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蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

灯台記念日  (bon)

2014-11-01 | 日々雑感、散策、旅行

 今日、11月1日は燈台記念日です。

 日本最初の洋式灯台が、横須賀の観音崎に1868年(明治元年)11月1日に着工された日を記念して、
昭和24年に “灯台記念日” が制定されました。 翌明治2年2月11日に観音埼燈台は点灯されました。

 日本での灯台の走りは、古く(840年頃)遣唐使の航路安全のために、防人(さきもり)が、夜通し火を焚いて
その役目をしたというのが始まりだそうですが、幕末に至っても、光の弱い “灯明台” や “常夜灯” 程度で、
諸外国からは “ダークシー” などと呼ばれていたそうです。今では、3348基(2004年)あるということですが、
2006年(平成18年)11月12日、日本で最後の職員滞在灯台であった女島灯台(長崎県五島市)が自動化され、
全ての灯台が無人化されました。
この女島灯台は、著名な映画 “喜びも悲しみも幾歳月” (1957年松竹、木下惠介監督)の舞台の一つとなったところです。

              観音埼燈台
                (ウイキペディアより)

 

 ちょっと横道にそれますが、“灯台” と “燈台” はどのような意味の違いがあるか、解説されていました。
灯台は構造物を表す言葉で、航路標識として機能を持つ一般名詞として用いられ、実際の個々の灯台は、
それが立地する地点を表す固有名詞の後に
燈台を付けて “正式名称”(固有名詞)としているのだそうです。 
灯台は設置場所により、船舶が陸地、主要変針点又は船の位置を確認する時の目標となる “沿岸灯台” と、
港湾の所在、港口などを示す “防波堤灯台” の二種類に区分されています。

 たとえば

   ・犬吠埼燈台 -灯台機能を持った犬吠崎にある正式名称(固有名詞)
   ・犬吠埼灯台 - 犬吠崎に建っている灯台

 また、“崎” と “埼” も使い分けられています。
は地形を表し、は地点を表すとされていて、一般に岬に建つ灯台には岬の名前としてを使用しています。
灯台は地点を船舶などに周知するための存在であるので、埼 を使用しているのだそうです。

 灯台のライト部分を間近かで見るとラムネの瓶の底よりもっと渦のようになっていますが、これを“フレネルレンズ”
といいます

           フレネルレンズ
              (ネットより)


フランスの物理学者フレネルが発明したもので、通常のレンズを同心円状の領域に分割し厚みを減らしたレンズで、
その断面はのこぎり状となっています。 灯台用のレンズは、巨大(直径2m以上)であるため、その重量と厚さを
軽減するためにこのような構造とされています。
よく、薄いプラスチック製のルーペがありますが、これにも応用されています。

 上の例に出ました、犬吠埼燈台には、数年前に訪れたことがあります。
ここは、第1等灯台(日本に5か所)のうちの一つで、一般公開されている参観灯台であり、上まで登ることができます。
その時も、入場しましたが、 螺旋階段の数が九十九里海岸にちなんで99段あり、上るのが大変でしたが、
ちょうど5月の晴天で、灯台上から太平洋を一望する爽快さは今も忘れ難いひとつです。 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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