m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

山形の旅2018【七日町旭銀座界隈の建築他】

2018-09-12 | 山形の旅2018

七日町旭銀座界隈にやってきた。

まつのや旗店は外にも内にもモザイクタイルが見られる店舗。

 

 

ショーウィンドウ下のモザイクタイル。

 

 

ショーウィンドウの中にもモザイクタイル柱があった。

張り紙や商品などで覆われてるのが残念・・

 

 

こちらもショーウィンドウ下のモザイク。

 

 

おしゃれな外観の郁文堂書店は昭和8年創業の本屋さん。

文化人が集うサロンでもあったそう。

平成9年頃から店を閉じていたが、昨年、再生プロジェクトによりリノベーションされたという。

 

  

七日町郵便局は元大正14年に建てられた丁子屋という用品店で、その後、ダンスホールとビリヤード場を経て

昭和47年から郵便局になったそう。

 

 

こちらも元洋傘店をリノベーションしたカフェ。

古い店舗をうまく改装したお店がこの通りにはいくつかあるようだ。

 

 

そのカフェの向かいにはめちゃめちゃいい味わいの壁面が。

 

 

山形銀行本店の壁面で、銀行の創立100周年を記念して1997年に造られた彫刻家の作品のようだ。

 

 

タイルのいい質感といい色合いにうっとり。。

 

  

道路を隔てて向かいには元洋菓子店、梅月堂だったというYT梅月館。

昭和11年に、日本のモダニズム建築家の代表といえる山口文象が建てた建物だそう。

一見、普通ぽいけど、ガラス張りの外観など当時ではとてもモダンなデザインだったという。

 

 

隣のこちらの建物も近代建築なのか?タイルが部分的に貼られ、レリーフ装飾なども見られる建物。

11月にピザ店がオープンとの看板が出ていた。

 

  

今度は蔵を改装したショップを発見。が定休日のよう。

一度解体された石蔵と土蔵をリノベーションして造られた複合施設なのだとか。

レストランの他クラフトショップやイベントスペースなどとして使われてるそう。

 

  

 

 

こちらは土蔵のレストラン。

 

 

自転車を走らせていると遠くにきれいな色のビルを発見!

あれはもしやタイル?!

吸い寄せられるように駆けつけてみると、

 

 

グリーンとブルーが混じりあったニュアンスのある色合いのタイルがびっしり!

 

 

下の方は又青色がかった違うサイズのタイルが貼られてる。

近くで見ても素敵だなあ。

 

 

青と緑のところどころに入る茶色が更に彩りを深めていて、

 

 

タイル自体にも立体感があり、壁面はより豊かな表情に。

 

 

エントランス付近の床に敷かれたタイルも味わいがあった。

このビルは山形新聞、山形放送などが入居している山形メディアタワーという2007年に建てられたビルだそう。

タイル使いがおしゃれで素敵なビルだった。

 

この後、お昼ご飯を食べ損ねてた私は「餅の星野屋」という店を観光マップで見つけ、

ここで思い切り餅とかき氷を食べてやる~と意気込んでやってきたのだけど、、

なんと来るのが遅すぎて、かき氷は売り切れ、餅は最後の一つだと・・

泣く泣く最後の一つを買って、次のチェックポイントへ。

 

 

山形まなび館は昭和2年に山形県下初の鉄筋コンクリート造の校舎として建てられた

旧山形市立第一小学校の建物で、約80年小学校として使われていた。

その後は山形まなび館として、資料室やカフェ、イベントスペースなどとして活用されている。

 

 

建物内部は改装されていたが、階段まわりには建築当初の造りが見られた。

 

 

そしてここのカフェでやっとひと息つけた時には夕方の4時近くになってた。

山形のソウルフード、どんどん焼きと念願のかき氷を食べてひと休み。

マップで次に訪れる予定だった旧西村写真館をみると、連絡先と内部随時公開、との文字を見つけ、

早速電話をかけてみた。

近くにお住まいなのですぐ駆けつけてくださることに・・

 

