
ソウルにあるヴォーリズの建築について知りたかった為、ヴォーリズ建築事務所さんへ問い合わせたところ、親切に対応して頂き、ヴォーリズについて研究されてる韓国人の留学生の方をご紹介頂き、又梨花女子大竣工当時の写真を頂きました。
ソウルにはヴォーリズ設計の建物は梨花女子大以外には近郊にある鉄原第一監理教会しか現存していないということで、今回は梨花女子大のみを見学することに。
梨花女子大についてや、建物の名称は韓国人の留学生のC様より教えて頂きました。

正門から入ってまず最初に目に飛び込んでくる「大講堂」はヴォーリズ事務所の韓国人所員カンユンが戦後にヴォーリズの建築を継承して建てたものだそう。

梨花女子大はその最初のキャンパス計画全てがヴォーリズによって手がけられ、花崗岩の荒積み仕上げにより、カレッジエート・ゴッシクという様式で造られた。
1935年に「本館」「音楽館」「体育館」、翌年に「保育館」「寄宿舎」「英学館」「家事実習室」が建設された。

大講堂内部の階段。

旧保育園

旧保育園の入り口

ヴォーリズらしく緩やかな傾斜がつけられた階段。

旧音楽館

竣工当時の旧音楽館

石に施された彫刻は女子大らしくとても優美な印象。




本館

竣工当時の本館


体育館

竣工当時の体育館


旧英学館
こちらの旧英学館はカレッジエート・ゴシックの建築群の中では異なるハーフティンバーを使った様式で造られたそう。
もう一つカレッジエート・ゴシックとは異なる韓屋建築で造られた「家事実習室」というのもあったそうだが、見逃してしまったようだ;

旧英学館
ヴォーリズの梨花女子大学のキャンパス計画は全国のクリスチャンの注目を集め、その成功によってヴォーリズのミッション建築家としての位置は確固たるものになり、その後ヴォーリズには韓国での建築依頼が次々と舞い込む形になったのだそう。

目の前に次々に現れる石造りの美しい校舎に感動と興奮冷めやらぬ私だったが、子供たちがお腹すいた~というのでそろそろランチにすることに。
女子大生の熱気に包まれた学食へ。