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【バルセロナの奇跡】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-07 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

今回、バルセロナで起こった二つの恐るべき事件。
それは二つの奇跡によって救われた・・
それを「バルセロナの奇跡」と題して、自戒の意味も込めて書いておくことにした。
ひとつ目は、バルセロナの空港から、ホテルへ地下鉄で移動中のこと。
乗っていたエスカレーターが突如、ガクンと停止。
慌てて、重いスーツケースを担いで下りるも、あと一歩のとこで、
目の前で地下鉄の扉が閉まって行ってしまった。
急いでるのに、くそ~っ、と思いつつ、ホームのベンチで待つ。
と、そこへ明らかに怪しげな三人組がやってきて、一人が私の隣に腰掛けてきた。
チロチロこっちを見てるし、明らかにスリやん?目線は私の担いでるリュックへ。
こんなあからさまなスリに引っかかるわけないやろ?と荷物は後ろの壁で防御し、
スーツケースを握りしめた。
どう?手も足も出ないやろう?とようやく次に来た列車に乗り込んだ。
三人もやはり乗り込んできたのだが、発車間際になって、降りようとした。
やっぱり、完全怪しいやつやん?私の鉄壁の防御に、ターゲットを変えることにしたんやな?と、思ったのも束の間、
そのうちの一人が歩み寄ってきて、何やら私に差し出してきた。
何なん??
と、私も歩み寄って、その物を恐る恐る受け取った。
なんと、それは、私のポーチ!!
ええっ、と担いでたリュックを見ると、口がパックリ開いてる・・

もう既にスラれてるやん?!
あまりのことに理解できないまま、何なん?何あれ?(日本語で)と、
向かいに座ってた若いお兄ちゃんに、向かって呟くと、「泥棒だ!」と、

兄ちゃん:財布を手に持ち、「財布はあるか?」
私:鞄の中を確認し、「ある!」
兄ちゃん:スマホを手に持ち、「スマホはあるか?」
私:鞄を確認し、「ある!」
兄ちゃん:親指を立てて、「ラッキーだったな!」

分散してリュックへ入れてたお金とパスポートの入ったポーチは、リュックの
中の更にファスナーの閉まるところへ入れていた。
しかし、そのポーチもファスナーの外へ出されてて、もう後一歩のところだったようだ。
そして、スリたちが返してくれたポーチ、
その中にはある意味その時点で自分にとってお金より大事なWi-Fi、カメラのバッテリー、カメラの替えの充電池などが一式入ってるものだったのだ。
何で返してくれたのか?よく分からないが、もうそのスリたちに感謝するしかなかった・・
そして一体いつスリにやられたのか?
振り返ってみると、あのエレベーターがガクンと、止まった後、その時しかないなと。
三人組の一人が緊急停止ボタンを押して、エレベーターを止め、後の二人が、
あたふたしてる私の担いでるリュックからポーチを抜き去ったのだろう。
リュックを後ろに担いでる私が悪かったのだけど、
あの時、割れ物の入った重いリュックとスーツケースを前で持つのは不可能だった。
リュックにつける防犯の為の南京錠も用意してたけど、
バルセロナについて、町歩きする時でいいか~と甘い考えでいた。
が、空港から市内への移動中、荷物も多く、身動きとれないこの間が、ある意味最も狙われる状態なのではないか、と改めて感じた。
で、ほっとしたのも束の間、ホテルへ着き、いざ、スーツケースを開けようとした時、
スーツケースの鍵がない!!
なんと、スーツケースの鍵を入れていた化粧ポーチも盗まれてた~~
担いでたリュックから二個もポーチを盗まれて気付かないなんて・・
自分の背中の鈍感さに唖然;
結局、ホテルのフロントに頼んで、スーツケースの鍵を壊してもらうはめに。
スーツケースはもう使い物にならないけど、持ち帰るだけならガムテープぐるぐる巻きで帰ろう、
と思ってた。が、ホテルの日本人スタッフの方がスーツケースを下さったのだ。
しかも、自分が持ってたものよりも新しくて良いスーツケースを!
なんと有り難いこと。
出会ったスリにしても、ホテルのフロントの方にしても、つくづく自分はツイていると感謝した次第。
このことがあってから、受け身でスリを待っていてはいけない、自分からスリを探し出してやる、
という勢いで怪しいヤツを探していたが、その後は一向に怪しいヤツには出会えなかった。
しかし、スリは自分の死角にいる。怪しい、と勘づいた時にはもうやられている。
相手はプロ、手品師と思った方がいい。ターゲットになったら最後、なので常に防御アピールを心掛け、まずはターゲットにならないように心掛けねばと思ったのだった。


長くなるけど、もう一つの奇跡、それはスマホぶっ飛び事件。
地下鉄でスマホ操作中のこと。
突如、自分のスマホが手元を離れ、飛んでいった!!
一瞬何が起こったのか?わからなかったのだけど、
どうもそばで話してた乗客のオーバーアクションの肘が当たったみたい。
なんとスマホは閉まりかけの扉の外へ飛んでいった!!
ここでスマホを逃したら、もう二度と私の手元に戻ってくることはないだろう。
なんとしてでもスマホだけは死守せねば!と、
瞬時に判断しスマホを追いかけた。
扉は閉まろうとしていたのだけど、そこでまた奇跡が起こり、
閉まりかけの扉の前にいた二人の若者が、それぞれ左右の扉を足でガッと押さえてくれたのだ。
わずかに開いてる隙間から私は飛び出し、ホームに落ちてるスマホを手に取り、後ろを振り返った。
まだ、扉を開けてくれてる!
私は再び、車内へ飛び乗り、なんとか事なきを得た。
肘で私のスマホを飛ばした若者は、私に平謝り、、
わざとじゃないから許す。
その一部始終を見ていたとみられる欧米人のバックパッカーの顔のリアクションが半端なかったことからも、
かなりぎりぎりのヤバい事件であったことがうかがえた。
それにしても戸口に立ってた二人の若者の息の合った判断力にもう感謝しかない。。
地下鉄内でスマホ操作するってこと自体、ヤバいことだと思うけど、マップやナビを常に使用していたため、いつも人目につかないとこで操作するのは不可能。
せめて落下防止のスマホリングを使うべきだったなあ、と反省。
とにかく二つの大いなる奇跡のお陰で無事事なきを得て、旅を終えることができたのだった、、
こんな奇跡は、そうそうない。
次はこううまくはいかないということを肝に命じて再発防止に努めたいと思う。
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