 

  

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山形の旅2018【旧山形師範学校本館&千歳館他】

2018-09-11 | 山形の旅2018

旧県庁舎を出た後はすぐそばの山形六日町教会へ立ち寄る。

明治20年に始まった市内最古のキリスト教会で、建物は大正3年に建てられたもの。

ここは内部は開放はされていなかったので外観だけ。

 

 

そして、明治34年に建てられた旧山形師範学校へやって来た。

正門

 

 

本館の主翼部は現在、教育資料館として公開されている。

建物はルネッサンス様式の木造桟瓦葺き2階建。

中央には旧公舎時計台の名残の塔屋が、屋根上には円形のドーマーウィンドウが可愛い。

 

 

車寄せには軒飾りが付き、

 

 

アーチの内側にも凝った装飾が施されている。

 

 

内部の床や天井は斜めの板張りになっていて、美的効果と構造上の強化も考慮されているとか。

 

 

当時の教室が活用されて、展示室になっている。

 

 

マネキンを使ったリアルな展示も。

 

 

 

 

 

同じ敷地内に建つのは旧山形師範学校講堂。

 

 

老朽化が激しいようで、ロープが張られ、立ち入り禁止に。

 

 

入口に建つ門衛所も可愛い。

 

 

千歳館へ向かう途中に通った美容室。

 

 

扉周りはにぎやかなモザイクタイル尽くし。

 

 

丸窓の装飾が美しいスナック?!

 

 

入口のアーチにも。

 

 

好きな感じのタイル。

 

 

千歳館は大正4年建築の料亭で現在もレストランとなっている。

ハーフティンバー風の外観に和洋折衷の車寄せ。

 

 

玄関扉上部の欄間

 

 

車寄せ

 

 

玄関たたきのタイルはカラフルなモザイクに。

 

 

 

 

内部は和風のよう。

張り紙があって水木金はランチができるとのこと。なんとこの日は水曜だったのだけど、

すでにランチタイムの2時半は過ぎていて・・

頼んでみたが、やはり無理だった~無念;

 

 

裏口?にはタイル貼りの円柱が立ち、

 

 

ポーチにもモザイクタイルが。

町歩きは続く・・

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山形の旅2018【旧県庁舎&県会議事堂】

2018-09-10 | 山形の旅2018

山形の旅の続き、旧県庁舎と旧県会議事堂のある文翔館へやって来た。

大正5年に建てられた旧県庁舎は昭和50年まで、約60年間県庁舎として使われ、その後昭和58年まで

東南村山合同庁舎として使われて、現在は保存修復工事の後、山形県郷土館、文翔館として公開されている。

 

 

県庁舎は英国近世復興様式を基調として建物だそうで、半地下式の煉瓦造りの3階建となっている。

外壁は花崗岩の石貼りだそう。

 

 

エントランス

ボランティアガイドさんがおられたので、急いでいたけどせっかくなので高速ガイドをお願いした。

 

 

入口扉上部のステンドグラスはリースのようなデザイン。

 

 

重厚な大理石とアーチが連なる玄関ホール。

  

 

正面の大階段から見下ろす玄関ホール。

 

 

重厚感あふれる装飾のある階段ホール

 

 

階段ホールのステンドグラス。

 

 

大理石の柱の上部には細やかな漆喰装飾が施されている。

 

  

正庁は重要な会議等に使用され、内装も最も豪華。

 

 

正庁の漆喰飾りは改修時には残っていなかったところ、天井裏から見つかった破片や当時の資料をもとに復元されたそう。

果物と花、アカンサスなどの装飾が修復時の職人の手によってとても細やかに再現されている。

 

 

寄木の細工も凝った床

 

 

バルコニーはひび割れがひどく解体修理された。

当初の赤と黄色の市松状のタイルが出てきたため、当初の状態に復元されたという。

 

