m's diary

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岐阜・タイル巡り【福寿美旅館その一】

2018-09-24 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

飛騨金山へやって来た。

飛騨金山へはタイルが見れる旧銭湯があるとの情報で、来ることになったのだが、

更にメンバー情報で、こちらの福寿美旅館が7月の豪雨の被害により閉館するということを知り、

慌てて、見学だけでもさせて頂けないか?と伺ったところ、見せて頂けることに。

 

 

福寿美旅館さんはこの度の豪雨で、地下のボイラー室と1階部分が浸水してしまい、

復旧するには2千万円ほどかかるということで旅館営業を閉業されることとなったそう。

お話によると、ちょうど2年前に新しくしたばかりだったという。なんと無念な・・

予約も埋まり、外国人のお客さんも増えてきていた矢先のことだそうで、本当に残念だなあ。

こちらの旅館が想像以上に魅力的な意匠に満ち満ちた旅館で見学を堪能させて頂けた。

 

  

玄関を入ると、壁面には着物姿の芸妓さんらしき姿の艶やかな絵が描かれている。

 

 

繊細で美しい絵は、外国人のお客さんにもウケそう。

 

 

金粉?が散りばめられたようなゴージャスな金庫も。

 

  

豪雨の影響で泥が入ってきてたという1階の床もなんとか片づけられたばかりとのこと。

楕円形の窓の中に着物姿の女性と波が描かれたガラス絵のコラボ。

  

 

ろうそくを模したようなデザインが面白い照明。

 

  

鳳凰の彫刻が貼り付いた金の衝立。

 

 

奇木、珍木で縁取られたガラスのショーケースなどもあって、あちこちに目を惹くインパクトのある意匠が見られる。

 

 

2階が客室になっているということで案内して頂いた。

 

 

階段の上がり口には花魁姿の女性の絵が色鮮やか。

 

 

客室の床の間

 

 

広縁との境にこんな美しいガラス窓が入っていた。

 

 

カットガラスの薔薇の花模様がきれいだなあ

 

 

並びの客室の襖絵も素敵。

 

  

そして驚いたのはこの欄干。

大広間に続くスロープには真っ赤な橋が架かってた。

 

 

左右の壁には風景が描かれてる。

 

 

廊下との境目には鶴と松が描かれた透かし彫りの欄間。

 

 

コーナーにぴったりと収まった照明。

 

 

火災報知器までもが金粉が散りばめられた箱に覆われてる~

 

 

2階大広間

 

 

広間の手前の廊下の壁面に描かれた絵。

何かの物語の一場面のような?

  

 

欄間には繊細な組子の中に松竹梅の扇が組み込まれ

 

 

障子の桟は絣模様のよう

 

 

 

 

奥の襖には虎と竜巻が迫力のある襖絵。

 

 

奥の部屋の欄間の組子もとても繊細なもの。

 

 

そしてこちらの部屋につく落とし掛けには

 

 

あっと驚くかたつむりが貼り付いてる!

興味深い意匠の数々は今は亡きご主人が職人さんと一緒にあれこれ考えられたものだとか。

  

 

こんな装飾の入った楕円の障子窓も

 

 

虎が描かれた障子の裏側は華やかな梅の花と水紋が描かれたもの。

 

 

面白いお手洗いへの案内表示板。

 

 

廊下にもこんな床の間スペースが設けられていたり・・

 

 

窓ガラスには可愛い千鳥と波の模様。

見学は更に続く・・ 

  

 

コメント
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