ブダペスト動物園からは、地下鉄で「メトロポリタン・エルビン・サボ図書館」へやって来た。
こちらの図書館は、19世紀の元宮殿だった建物を活用し、利用&見学できる図書館となっている。
ネオバロック様式で建てられた建物、
半円形に張り出したポーチのある正面玄関。
建物には、いくつもの扉があり、それぞれ贅が尽くされていて個性的。
こちらの扉には、流れるような植物文様、おばさんの顔の他、獣や鳥の姿も見える。
こちらが現在入口になっている。
重厚な木製の扉に施された繊細な浮彫装飾。
エントランスホールのドーム。
受付でチケットを購入し、エレベーターで公開されている4階へ。
4階へ到着すると、そこはもう図書館の閲覧室に。
おお、美しい~~
こちらの部屋は、元家族の食堂だった部屋だそうで、
現在はアートブックの閲覧室となっている。
ルネッサンスリバイバル様式で装飾された部屋は重厚感たっぷり。
こんな部屋で、普通に人々が机に向かっているという・・シュールというか
なんというかミスマッチな雰囲気がすごい。
しかも、図書館として利用する人がいる中で、観光客は見学ができ、
写真撮影可というの太っ腹。
豪華なシャンデリア
折り上げ天井の細工も素敵だ。
こんなデザインのタイルを作りたいなあ。
腰壁や部屋の入口周りには念入りに彫刻が施されている。
超絶技巧の彫刻の数々。
元ダイニングルームに隣接するのは元大ボールルーム。
一歩足を踏み入れると、ダイニングの雰囲気とは、うって変わって
明るく華やかな雰囲気のロココ様式の部屋。
白と金色で統一された漆喰装飾が、壁にも天井にも細やかに施されている。
この部屋でも多くの人々が机に向かって勉強に読書に勤しんでいた。
シャンデリアも黄金・・何たる華やかさ・・
部屋には大きな縦長の窓から明るい光が差し込み、廊下側には三つの大きなアーチの開口部があり、とても開放的。
小ボールルームは、少し落ち着いた内装。
天井まで届く大きな鏡のついた赤い大理石の暖炉を独り占めできる席も。
テーブルに缶ジュースがあるのを見ると、飲食可なよう。日本なら絶対禁止だろう。利用する人たちの意識が高いんだろうな。
上部に鏡のついた豪華なビルトイン書架。
更にその次の間、シルバーサロンは、金色から落ち着いた内装に。1931年改装時に作られたガラスのケースの本棚がある。
軽やかで繊細な装飾の天井。
扉につく鍵もそれぞれ凝ってる。
こちらは元伯爵夫人の私室だったゴールデンサロン。
半円状に張り出した部屋には大きな窓が三つ、間には鏡が入りとても明るい。
本当に贅沢な空間だなあ。
そして元喫煙室だった部屋は現在東洋コレクションのある哲学読書室に。
螺旋階段や天井装飾のインパクト、重厚感がたっぷり。
書架とギャラリーは1931年改装時に造られたものだそう。
コンパクトに優雅に弧を描く螺旋階段。
重厚過ぎる装飾の天井から下がるベネチアングラスのシャンデリア。
自分が勉強するなら、どの部屋がいいかなあ、、と思い巡らす。
大理石の暖炉の上部には著名な工芸家による真鍮の紋章が入れられている。周りは鏡。
吹き抜けの階段ホール。
天窓から光が差し込む。
図書館に改装され、活用されながら保存される元宮殿、観光客にも門戸が開かれているのも素晴らしい。
図書館は、さすがに旧宮殿部分だけでは手薄で、増設されている。
増設部分も素敵だった。
帰りは螺旋階段で1階まで下りた。
夢のような宮殿図書館を満喫した後は、二日目に訪れた時にはまだ店は開いてなかったブダペスト中央市場へお昼ご飯とお土産調達に向かう。
中央市場の様子はこちら→☆
中央市場でのランチ後、カフェを目指して歩いていると、タイルが貼られた建物を発見。
2階、3階部分に、ライトブルーがさわやかなタイルがストライプ状に貼られていた。
セセッション風の意匠、四つの柱の先端には顔。
上部に扇形の面格子が入った扉。
差し色の赤が効いてて素敵。
お花屋さん
床のタイルとガラスのエッチング、アイアン装飾、木製の扉が融合した素敵なエントランス。
そして今まで忙しくてなかなか立ち寄れなかったカフェへ。
ブダペストもカフェ文化が盛んな町。歴史的にも古い有名なカフェがいくつもある。
いくつかピックアップしてた中から近くにあったカフェ・ジェルボーへやってきた。
1858年創業の歴史ある老舗のカフェ。
ピアニストのリストなど有名人も常連だったとか。
シックな木のカウンターの上のガラスのショーケースには、ケーキが並ぶ。
窓際の明るい席に通して頂いた。
天井は、ゆるやかな弧を描くアーチが連なり、クラシックな雰囲気。
奥にも部屋があった。
ケーキセットを頼もうならディナー並みのお値段がしたので、アイスクリームに。
雰囲気だけでも味わえてよかった。