 

貴賓室

重厚感たっぷりのオリジナルの暖炉

 

 

ステンドグラスの入った衝立があった。

 

 

天井の漆喰装飾は部屋毎に違っていてどれも見事に復元されていた。

 

  

 

 

知事室。

ボード貼りされていた天井は漆喰の花飾りに、壁紙も現存していた模様から復元されたそう。

 

 

 

 

 

絨毯は昭和30年代に織られた山形県産品だそう。

 

 

高等官食堂として使用されいた部屋。

床は前面に道中格子と呼ばれる寄木模様が復元されている。
 

 

この部屋だけ腰板壁が高くなっているのは、音の反響により食事中の話し声がよく通るようにするためだとか。



時計塔は札幌の時計塔に次いで2番目に古いものだそう。

時計職人の方が手動で巻き上げているのだとか。

 

 

中庭は煉瓦がむき出しになっていて、煉瓦造りの建物であることがわかる。

この中庭と知事室は映画、「るろうに剣心」のロケ場所にもなったそう。

中庭はオープンカフェとしても使われてるようだけど、この日は暑すぎてムリ;

 

 

旧県庁舎と旧県会議事堂をつなぐ渡り廊下。

 

  

旧県会議事堂。

 

 

議場も空いていると見れるのだけど、この日は使用中だったため、上の窓からのみの見学。

 

 

当時としては珍しい水洗式トイレが使われていたそう。

壁や床には色鮮やかなタイルが貼られていたことがわかり、タイルも復元したのだという。

 

 

 

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天理大学付属天理図書館見学他

2018-09-09 | 建築巡り・街歩き【その他】

 

今月の建築講座で訪れたのは天理大学。

こちらは天理大学付属天理図書館は昭和5年に武田五一の設計で建てられた。

閉架式の図書館は、入って正面奥が4層の書庫、その両脇に事務室と閲覧室が並ぶという造りになっていて

内装は大理石のカウンターに豪華で独特なデザインのシャンデリア、装飾の入った天窓など贅を尽くした造りになっている。

この日は内部撮影禁止だったのだけど、以前訪れた時は、撮影可で、撮っていた内部の様子。

この日は以前訪れた時には見れなかった閲覧室も見ることができた。

閲覧室も素敵で、落ち着いた暗緑色の壁にアールデコの透かし彫りの入ったダークブラウンの閲覧用の机と椅子が

並んでいて、ここで一日読書をして過ごしてみたくなるような?雰囲気。

 

 

玄関ポーチの傘を広げたような照明も面白いなあ。

 

 

玄関ポーチ床のモザイクタイル。

 

 

図書館の周りをぐるりと一回り。

 

 

裏の出入り口の両脇につけられた照明

 

 

 

 

 

 

大正15年に武田五一と岩崎平太郎設計により建てられた天理大学一号棟。

 

 

 

 

 

 

玄関ホール床の華やかなモザイクタイルの模様。

 

 

床の隅の方にはモザイクタイルで縁取りも

 

 

ホールの照明。

 

 

天理大学創設者記念館、若江の家

大正13年に創設者の勉強室として建てられたものだそうで、昭和30年に現在の位置に移転されたという。

 

 

こちらも内部は見れたが撮影禁止。

花や鳩のデザインのステンドグラスや暖炉や天井の飾りと凝った設えが見られた。

 

 

駅から天理大学へ到着する前に目の前に現れた巨大な建物は「おやさとのやかた」という天理教の建物だそうで、

天理教関連の学校や病院、詰所などの施設が入ってるのだそう。

 

 

コンクリート造りの建物は連なる唐破風の屋根や朱色の窓枠など全て統一されている。

 

 

壮大な天理教教会本部の建物。

 

 

駅から大学へ向かう途中にはレトロな商店街があって、そこにいくつか喫茶店があったので

目をつけていたけど、早々と閉まっていた喫茶店もあり、こちらの「ふるさと」へ立ち寄った。

 

