m's diary

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多度津・旧合田邸見学その一

2018-07-07 | 建築巡り・街歩き【その他】

少し前、香川県の多度津にある旧合田邸の見学をさせて頂く機会に恵まれ、訪れてきた。

合田邸は大正末期から昭和初期にかけて建てられた豪商、合田房太郎と息子健吉親子の邸宅。

廻船業などで財を成し、電力事業、銀行業など四国の近代化に尽力、貴族議員としても活躍したという、

多度津の近代産業の発展に尽くした7人の豪商、「多度津七福神」の邸宅のうち唯一現存しているのが合田邸なのだとか。

 

 

約2300㎡の敷地の中に、主屋や洋館、煉瓦倉庫など13棟が現存。

こちらは黒漆喰塗の玄関棟。

 

 

玄関棟の北側にはタイル貼りの洋館棟があり、ステンドグラスの窓も見られる。

 

 

来客用入口門柱は凝灰岩と花崗岩が使われていて、門柱の上にはランプが置かれている。

 

 

こちらは家人用の玄関

 

 

八角形を組み合わせたような透かし模様の窓。

 

 

こちらは主屋の座敷。

床の間には金粉をちらした壁紙が貼られ、

 

 

書院窓には繊細な組子細工が見られる。

 

 

 

  

こちらは外から見たタイル貼りの洋館部分の応接室。

 

 

暖炉を挟んで左右対称に入れられたステンドグラス。

 

 

アールデコデザインの照明

 

  

テーブルにもアールデコデザインの装飾が施され、

 

 

椅子にもテーブルと同じデザインの装飾が入れられていた。

これらの家具は応接室の建設時に合わせて作られたとか。

肘置きの部分にも幾何学的な装飾が入っているようだ。

 

 

応接室の入口壁には鷲をデザインした帽子掛けが。 

 

 

右手前がタイル貼りの応接室のある洋館、左手が主屋で、奥に見えるのが、書斎。

ハーフティンバー風に梁を見せた和洋折衷の山小屋風の造りになっているそう。

 

 

こちらは書斎の内部。

 

 

造り付けの書棚や

 

 

造り付けの金庫も。

 

 

 

 

書斎の照明。

金具が凝っていて可愛いなあ。

  

 

そして圧巻の雰囲気だった食堂。

天井は舟底天井になっていて、その天井周りにはぐるりと幾何学模様の桟の入ったガラス窓が巡らされていて

とても凝った造りの部屋に。

 

 

台所との間にはアールデコ風のステンドグラスの入った仕切り窓があって、

やわらかい光が射しこむ。

 

 

真ん中は配膳用の窓に。

 

 

さまざまな型板ガラスが使われたステンドグラス。

 

 

造り付けの食器棚の側面にも入れられたステンドグラス。

 

 

 隣接するバーのある応接室との境には更にカラフルで細かいデザインのステンドグラスが入っていた。

 

 

シンプルだけど可愛いデザインの照明。

この照明は壁に二か所ついてた。

 

 

そして、こちらは楽々荘と呼ばれる大広間。

30畳の大広間は中庭に面していて、桟が漆塗になっている折上格天井が圧巻。

 

 

部屋の中心には豪華なシャンデリアが下がる。

細長いガラスの棒が房のように集まったシェードになっていて、和洋折衷の雰囲気。

シャンデリアには合田家の家紋の方喰があしらわれている。

 

 

大広間の縁側も広々としていて20畳もあるのだとか。

 

 

そしてタイル好きな私としてはトイレ横のこの手洗いにも釘付け。

渋いタイルに囲まれ、陶器で作られた噴水台が置かれてた。

素敵だなあ。

 

 

今も水を出すことができる、と噴水を見せて頂くこともできた。

見学はまだまだ続く・・

 

 

 

 

コメント
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