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大阪木材仲買会館見学その一

2017-03-12 | 建築巡り・街歩き【大阪】

 

昨日は建築講座の前に、予約していた大阪木材仲買会館の内部見学へ講座仲間の方々と行ってきた。

大阪木材仲買会館は竹中工務店により平成25年に建てられた日本初の三層式耐火木造建築。

 

 

 

 

外観も魅力的な建物なのだけど、内部はどんな造りになっているのだろうか~と興味津々・・

 

 

 

木造の耐火建物ということで、構造材には竹中工務店によって開発された耐火性に優れた集成材「燃エンウッド」という素材が使用されている。

燃エンウッドは強度の強いカラマツを使った三層構造になっていて、間のモルタル層が燃焼を停止させる役割を果たすという。

 

 

 

 

エントランスを入ると吹き抜けのホールには銘木展示を兼ねた格子の耐震壁がそびえたつ。

ヒノキの格子の中には全国各地の銘木の板が入っているそうで、

 

 

 

 

それぞれの板には何の木なのか?わかりやすいようにネームが入れられている。

こちらは屋久杉

 

 

 

エントランスホールの右奥には、通用口とホールをつなぐ壁が設けられている。

それは製材工場に積まれた木材をイメージしたというヒノキの壁で木の間からは緩やかに光がもれる。

ホールの床は又、外とのつながりをもたせるように木のフローリングの間にところどころ石板が埋められているのだ。

 

 

 

階段もとても軽やか。

1階から2階、2階から3階と重ならないようにデザインされた階段は

木材とガラス、鉄がうまく融合し、繊細でスタイリッシュな空間が演出されている。

 

 

 

 

 

全体重をかけたらポキっと折れてしまうのではないかと心配になるほど?か細い手すりと

透明なガラスとのコンビネーションが美しい。

 

 

 

踊り場は吊られ、空中に浮いているかのよう。

 

 

 

3階大会議室。

天井にはカラマツの耐火集成材の梁が見られる。

 

 

 

 

1段高くなった舞台の壁紙には和紙が貼られ、

 

 

 

その段差の断面はフローリング材を重ねた小口をわざと見せるなど細かいこだわりが。

 

 

 

奥の壁面は墨汁で色付けした和紙とフィンガージョイントを吸音材として利用しながらも見せる仕上げに

 

 

 

演台も蟻溝という加工技術からデザインしたものだそうで、あちこちに遊び心が満載。

 

 

 

天井照明はすっきりと見せるために、既成の照明を半分天井に埋め込む形に

 

  

 

机やいすなどの家具も既成のもので、この内部空間にふさわしいものがチョイスされている

 

 

 

ベランダに面した窓はランダムにスリットが入り

 

 

 

 

大きく重い扉を軽く開閉できるすっきりシンプルなドイツ製の取っ手。

 

その二に続く・・

 

  

 

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