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グエル公園の後は10時オープンのカサ・ビセンスの内部見学予約をしていた。
前回来た時は外観の見学のみで、一昨年くらいから内部見学ができるようになったようで、とても楽しみにしてた。
何と言っても、この邸宅はタイル業者だったマヌエル・ビセンス氏の別邸だった建物なので、内部でもタイルが見れるのでは~と期待大。
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カサ・ビセンスはガウディが31歳の時に手掛けたバルセロナで最も古いガウディ建築で、1885年完成。
1899年には所有者が変わり、増築、改修を経、さらに7年のブランクを経て、
2700万ユーロでアンドラ公国のMora Banc銀行が
1899年には所有者が変わり、増築、改修を経、さらに7年のブランクを経て、
2700万ユーロでアンドラ公国のMora Banc銀行が
が観光客に公開する前提で2014年に購入したという。
この度、修復され、無事一般公開してもらえることになって、有難い限り。
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建物はプレモデルニスモといわれ、モデルニスモ以前の様式だそう。
またガウディの他の作品にはない、直線的なフォルムが見られる。
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外壁にはタイル、石、煉瓦、セメントなどが使用され、
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タイルは当時、敷地内に自生していたマリーゴールドをイメージして、造られたもの。
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自然石が使用され、その上に煉瓦、そしてセメント、タイルと重ねられている。
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バルコニーや窓には鋳物の面格子が入り、こちらは複雑な曲線を描いている。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/19/5ac4e4c6d9eaba5e48b978ee5abfffdb.png?1572913272)
門のデザインは、敷地内にも自生していたとうシュロの葉を象ってつくられたもの。
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鉄とは思えないリアルさ。
後に庭が切り売りされた時、余った門の一部は先ほど見たグエル公園へ移設されたそう。
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オープンまでの間、早めに到着したので、外観を念入りに撮れ、少し前に
敷地内へ入らせてもらうことができた。
裏手の壁面
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/c7/416886d737abffe1f3f28d4136f644da.jpg)
ガイドさんが言われるには、この外壁のタイルはオリジナルと新しく作ったものとの
割合は半々だそう。
オリジナルかどうかは触ってみて、つるっとしてたら新しいもの。タイルのプリントに
ちょっと突起があるものがオリジナルなのだそう。
でも見た目はほとんどわからないくらい。
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こちらはリビングに付くテラスの外観。
真ん中に噴水、その両脇に日を遮るシェードが。
元々、夏の別荘ということで建てられたものなので、噴水やシェードが夏を思わせる。
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二階のバルコニーの一部。
ひまわりのレリーフタイルが貼られてる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/06/e7fad0e19bb5eac27aacc912c9069731.jpg)
木製のシェードや扉は同じクリーム色い統一されてた。
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そして時間になったので、中へ。
玄関ポーチの入口の鋳物の門はくるくると弧を描き、その真ん中には花デザインが。
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玄関扉は木製でV字に切り込まれ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/26/fffd7d25ed5f82fc6ce62a7a3779d12e.jpg)
天井を見上げると、今までみたことないような種類の天井装飾が。
木と木の間に相当立体感のあるレリーフで装飾されてる。
更にボルドー色と茶色が重厚感を醸し出す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/36/246dea99494eb60afba91071681d3093.jpg)
天井から下がるシャンデリアも細かい網目のシェードにステンドグラスがつく。
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テラスのついたリビングルームには、
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ビセンス氏のコレクションであったという絵画が飾られ、
造り付けの家具や、
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イスラムタイルが貼られたマントルピース。
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このタイルも外壁のタイル同様、黄色の花がモチーフだという。
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テラスへの出入り口の両サイド、天井には動植物の絵画がはめ込まれ、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/ea/9bee8e4d3ad3d8b111c382fff10142d9.jpg)
床は古代ローマ風の細かいモザイク。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/fc/a58edc14f8e1ce792d6f6e22a1857962.jpg)
そしてリビングの天井も又彫りの深いレリーフ状の装飾が圧巻。
赤い実のついた植物がびっしりと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/36/92154909f8ebb2a91583a26e121c2b2a.jpg)
他にも蔦の葉や貝殻、そしてカーネーションの花と、植物に埋め尽くされた空間。
ガウディの自然に対する愛着心が現れている。
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先ほど外から見た屋根付きのテラスには噴水があって、今年の6月に再び水が流れるようになったそうだ。
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夏の別荘として建てられたものなので、噴水やこの日除けのシェードはかかせない。ほんとうに涼し気。
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大理石とタイルで作られた噴水。
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こちらにも外壁同様、マリーゴールドの花のタイルがびっしりと。
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トロピカルな雰囲気満載のテラスの天井。
こちらにもシュロの葉が描かれている。
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そしてこちらは喫煙室と呼ばれる部屋。
ムカルナスと呼ばれる鍾乳石飾りが施された天井が圧巻。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/9c/35a974ca35e5b0ce753102b6ebf9edf1.jpg)
イスラム色が濃い濃密な空間。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/7f/ce4682dbd98400ca7908d2938352989b.jpg)
壁にもタイルがびっしり。
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下半分は黄色と水色の市松模様のタイルに、バラのプリントがされている。
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上部のタイルはレリーフタイル。
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色ガラスの入った扉。
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洗面所やバスルームは黄色や水色のタイルに、ボーダーに花のタイルが一列入れられている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/fd/0b8f549c981cc262597990a2411a1bce.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/e4/ad3f8006413b7eff9277ff5679c724df.jpg)
洗面所、バスルームの天井も葉っぱのレリーフに覆われてた。
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二階はベッドルームになっていて
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部屋の装飾は、やはり自然モチーフのものが多い。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/ac/64dbf893df00f080fe0f9996c9c599bc.jpg)
苺の天井装飾も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/5b/344f6fe1e22a6741323fdbf7c6612471.jpg)
搔き落しで造られた植物の壁画。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/54/ba757e71c6a765c77df270ee93ed2904.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/f1/863c75d69d1f7d853f69da5e9ffaa2bd.jpg)
葡萄の天井レリーフ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/f0/b92cfda047eaba05389e2c40c984d2c5.jpg)
二階のテラスには向日葵のタイルが貼られたプランター
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/10/a93d7237e0f64794aaeaea499be28a53.jpg)
三階は資料室になっていて、オリジナルのタイルの展示も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/2c/e6fb9cb052f45141fa1707476b369efa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/d2/5a0579e12479ba5597035e1d31c7a73b.jpg)
そして屋上へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/68/bf86da1adbdb38bd48d3b2c074539eef.jpg)
屋根の上の塔がよく見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/03/6ac5abeacda77446e96a1135ae6b54ec.jpg)
入口扉と似たデザインの可愛い鋳鉄製の柵。
カサ・ビセンス内部は今までみたことのないような独特なインテリアが
とても興味深く、堪能することができた。
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すぐ前の通りのお店のシャッターにはカサ・ビセンスの正にファサードの一部が描かれてた。そっくりで面白い・・