 

お店に入ると目に飛び込んできた陶板の壁。

 

 

補強?デザイン?のために入った斜線?がちょっと邪魔だけど、

 

 

抽象画のようないくつかのパターンのレリーフタイルが組み合わさり、色合いも渋くでいい感じ。

 

 

こちらのお店は営業されて約50年といわれていた。

 

 

プリンパフェを頼んだら、めちゃボリュームたっぷりで、真っ赤なさくらんぼとカラースプレーがレトロ。

仲間の方々から頂いた旅のお土産も一緒に。

 

 

プラスチックのカバーの照明もレトロでかわいかった。

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リクシルギャラリー・富士屋ホテルの営繕さん

2018-09-07 | 美術館・ギャラリー他

友人とランチをしに梅田へ行った後、ちょうどリクシルギャラリーで始まった「富士屋ホテルの営繕さん」の展示に訪れた。

富士屋ホテルはまだ宿泊はしたことがないのだけど、近代建築好きとしては憧れのクラシックホテル。

今年創業140年を迎えたというホテルは、創業以来初めての大規模改修の為、2年間の長期休業に入るという。

その機会を利用し、展示では富士屋ホテルの建物のあらゆるメンテナンスに携われているという「営繕さん」にスポットを当て、

ホテルの様々な魅力的なディティールが共に紹介されていてとても楽しい展示だった。

 

 

なんと欄干などの現物展示もあった。

改修中の今、一時保管されたものだそう。

ホテルの様々なところに印象的に使われている朱塗りの欄干のメンテをされるのも営繕さんの仕事だという。

褪色した朱塗りの塗装や、その場に合わせ新たに手摺をつくるなど。

こちらの欄干も10年前に営繕さんが新たに制作したものだとか。

 

 

この富士山の彫刻もひとつひとつ手彫りで彫られたのだなあ。

新しく造られた設備もホテルの歴史的な建物の中になじむようにつくられているのがすごいなあ。

 

 

ホテルの細部の意匠も気になる。

かつてフロントのカウンターとして利用されていたという欅の一枚板のカウンダ―。

細部まで細かく彫り込まれていて素敵。

 

 

普段立ち入りできそうにないスィートルームらしき?お部屋の意匠も興味津々。

部屋の中にも朱塗りの欄干が回っていたり、花頭窓があったり。

 

 

猫足の洋風のバスタブに寺社仏閣風の花頭窓の取り合わせも面白い。

 

 

タイル好きの私としてはぜひとも見てみたいモザイクタイルみっしりのトイレは圧巻・・

 

 

43室ある客室全てに異なる花の名前がつけられているという花御殿のルームキー。

めちゃめちゃきれいだなあ~

ドアにも花、カーテンもその花をモチーフに部屋毎に特注だとか・・

 

 

手を加え修理された椅子と三代目の経営者を模したとされる飾りがついたカウンター。

顔が面白い・・

これはたしか、ぷにょさんのブログで見た気がする。

 

 

ホテルの各所にある手描きの看板をつくるのも営繕さんの仕事だそう。

どの文字も味わいがあっていいなあ。

 

 

先ほど写真で見た花御殿のルームキーの2013年まで使われていたという現物展示も。

長さ20cm以上あるんじゃないかというくらいの大きさ。

絶対なくさなさそう。

 

 

取り外された金物類は次の使用の機会のために大切に保存されているという。

美しいアールヌーヴォーデザインのドアノブ。

 

 

古いものを大切に使い続け、

できる限り新しいものに変えずに手を加えて修繕する。

修理で効かなくなった場合はその場になじむものを新たにつくられたり、違和感のないものに交換など、

ホテルの建築や備品に至るまで、細心の注意が払われ、当初からの雰囲気が損なわれないように大切に維持されている

様子を知ることができ、営繕さんのすばらしい仕事ぶりと富士屋ホテルの魅力をたっぷり味わえた。

展示を見たらますます本物のホテルに泊まりたくなってきた;

 

 

営繕さんの修理部屋。

 

ところで今日は展覧会の初日だったこともあり、本物の営繕さんがギャラリーの館長さんと一緒にギャラリーに登場されてびっくり!

