酒田での宿泊は大正15年建築の木造旅館、最上屋旅館でタイムスリッププランというのを予約していた。
大正15年の建築当時のままに残された、四畳半二間続きの部屋に泊まれるという。
雰囲気のある玄関には親せきの家から譲り受けたという蔵に使われてた格子戸が目を惹く。
階段下には重厚な金庫と船箪笥が。
船箪笥の金具の細工
北前船で栄えた酒田は船箪笥の産地としても知られていて、京都からの家具職人が出入りし、
他の生産地に比べて金具、錠前、漆塗の技術が傑出していたという。
建物には檜の柱、屋久杉の天井、廊下は松の一枚板など銘木がふんだんに使われている。
廊下に面する部屋の欄間には近江八景が描かれたすりガラスが入っていて、
これらは雪見障子に使われていたガラス戸をリサイクルしたものだそう。
館内のあちらこちらにはご主人が趣味で手に入れられたという建具などが建物にしっくり馴染んでた。
タイムスリッププランの部屋はこの細くて急な階段を上がり、屋根裏のような隠し部屋ぽいところにあるのだが、
冷暖房はついていない。それを承知で予約はしたのだけど、この日は36度とかなり暑い日だったので、
クーラーのお部屋も用意しておきましたので、そちらをおすすめしますと言われ、、
熱中症寸前だった私はさすがにクーラー部屋にすることに。
しかし、当初予約していた部屋も見てみたいので見せて頂いた。
こちらの部屋が当初宿泊予定だった大正15年建築当初のままのお部屋。
四畳半の部屋が二間続きで、こちらが机と座椅子が置かれた部屋、向こうが寝室となっていた。
自然木があしらわれた丸窓。
廊下に面する欄間の彫刻も凝っている。
鶴と松がモチーフ。
こちらも鶴と松
襖の向こうが寝室。高さの低い襖がかわいい。
こちらは亀がモチーフの欄間
同じく亀と竹
代わりに用意してもらったクーラーの付いたお部屋も船底天井に四方竹の床柱のあるお部屋だった。
熱中症による頭痛が治まるまでしばらくここでぐったり横になってた。
体調が戻ってきてから、館内散策・・
こちらの建具も玄関に取り付けられていた蔵の扉と対になっていて、親せきから譲り受けたものだそう。
安部という苗字が入っている錠前は龍がデザインされたもの。
こちらは虎があしらわれ、豪華絢爛な蔵の扉だ。
富士山に帆掛け船が表された欄間も後付けのもののよう。
素敵だなあ。
女子トイレの扉にも可愛い菊の花の透かし彫りがはめ込まれていた。
洗面所のレトロ照明。
トイレの個室内にはピンク色のモザイクタイルにアクセントに茶色のプリントタイルが入ったもの。
廊下にあった喫煙スぺ―スのところには、色違いのブルー系のタイル。
お風呂場横の洗面所にもかわいい細長モザイクが。
そして、ちらりとのぞかせてもらった男子トイレにもモザイクタイルが貼り巡らされてた。
男子トイレの欄間も可愛い。
あちらこちらに彫刻や透かし彫りの入った建具がたくさんあって楽しい
照明の根元の透かし彫りの細工が細かい。
よく見ると、松と竹を表わしているようだ。
昭和レトロなデザインの照明も。
翌朝の盛りだくさんな朝食!
おかずが多くてごはんがすすむ~
デザートのメロンがとても甘くて美味しくてうれしかった!
これで宿泊料は朝食付きで5000円ほど。
満足のお宿だった。