市民会館へやって来た。
1995年と1996年にプラハへ訪れたが、修復中で見れなかったので、
今回、市民会館の見学は、プラハで最も楽しみにしていたスポットのひとつだった。
事前に見学ツアーをネットで申し込もうとしたら、
なんと、プラハ滞在日には見学ツアーやってなかった~
仕方なく、コンサートに申し込んだ。ツアーでしか見れないところがあるようだけど、まだ中に入れるだけよかったと思うしかない。
市民会館のウェブサイト→☆
市民会館は、元々、歴代の王の邸宅があった跡地に、
ポリーフカ監督の下、1905年から1911年にかけて建設された。
ミュシャをはじめ、当時の最も有名な画家や彫刻家によって、内部が装飾されている。
正面入り口上部にも絵画のように細やかなモザイクタイル画が描かれている。
丸く張り出した車寄せは、ガラスの天井に、ステンドグラスが美しい。
エントランスホールに足を踏み入れると、床は大理石モザイク。
振り返ると、ホールの入口のアーチにもステンドグラスが。
チケットブースにも、エントランスホールとよく似たステンドグラス。
この先は、ホールなので立入禁止。
夜にコンサートを予約していたので、この先のホールは後ほど。
地階にあるレストランの方へは、立入できるようだったので、
昼間のうちに見ておくことに。
この階段ホール、地下の廊下が、なんとタイルの宝庫だったのだ。
階段ホールには、グレーがかった水色のタイルがベースに貼られていて、
ところどころにゴージャスなタイルがポイント的に貼られている。
渦巻をモチーフにしたレリーフタイルや、金色のタイルが華やか。
こちらは植物を幾何学的にデザインしたもののようだけど?!
そして、ところどころに、こんな組絵タイルが、絵画のように貼られている。
床も大理石モザイク。
組タイルというのか?陶板画というのか?
初めて見るような、豪華なタイプ。
テントウ虫とブドウがモチーフになっている。
テントウ虫は、ヨーロッパでは幸運を呼ぶものとされ、ブドウは、多産や子孫繁栄、成功の象徴などの縁起物。
ブドウの釉薬の感じも興味深い。
ブドウの葉が何重にも重なる感じなど、表現も細やか。
このタイル壁が、地下の廊下へ、延々と続いていくのだ。
タイル好きとしては、狂喜するしかない~
地階のアーチが連なる廊下。
こちらの腰壁にもタイルがびっしり。。
床のタイルは無釉のこんな波々タイル。
チェコのタイルメーカー、RAKO社のマークが入ってる。
こちらは石畳の階段の下で、おばあさんが物を売っている様子が描かれた組タイル。
エオシン釉のような光沢のあるタイルと、深いブルーの組み合わせ。
ピンク色のテントウ虫ぽい形のタイル。
レリーフタイルで、釉薬の塗分けがされてる。
更に植物が植え込まれたプランターのコーナーも。
タイル壁の上部はライトアップされてる。
淡いブルーのタイルとライトグリーンがさわやか。
塔のある建物や梅か桜のような木が描かれた組み絵タイル。
このような建物のある風景が描かれた組タイルがいくつか貼られてた。
階段の手すり子の装飾もとってもゴージャス。
それにしても、市民会館の地下へ続く階段室にこれほどのタイルが貼られてるとは、思ってもみなかった。
ツアーには参加できなかったけど、満足、満足~
続く・・