違いで三枚ずつ作ることになった。
まずは図案を本やネットで見かけて気に入ったものを見よう見まねで描いて、それを石こうの板に写す。
自然な曲線を描くのはなかなか難しい~
図案を写した石こうを釘で彫る。
一度ためしに粘土を貼り付けて型を取ってみたが、彫りがまだまだ浅い、ということで更に深く彫る。
手は真っ白になるし、なかなか力のいる作業。
彫った型に粘土を押し付ける。
真ん中から順に親指の腹で確実に押し付けていく。
最後にローラーで平らにして、しばらく置いた後、外す。
かなり彫ったつもりだけどこれでもまだ浅いくらい?!
11月の作品展まであまり時間もないので、後の二つは宿題で、しばらく陶芸室へ通わなければ~。
次回はこれを素焼きしたものに釉薬をのせていく作業へ。
果たしてちゃんとできるのか?!
ちなみにマジョリカというのは本来、スペイン系由のイスラーム陶器やタイルを
源流とする、15~16世紀のイタリアの色絵陶器のことだそうだが、この再現の意味を込めて多彩レリーフタイルのことをマジョリカタイルという。
筆で1色ずつ数種類の色を載せるなど製造に手間がかかる最高級のタイル。