少しお話もさせて頂け、以前にとあるお願いをし、お話したことのある館長さんとも初対面できて感激した。

 

 

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山形の旅2018【山形の近代建築その一】

2018-09-06 | 山形の旅2018

酒田から山形へは庄交バスというバスが出ていて、8時半に出発し、11時前に山形に到着。

山形駅前で又レンタサイクル借りて出発~

山形はレンタサイクルがあって、ほんとによかった・・なかったらこの距離感だと完全にアウトだった;

前日に日傘ささずにスマホでナビりながら片手で運転してたら、日光浴び過ぎて熱中症まがいになったので

さすがにこの日は日傘さしながら、ゆっくり目走行を心掛け、ナビは所々使うという方針に変更。

手が三本欲しい・・というか自転車につけるスマホスタンドを用意すればよかった。

 

 

霞城公園内にある山形市郷土館へやってきた。

三層楼のモダンな擬洋風建築は、明治11年に建てられた県立病院、済生館だった建物。

当時、山形の宮大工たちが300人がかりで7か月で完成させたのだそう。


  

昭和44年に取り壊しの危機を逃れ、2年5か月かけて現在の場所に移築復元されたという。
 
移築時には明治11年建築当時の工法で壁も床も仕上げなければならない仕事の困難さから身体をこわし入院する職人も出たとか・・
 
明治と昭和の宮大工の最高傑作といわれる。重要文化財
 
 

 

円形の回廊は14角形のドーナツ型をしていて、真ん中には石や木々を配した中庭に。
 
 
  

回廊には8つの部屋がつくられ、それぞれ診療室などに利用されている。

横浜にあるイギリス海軍病院を参考にしたのだとか。 
 
 
 
 
病院時代の部屋割。

 

 

現在、各部屋は展示室となっていて、撮影禁止。

廊下に面して、受付なのか?こんな小窓が付けられた部屋もあった。

 

 

アーチの欄間にはカラフルな色ガラスが入り、

 

 

そこから伸びる階段

 

 

この階段に誘われるように上っていくと、

 

 

2階から中3階へ上る螺旋階段のある階段室へつながっていた。

コンパクトでとても美しい階段だなあ。

 

 

階段には和風色の強い唐草模様の彫刻が入れられている。

下から見上げてもうっとり。

 

 

カトリック山形教会は創立は明治33年、

建物は大正末期に建てられ、平成22年に改装されたそうで

 

 

すっきりと明るい聖堂内。

 

 

祭壇にはキリストの貼り付いた十字架とステンドグラスの丸窓

 

 

特徴的な形の窓に淡い色のガラスが入ったステンドグラス。

 

 

 

 

出入口の色ガラスの入ったドア。

 

 

教会に隣接する司祭館。

 

   

フォトスタジオ高橋には

 

 

タイル貼りのショーウィンドウがあった。

 

 

 

  

ここの持ち送りのデザインが派手で素敵だなあ。

 

 

昭和4年建築、理容仲野。

 

 

山形聖ペテロ教会は明治42年にJ.ガーディナー設計により建てられたゴシック風の教会。

こちらは閉ざされていて、中へは入れなかった。

 

 

 

 

三浦産婦人科医院

天辺に塔の付いた病棟 

 

建築巡りは更に続く・・

 

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山形の旅2018【最上屋旅館】

2018-09-04 | 山形の旅2018

酒田での宿泊は大正15年建築の木造旅館、最上屋旅館でタイムスリッププランというのを予約していた。

大正15年の建築当時のままに残された、四畳半二間続きの部屋に泊まれるという。

 

