信州秋の旅2014は片倉館から始まった。
片倉館は3年前に一度訪れたことがあって、建物にも温泉にも感動したのだけど、
片倉館の詳細についてはその時のブログにて→長野の旅2011【上諏訪温泉・片倉館】
今回は以前には非公開で見ることができなかった会館棟が5名以上の予約で見学することができるということで
15時半に予約していた私たち。
連休なので道が混んでいたらはたして時間内に着くんだろうか~
という心配もあったのだけど、7時半に本町を出発した私たちは渋滞に合うこともなく、スムーズな運転のおかげで
なんと13時半には片倉館に到着。
まずは片倉館2階の食堂で遅い昼食。
食堂兼休憩室となっているこちらのお部屋は100人以上が座れるという大広間。
印象的な柱は中世をイメージして入れられたものだそうで、
気軽な食堂の雰囲気とのギャップがおもしろい。
柱の装飾。
15時半の見学までにはまだ時間が十分あったので、食事をとりつつ、各自館内やテラスからの景色を
写真に収める。
その後、小一時間ほど上諏訪の近代建築を皆で探訪。
(ムダのない時間配分にスムーズな予定の進行にチームワークを発揮?!)
そして15時半から会館の見学が始まった。
浴場棟と同じく森山松之助設計により昭和3年に建てられた娯楽・文化交流を目的とした会館棟。
片倉館を正確に再現したジオラマはなんと300万円かけて製作されたもの。
外観はスクラッチタイル貼りの洋風建築だけれど、内部は1階は和室の座敷が並び、2階には204畳の畳敷きの大広間がある。
大広間には余分な柱は入れず吊り天井になっていて広い空間に見せる工夫がされている。
舞台側半分の上座の方は折上げ格天井と、区切りが付けられている。
和洋折衷風なデザインの照明。
他にも柱の中に照明の配線が隠されていて、すっきりと見える工夫がされていたり
木製の上げ下げ二重窓は上下どこでも止まる仕組みになっていたりと
建物のあちらこちらには細やかな配慮がなされていた。
一階のお茶室として使われているお座敷。
欄間の模様は洋風な雰囲気も。
敷地内では紅葉も始まっていて、雨模様にもかかわらず特にこの銀杏の葉の黄色が鮮やかで美しかった。