先日は、ホテル富貴さんへ、ご縁あって社長さん直々にご厚意で案内して頂くことができた。
エントランスを入ると、モザイクタイル画に迎え入れられる。
真紅の絨毯と真っ白な手すりがゴージャスな階段ホール。
天井には、桐の紋の入った和風の照明に、らせん階段に沿ってシャンデリアが下がる和風折衷の趣。
各フロアの壁面がまた独特で、ボリュームのあるクッション壁?!
こちらは3階フロア。
3階フロアのお部屋を自由に拝見させて頂けることに。
和の雰囲気のお部屋は
照明も和風で、
玉砂利が敷かれた和風庭園のようなスペースも。
そして、浴室を開けてびっくり。
なんと、浴室はモザイクタイル尽くしだった!
丸窓のように、丸く貼られたタイルを細かなモザイクタイルが縁取る。
更にモザイクタイルは、壁面毎に違ったデザイン。浴槽も色とりどりのモザイク尽くし。
幾何学模様のデザインから
床面は、歯車のようなデザインのもの。
次の部屋の浴室を開けると、またガラッと雰囲気が違う。
黄土色の小口タイルが六角形を形作る。
こちらは、ちょっと横長の六角形。
壁面のモザイクも壺のようなデザインが面白いな。
浴槽は、赤いモザイクタイルが縁取り、床面は、玉石タイル貼り。
次の部屋の浴室も、小口タイルとモザイクタイルの競演が見られる。
扉を開ける度に、ワクワク、ドキドキ。
天井までびっしりと貼られたタイル密度の高い空間に興奮を抑えきれない。
こちらの浴室は、ちょっと渋め。
よく岩風呂風に、一部岩が貼られてるようなお風呂があるけど、その岩の部分をタイルで表したような雰囲気のお風呂。
モザイクタイルをカットして貼られてるようだけど、斬新なタイル使いに驚く。
岩風の部分とは対照的に、タイルをボーダー状に並べた壁面も。
こちらは、本当の岩とモザイクタイルの融合。
アールを描く浴槽。
床面は、補修で違うタイルが貼られてるのも萌える〜
このような細かなモザイクタイル風呂を維持していくことは、大変なことと思われる。
目地掃除や、剥がれたタイルのメンテナンス、冷たいタイルは、保温効果も低いので燃費効率も悪い。
よくぞ今まで残してくださったことだ。
社長さんもタイルがお好きとのこと、建設当時の姿をできるだけ残す形で維持してこられたのが素晴らしいなあと思う。
そして、1階のお部屋も。
こちらの浴室は、大きなドットの入ったタイルが使用されている。
紺色のドットの中は、タイル一枚一枚違う結晶模様?がまるで宇宙のようで惹き込まれる。
真ん中の壁面は、四角く浮き出たクラフト感のあるレリーフタイルが貼られている。
浴槽もカラフル。
そして、こちらの部屋は、二丁掛けタイルを縦に階段状に並べアクセントがつけられている。
浴槽の真ん中だけ、色が違うのは補修跡かなあ。見つけるとうれしい。
天井は水色、壁面はピンクのモザイクタイル。
変わりタイルをストライプ状に入れた壁面。
そして、こちらのお風呂には、フラダンスを踊る三人の女性が描かれたエッチング装飾のガラスが入っていた。
素敵だ~
お部屋側から見たところ。
お部屋がまたモダンなデザインと色使い。
いくつかのお部屋で見たけれど、壁面のコーナー部分には、こんな桜の木が用いられていたりと、細かい部分がさりげなく凝っていた。
そして、こちらは別館4階の映えタイルの浴室。
真っ赤なタイルが三方を囲み、鮮やかさは圧巻。
トイレとの境にはすりガラスの入った丸窓が。
トイレ側から見ると、丸窓の縁の部分にも丁寧にタイルが貼られていた。
床のタイルもいいなあ。
洗面所周りは、優しい雰囲気のタイル。
そしてお隣の「英国」という唯一?洋風のお部屋。
こちらは、以前、女子会をした時に借りたことがある。
ゴージャスな洋風の装飾があちこちに。
柱頭飾りも豪華。
ブルーの照明や柱、カーテン
ベッドルーム
こちらのお風呂は、天窓から明るい光が差し込み、
さわやかなカラーリングのタイルに、
浴槽は、丸モザイクタイルが敷き詰められている。
女子会でお部屋を借りた時、ここで足湯したことを思い出した。
館内には、あちこちに興味深い意匠が散らばる。
豪華なシャンデリアの付く別館のエントランスホール。
照明も各所にぴったりのものが、和洋様々に使われていた。
レトロなタイルいろいろ。
羊のレリーフのあるアーチ窓。
すばらしい昭和の遺産を拝見させて頂くことができて感激した。
ホテル冨貴では、宿泊以外にも女子会やポートレイト撮影、イベントなども承れています。