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【バルセロナのガウディ建築カサ・バトリョ】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-12 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019





プッチのラス・プンシャス集合住宅を見た後、やってきたのはカサ・バトリョ。
すごい行列ができていたけど、事前にネットで当日いつでも入ることができる予約をしていたので、スムーズに中へ。
カサ・バトリョは繊維業界のブルジョアだったバトリョ家の依頼で、バルセロナのメインストリート、グラシア通りに1877年に建てられた邸宅を1906年にガウディが増改築をした建物。
1、2階が全面的に改築され、6階が増築されたという。



海をテーマにしたという建物、当初は平面だったファサードはガウディの改築によりダイナミックに波打つファサードに。


ファサードに貼られたセラミックのモザイクはきらきらと光沢を帯び、魚のウロコのようでもある。



バルコニーは大きく開いた二つの穴が骸骨を思わせる・・




二階部分の大きく開いた窓にはステンドグラスが入り、骨のような柱が支える。


壁面のモザイクは色とりどりのガラスモザイクに、さまざまな釉薬が混じった丸い陶板は水中の泡のよう。
これらのガラスや陶片はだグエル公園と同じく廃材を利用したものだという。






内部へ入ると、まずは階段を上って二階へ。
ドラゴンの背骨のような装飾のついた階段、


うねる手摺、


壁と一体となった天井には天窓がつく。


階段の手すりは微妙な曲線を描く。


まずは書斎へ。
扉はやはり、フラットではなく波打っていて、全て曲線で覆われている。
どこを撮ろうとしても人がいっぱいで、写真が全然思うように撮れてない・・;


扉の上部にはステンドグラス。
金色のひび割れのようなラインの装飾が入った壁は光沢があり、まるで魚の鱗のよう。シャンデリアも豪華。


さらに興味深いのはこのきのこの形をした暖炉のあるコーナー入口。


中へ入ると、中央の暖炉を挟んで両脇にはベンチがある。


これらの暖炉はマジョルカ島で造られたものだそう。
シックで渋いタイルが貼られてるがすごい存在感。




扉はデザインが奇抜であるだけでなく、


デザインの一つと思いきや、換気のガラリになっているなど、機能面も考えられている。


そしてサロンへ。


サロンのファサードに面している大きな窓。


窓は上げ下げ窓になっていて、窓を開けるとテラスにもなるという。



窓の真鍮の取っ手は一見奇妙な形に見えるけど、指にフィット。


窓の外の骨のようなフォルムの柱。


外から差し込む光で、ステンドグラスが美しく輝く。
海の中を思わせるブルーの水玉のステンドグラスが幻想的。


円形のステンドグラスにはそれぞれ渦巻きのような地模様が入っていて、
完全な円形ではなく、大きさも形も微妙にまちまちで手作り感のあるものだった。




天井は大胆に大きく波打ち、


中心部は渦を巻いている。


どれ一つ同じドアはなく、全て曲線で造形されてる。




そして食堂へ。


食堂天井の照明飾りはミルククラウン型に盛り上がる。



不思議な扉の彫刻、周りのビロビロは海藻?!



食堂からは広い中庭が目の前に広がる。


奥の壁面には、廃材のガラスモザイクが貼られ、


10個のプランターが並ぶ。
プランターには丸い陶板が貼られ、花がなくても華やか。


中庭から建物を。
裏側も抜かりなく、ベランダのラインは波打ち、
ランダムな大きさのフェンスがベランダを囲む。


各階と両サイドの壁、天辺の壁面には、モザイクタイルが貼られ、


天辺の壁面にはモザイクで花模様が。


食堂からの出入り口。



テラスへの出入り口には通路を塞ぐかのように柱が二本。
パステル調の淡い色合いのうろこのような模様が入る。



中庭へ出たところには両サイドに小さな池があり、その周りはモザイク尽くし。



間近で見られるモザイクに興奮!
陶板がカラフル。


透明感のあるガラスモザイクがきれい。


これらが全てリサイクル品だとは・・





出入口床に貼られたちょっと渋目のモザイクタイル。


プランターの壁まで続くモザイクタイル



美しい階段のライン。




こちらの部屋の窓も


換気のためのガラリが装備されている。


吹抜けの中庭には、天窓から自然光が差し込む。
タイルに囲まれた空間は、光が届かない下の方は薄いブルー、
天窓に近い方は濃いブルーと、グラデーションになっていて、
下から見上げた時に、同じ色合いに見えるように考えられている。



階段手摺の優雅な曲線。


波打つガラスは海の中を演出。


タイルはこんな立体感のあるレリーフタイルも貼られてる。


各階の扉。


上の階にはガウディの設計した家具が数点展示されていて、ミュージアムショップもあった。



2階あたりの薄目のブルーのタイル。





階段を上がるにつれて、タイルの色が濃くなっていく。


そして最上階。
下から見上げた時には思いもよらなかった濃いブルーのタイルが貼られてた。
窓の大きさも、上に行くほど光を取り入れることができるので、小さくなり、
下へ行くほど大きくなるという風に工夫されているのだそう。


最上階の6階には放物線のアーチの回廊があり、洗濯場などもある。
放物線は狭い廊下を広く見せる効果があるという。



屋上には各階につながる煙突がまとめられ、モザイクで装飾されている。


下からは見えない部分ではあるが、手抜かりなく。




グラデーションがきれいな壁。

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