この言葉、あまり使われることも少ない難しい言葉だと思いますが、けっこういろんなところで、思わぬ人も
普通に使っていたりしている、不思議な言葉だと思います。
しばらく前に、あるテレビでインタビューを見ていると、“私以外にも、カモフラージュしている人も見かけたり・・”
などと普通に話されていて、ふと そういえば、私がまだ子供の範疇であった頃にも時々耳にしたことを思い出し
ましたので、ちょっと取り上げてみました。
この言葉、フランス語なんですね。
カモフラージュまたはカムフラージュ(仏: camouflage)とは、周囲の風景に溶け込むことにより、敵の視を欺き、
対象を発見されないようにする方法のことである。 カモフラージュの対象には、戦車・艦船・航空機を始めとする
兵器・兵士のほか、建造物まであげられる。カモフラージュとして代表的なものに迷彩があるが、他にもさまざまな
技術がある。(ウイキペディアより) へぇ~そうなんだ。
(ネット画像より)
また、大辞林には、
① 武器・車両・兵士などに迷彩を施したり、物をとりつけたりして、敵の目をくらますこと。偽装。迷彩。
「木の枝で戦車をカモフラージュする」
② 本当のことや本心を悟られないように人目をごまかすこと。 「自らの失敗をたくみにカモフラージュする」
とあり、冒頭のインタビューで使われたり、私が昔 聴いていた意味は、もっぱら ②の人の心に関したものでした。
偽る とか ごまかす などといえば、何となくどぎつく深刻な感じがしますが、カモフラージュ となめらかな響きに
することで “場” を乱すようなこともなく、そう考えれば、重宝な言葉だと思います。
でも、難しいフランス語ですね。
戦争で敵の目を欺く他、一般社会での カモフラージュ の活用例としても、次のようなものがあるようです。
発表前の新型自動車を走行テストする際に、その車種が何であるかを部外者にわからせないための欺瞞として、
外見を他社製車種に似せたり、デザインの鍵となるボディラインを判別しにくくする複雑な縞模様のペイントを用いる
ことがあったり、 あるいは、景観保護の観点から、山間部に置く携帯電話の中継アンテナを木のように見せたり、
焼却処分場の巨大な煙突に空の色や模様を塗り存在感を抑えるといったことも行われていたりしています。
また、気付かれないように監視出来るカモフラージュカメラ(偽装カメラ)というのがあって、防犯カメラのシステムに
使われている例もあるようです。 ただ、この目的のカメラには、逆にカメラを目立たせることによって、本当は、“ハリボテ” なのに、本物のように見せかけて抑止効果を狙ったものもあるようです。
この他、カモフラージュや迷彩を取り入れたファッションや芸術作品の例も数多くあるというのには、いささか驚きました。
カモフラージュ・ネイル カモフラ・ネイル などと略して言う場合が多いようですが、つまりはネイルアートの一種で、
迷彩柄を取り入れたもののようです。 たとえば、“今年のトレンドのカモフラージュ柄(迷彩)を、ファッションに
取り入れるとなるとちょっと勇気がいる・・という人向きには、指先のおしゃれ カモフラ・ネイルで楽しんでみるのもいいもので・・”
カモフラージュ・アート まるでカメレオンのように、主に人物が、うまく周囲の景色にとけ込んで隠れているように
色彩することで楽しむやりかたです。世界的にも、いろいろとやっている人がいるそうです。
よく見なくてもバレバレのものもありますが、中にはまるで溶け込んで判別できないような巧みなものもあるようです。
ネットからの転写です。
カモフラージュ・アウター 迷彩柄のジャケット
カモフラージュ・スカート 迷彩スカート
カモフラージュ・アイドル これは名古屋を中心に活躍するアイドルグループの名前だそうです。
ここまで来れば、何をかいわんや・・ですが、大辞林②の意味で、ひょっとして、知らず知らずのうちにカモフラージュ
していることは無いか、ちょっと立ち止まって見ることにしましょう。