ハンガリーの旅もいよいよ終盤。
この日は夜行列車でチェコへ移動する予定だったので、
列車に乗るまでに温泉に入っておきたく、最後の温泉に選んだセーチェニ温泉へやって来た。
セーチェニ温泉はヨーロッパ最大級の温泉施設で、1881年から利用されてきたという歴史ある温泉。
現在の建物は1913年に建てられたものが前身となり、その後数回増築が行われ、1999年に完成したもの。
入口前には、イルカに乗った少年像が。
エントランスホールは、どこかの宮殿さながら。
こちらのカウンターでチケットを購入。
クリーム色と白のツートン、柱頭やシーリングの漆喰装飾も華やか。
何重にも重なるアーチに囲まれた女神の壁泉も。
真鍮のシャンデリアも豪華だなあ。
中へ入ると、ロッカーは、個室タイプとそうでないところがあり、
料金も違うので、通常のところで着替えを済ます。
ここは個室タイプのロッカールーム。
ヨーロッパ最大級だけあってさすがに広い!
こちらは屋外の温泉プール。
湯音が微妙に違う浴槽に分かれていたり、中には流れる温泉プールもあって、
その渦の中、しばらく無になって流れていた。
これは、楽しい~
この中央のゾーンは、コースが区切られていて、真剣に泳ぐ人向け。
ほとんど人がいなかったので、泳いでみたかったのは山々だけど、
帽子がなかったので断念。
セーチェニ温泉といえば、名物のチェス風呂。
探すと、チェスを打つ人の姿を見つけた!
温泉に突き出した専用の台の上に、シート状になったチェス盤を使い、チェスに興じる2人。
温泉の温度が、ぬるめなので、こういう遊びがじっくりできるんだなあ。
日本の温泉だとのぼせてやってられないだろう。
室内にも全部で18もの浴槽があるという。
こじんまりとした八角形の浴槽。
浴槽の上は小窓が付いた明るい吹き抜けのドームが気持ちいい。
床はポイント的に模様が入ったモザイクタイル。
窪みにベンチが設えられていて、壁面はタイル貼りに。
白いタイルに交じって、こんな可愛いレリーフタイルが貼られていた。
波間に跳ねる躍動感あふれるトビウオぽい魚。
正面から捉えた顔もいいな。
これらもジョルナイ製のタイルなんだろうな。
こちらはベージュ色の植物文様のタイル。
シャワーブースもタイル貼り。
帯状に魚のレリーフタイルが貼られている。
次の浴槽は、こんな縦長。
水中ウォークする人の姿もあった。
浴槽を囲むタイル。
さまざまなブルーのタイルが使用されている。
こちらの浴槽があったのは高いボールト天井に包まれた空間。
天井には、レリーフが貼り付く。
壁面や柱はタイル貼りに。
更にお隣の浴槽は、広めで、ドーム天井。
窓がいくつも入れられていて、屋外のような明るさ。
その奥には、再び縦長の浴槽。
腰壁に貼られたタイル。
立体感のあるものが貼られてた。
浴槽のヘリなどを見てると、さまざまな役物タイルが使われているのがわかる。
足消毒槽。
こういうコーナーのタイルの形状を見るのが面白い。
いろんなパーツが組み合わさり、ぴったりはまってるのがたまらない~
更に奥には、柱がゴージャスな大き目浴槽もあった。
それぞれの浴槽は温度が少しずつ違っていて、好みの湯音や雰囲気で入りたい放題。
大体一通りの浴槽に浸かってみた。
屋外の流れる浴槽が一番楽しかったかな?!
温泉といっても水着着用なので、洗い場がないのが難点。
更衣室やシャワー室は充実してるとはいえないが・・
なんとか最後にはシャワーも浴びて、着替えて、すっきりできた。
この後は、一旦ホテルへ戻って荷造りし、いよいよブダペストともお別れ。