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旧来住家住宅

2015-04-18 | 建築巡り・街歩き【兵庫】



いちご狩りの後にやって来たのは大正7年に建てられた旧来住家住宅。
西脇商業銀行の創始者、来住梅吉の私邸として建てられた高級住宅で、
今では手に入らない建材など、当時の最高級材が随所に用いられてるそう。
ボランティアガイドさんに一周り案内して頂いた。





客間の主座敷。
正面に床の間と付書院、床の間の横に床脇があり、
手前の次の間には総欅の仏壇がある。





菊の透かし彫りがデザインされた欄間





座敷と縁側の間にある明かり欄間。
ステンドグラスを思わせる障子が珍しい。
欄間の下の障子には面取りの細工が施されていて、丁寧な職人技を見ることができる。





床の間と床脇。

天然絞りの北山杉の床柱に黒柿の床框
床脇、付書院にもそれぞれ銘木が使われている。





床の間の天井は屋久杉の矢筈張りになっていて、目の錯覚で立体的に見えるのが不思議。





主座敷から眺められる庭園。
多様な石灯籠、庭石が配置されていた。









そして最も惹かれたのは客湯殿の風呂。
モダンなタイル貼り。





グリーン系でまとめられたタイルが素敵だなあ。
マジョリカタイルも貼られてた。





遠目で見るとチェック模様に見えた床のタイルもおしゃれ。





イタリア産大理石が使われた洗面台。
洗髪用の蛇口も付けられている。





そして天井は豪華な折上格天井。









地面を掘り下げたところに造られた降りつくばいと言われるもの。





離れは座敷と次の間の2室からなる。
座敷には炉がきられていて、茶の湯にも用いられていたそう。
この日も翌日のお茶会の準備で使用されていたが、少し見せていただけた。

次の間の明かり欄間。





蝙蝠の彫刻がリアルで珍しい黒柿を使った間越欄間。
座敷側が蝙蝠で次の間は月にホトトギスが彫られていた。





離れは松にこだわった建物だそうで、柱や鴨居などに松が用いられていて、
付書院の欄間障子は松葉継ぎ模様といわれる繊細なデザインが見られた。





旧来住家住宅の敷地内には当初、子供の勉強室として建てられた勉強洋館も残されていて、
現在は西脇情報未来館として活用されている。











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