 

雰囲気のある玄関には親せきの家から譲り受けたという蔵に使われてた格子戸が目を惹く。

 

 

階段下には重厚な金庫と船箪笥が。

 

 

 

 

船箪笥の金具の細工

北前船で栄えた酒田は船箪笥の産地としても知られていて、京都からの家具職人が出入りし、

他の生産地に比べて金具、錠前、漆塗の技術が傑出していたという。

 

 

建物には檜の柱、屋久杉の天井、廊下は松の一枚板など銘木がふんだんに使われている。

 

 

廊下に面する部屋の欄間には近江八景が描かれたすりガラスが入っていて、

これらは雪見障子に使われていたガラス戸をリサイクルしたものだそう。

館内のあちらこちらにはご主人が趣味で手に入れられたという建具などが建物にしっくり馴染んでた。

 

 

 

タイムスリッププランの部屋はこの細くて急な階段を上がり、屋根裏のような隠し部屋ぽいところにあるのだが、

冷暖房はついていない。それを承知で予約はしたのだけど、この日は36度とかなり暑い日だったので、

クーラーのお部屋も用意しておきましたので、そちらをおすすめしますと言われ、、

熱中症寸前だった私はさすがにクーラー部屋にすることに。

 

 

しかし、当初予約していた部屋も見てみたいので見せて頂いた。

 

 

こちらの部屋が当初宿泊予定だった大正15年建築当初のままのお部屋。

四畳半の部屋が二間続きで、こちらが机と座椅子が置かれた部屋、向こうが寝室となっていた。

 

 

自然木があしらわれた丸窓。

 

 

廊下に面する欄間の彫刻も凝っている。

鶴と松がモチーフ。

 

 

こちらも鶴と松

 

 

襖の向こうが寝室。高さの低い襖がかわいい。

 

 

こちらは亀がモチーフの欄間

 

 

同じく亀と竹

 

 

代わりに用意してもらったクーラーの付いたお部屋も船底天井に四方竹の床柱のあるお部屋だった。

熱中症による頭痛が治まるまでしばらくここでぐったり横になってた。

 

 

体調が戻ってきてから、館内散策・・

こちらの建具も玄関に取り付けられていた蔵の扉と対になっていて、親せきから譲り受けたものだそう。

安部という苗字が入っている錠前は龍がデザインされたもの。

 

 

こちらは虎があしらわれ、豪華絢爛な蔵の扉だ。 

 

 

 富士山に帆掛け船が表された欄間も後付けのもののよう。

素敵だなあ。

 

 

女子トイレの扉にも可愛い菊の花の透かし彫りがはめ込まれていた。

 

 

洗面所のレトロ照明。

 

  

トイレの個室内にはピンク色のモザイクタイルにアクセントに茶色のプリントタイルが入ったもの。

 

 

廊下にあった喫煙スぺ―スのところには、色違いのブルー系のタイル。

 

 

お風呂場横の洗面所にもかわいい細長モザイクが。

 

 

そして、ちらりとのぞかせてもらった男子トイレにもモザイクタイルが貼り巡らされてた。

 

 

 

 

男子トイレの欄間も可愛い。

 

 

 

 

あちらこちらに彫刻や透かし彫りの入った建具がたくさんあって楽しい

 

 

照明の根元の透かし彫りの細工が細かい。

よく見ると、松と竹を表わしているようだ。

 

 

昭和レトロなデザインの照明も。

 

  

翌朝の盛りだくさんな朝食!

おかずが多くてごはんがすすむ~

デザートのメロンがとても甘くて美味しくてうれしかった!

