今回の山口、広島方面の2泊3日の旅の目的の一つはこの秋吉台国際芸術村へ宿泊してみることだった。
この宿も昨年の東京旅行の際に宿泊した築地本願寺に続いて、稲葉なおと著「巨匠の宿」で見つけて以来いつか泊まってみたいと思ってた。
秋吉台国際芸術村はさまざまな芸術文化活動や人材育成、アーティストの創作活動支援などを目的に設立、
平成10年に磯崎新設計により建築された施設。
当初は施設利用者や施設見学者以外の宿泊はできなかったそうだが、ここ最近一般の人たちも宿泊できるようになったとか。
宿泊棟のエントランス
宿泊棟から本館棟を望む。
こちらは宿泊室の外観。
最大100人収容可能の2階建て8棟の建物が棚田状に連なっている。
こちらは私たちが宿泊した部屋。
家族4人だったので2ベッド付きの洋室と和室の2部屋を予約。
研修施設といえども洋室は琉球畳のベッドにフロアは麻敷きとなっていてシンプルな家具に洗練された雰囲気。
アメニティの類は一切ついていないけれど自炊も可能なミニキッチン、調理道具付きで
一人当たり約2000円という宿泊料の安さにも感激。
そしてこちらは見どころのひとつでもある食堂の外観。
食事は朝食のみ予約していたので、翌朝楽しみやってきた。
レストランには一歩足を踏み入れて、すごい~と思わずうなってしまった。。
吹き抜けのある縦長の大空間はまるで礼拝堂のような雰囲気。
コンクリート打ちっぱなしの内壁(外壁は大理石だそう)にテーブルと椅子が整然と2列に並べられている。
ここでは一度に約100人の食事が可能だそう。
幸いなことに?この日は我が家の貸し切り状態で、厳かな雰囲気の中、朝の食事タイムを満喫することができた。
レストランの奥は一面が窓ガラスになっていて、真ん中の大きなガラスは
ここから見える本館棟と背景の山々を額縁のように切り取っている。
このシンプルな空間にはシンプルな照明が似合う・・
音の響きもすばらしいそうで、音の反響も楽しむことができる個性的なレストランになっているとか。
朝食は大人600円、小学生500円の和食バイキング。
お惣菜が何品か並んでなかなか豪華で美味しい朝食でこれまた満足~
又宿泊棟には宿泊施設利用者が24時間利用することができるサロンがある。
こちらの机、椅子などの家具も磯崎新のデザインだそうで、非日常的な空間が広がっている。
有名なモンローチェアも。
部屋の東西には一面ガラスブロックを入れられた壁が。
夜の落ち着いた部屋の雰囲気とは又がらりと違ってガラスブロックから入る朝の光が爽やか。
2階に位置するこのサロンは螺旋階段が地上階へと取りつけられている。
サロンの外観。
なんとこのサロンの建物は磯崎新の初期住宅の代表作の一つで、昭和39年に大分市に建築された個人邸を再構築したものだそう。
本館棟編へ続く・・