これで宿泊料は朝食付きで5000円ほど。

満足のお宿だった。

 

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山形の旅2018【酒田・清遠閣&本間氏別邸庭園他】

2018-09-03 | 山形の旅2018

山王くらぶを後にし、やって来た本間美術館の敷地内にある清遠閣と本間氏別邸庭園。

閉館40分ほど前になんとか滑り込み。

清遠閣は江戸時代後期に建てられた築200年以上になる京風木造建築。

北前船で財を成した豪商、本間家の別荘として建てられた。

築造のきっかけは、北前船で入港できなくなる冬期間の失業対策事業でもあったという。

 

 

明治末期の増築により、現在は2階建てになっている。

 

 

1階の上座敷から眺める庭園。

上座敷は藩主が領内巡回の際の休息所として使われたという。

真夏だからか扉が全て取り払われ、より庭との一体感が感じられる。

 

 

庭園には佐渡の赤玉石や伊予の青石、鞍馬石など、諸国の名石が置かれているとか。

それらの石は北前船によって、酒田から米を積んで出航した帰り船で運ばれてきたという。

船の安定を保つために船底に積んだもので、綿積石とも、海難を避ける海神石ともいわれたそう。

 

 

 

 

1階の座敷の一部は椅子式の喫茶室にもなっている。

 

 

和風の建物だけれども、おしゃれでモダンな照明がたくさんあった。

 

 

2階への階段の上がり口には梅の木を模した欄間が繊細でアールヌーヴォーのように美しい曲線を描いてる。

 

 

けやき造りの階段の腰壁は網代模様になっていて、

 

 

階段柱の柱頭にはこんな凝った装飾がされてた。

 

 

2階の広間は天皇陛下や皇族をお迎えするために造られたという。

 

 

こちらの部屋からも庭園の景色が見渡せて爽快。

部屋の真ん中にぽつんと一つ置かれていた椅子に座って庭園の美しい景色をしばし独り占め。

 

 

部屋の欄間もそれぞれ違っていてこだわりが見られた。

 

 

各部屋に付く照明も全てデザインが違ったものだった。

和風ぽい房飾りがついていたが、模様は洋風だった照明。

 

 

こちらは唐草模様な飾りと、周りの照明を吊り下げる金具が優雅でおしゃれ。

 

 

こちらも和洋折衷の雰囲気。 

 

 

2階には大広間の他に二間あり、こちらの部屋は洋間の雰囲気の造り付けの窓と一体となった棚が

デザイン性があって素敵だった。

 

 

階段状にデザインされた飾り棚。

 

 

 

 

3000坪あるという庭園側から見た清遠閣。 

 

 

庭園には太鼓橋や蓬莱島、八ッ橋、鳥居、様々な灯籠などが配されてる。

庭をぐるっと一回りして、

 

 

美術館新館の方へ。

入口扉の取っ手はやきものでできていて、きれいな織部釉がかかっていた。

 

 

玄関ホールの壁面に貼られてたタイルも風合いと重厚感たっぷり。

 

 

そしてこの日の最終スポット、山居倉庫へやって来た。

明治26年に建てられた米の保管倉庫で、現在も農業倉庫として使用されている。

土蔵造りの蔵が12棟並ぶ様子は圧巻。

 

  

けやきの並木は日除けや風除けの役目があるという。

米の品質を守るための自然を利用した低温管理行われるなどの工夫が見られる。

手前の11号、12号棟はお土産屋さんや食事処になっていて、この後お土産を物色。

 

 

倉庫を表側から

 

 

敷地内には東宮殿下行啓記念館があったが、閉ざされていた。

 

 

一日のノルマを大体果たして、夕飯には宿からも近くガイドブックにも載っていた「すしまる」で

宝石ちらしを食することに。

店主とお話をしながら機嫌よく食べていたのも束の間、

薄々痛かった頭痛が更に苦しくなってきて、普段なら即完食する自信のあるちらし寿司が半分から先がなかなか進まず・・

一日中レンタサイクルで走り回って来た私はどうやら熱中症気味になってるようだった。

残してはいけない、となんとか必死で平らげて、その日の宿の最上屋旅館へ向かったのだった;

 

 

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